今回はいつもと趣向を変えて、日常生活している中で見たり感じたりするアメリカにおけるファッション事情、特にデニム関連について(次の記事)の観点から話をします。
まず最初にお断りしなければならないのは、アメリカは、人種、宗教、所得レベル、生活スタイル等が非常に多様です。また、州が異なると全く違う印象を受けたりもします。さらに、同じ州、同じ街でも住んでいる場所や地域によって、人種の構成、生活スタイルも大きく異なります。さらにアメリカは個性的であることを求める文化が伝統的にあります。(これは年代によっても異なる)
アメリカは移民の国で人種のるつぼと言われています。人種によって文化、生活スタイルは大きく異なります。また、同じ人種でも富裕層とそうでない場合も大きく異なります。一方、日本は基本的には単一民族で、貧富の差も世界の他の国と比べた場合、大きくないと言えます。とは言え、ある程度、アメリカでは、一般的にはこうであると言った事もあります。
一般的に言って、アメリカ人(ここでは白人のミドルクラス以上を指します)はあまりファッションにお金をかけません。デパート、スーパー等で売られている衣類は数多くありますが、価格帯は低いです。具体的に言うと、ポロシャツで30ドル、ジーンズで50ドルはかなり高い方です。多くのアメリカ人はこれ以下の価格帯のものを買っています。
リーバイスの501のリジッドはこちらでの平均的な販売価格は50ドルからです。(一部、製造中止になるなどの特定の色などのセール品は除く)つまり、ジーンズとして高額の価格帯に入ります。リーバイスの505やラングラー13MWZ、リーの200と言った501と同様の定番品は501より少し下の価格帯になります。これらジーンズ3大ブランドの定番品以外のジーンズの平均価格帯はその下になります。
100ドルを超える価格帯のジーンズはかなり高額な部類に属します。高級デパートメントストアでは、高額の価格帯ジーンズを販売していますが、購入するのは一部の富裕層等ごく少数に限ります。
10代や20代の若い世代でも服にお金をかける人はそれ程多くありません。日本でもユニクロが普及しましたが、アメリカの一般的な消費者が購入する洋服の価格帯はユニクロとかなり近いイメージがあります。(質はユニクロの方が良いと思います。)
洋服だけでなく、靴についても同様の事が言えます。日本ではレッドウイングの靴はファッションにこだわりのある幅広い層から支持を得ています。アメリカのレッドウイングの購買層の多くは、仕事で履く人です。米国でもファッションで履く人はいますが、比率としては圧倒的に少ないです。
最近レッドウイングがツイッターで世界中のユーザーからFacebookに写真の投稿してもらうことを呼びかけましたが、仕事で使っている写真が対象でした。
左の写真はRed Wingのツイッターのアカウントの写真です。
左はレッドウイングのホームページにあるバナーです。
Webサイトの方を見てみても、仕事で使用する顧客を対象としているのが分かると思います。
つまり、レッドウイングの靴はアメリカでは文字通りのワークブーツ(シューズ)であって、ファッションアイテムで使用するのは少数派です。
この理由の一つは価格帯です。レッドウイングはアメリカの一般的な靴としてはかなり高額な価格帯に入ります。仕事で必要な人は当然購入しますが、ファッションで購入するには高額すぎると思う人の方が多いです。
この様な”アメリカでは若者も含めファッションにお金をかける人は(比率として)非常に少ない”と言う状況が長年続いていました。しかし、2000年代の中頃以降から、10代から20代前半の若年層で、過去に見た事がない様な爆発的なファッションブランドブームが起こりました。
このブームの中心はアバクロでした。アバクロは一般的な衣類品の価格帯としてはかなり高額な部類に属します。しかし、アバクロや兄弟ブランドのホリスターはティーンエイジャーのユニフォームの様な存在となり、爆発的な普及をしました。2000年代の後半、私の娘は小学生でしたが、当時の小学生(上級学年)や中学生のほとんどの子達はホリスターかアバクロを着ていました。
冒頭でアメリカは州、生活スタイルが多様で、個性を重視すると書きましたが、この爆発的なアバクロブームは過去のアメリカのファッション・ブームの中でも特筆する例外的な出来事だったと思います。恐らく、70年代に巻き起こったフレアー・ベルボトムの大流行に年齢層は異なりますが、近いものがあると思います。
長くなってしまったので、続き(!?)は明日投稿する予定です。この続きの話として、アメリカの日常生活から見た最近の米国内のリーバイスの状況、若者のジーンズ事情等について書く予定でいます。
まず最初にお断りしなければならないのは、アメリカは、人種、宗教、所得レベル、生活スタイル等が非常に多様です。また、州が異なると全く違う印象を受けたりもします。さらに、同じ州、同じ街でも住んでいる場所や地域によって、人種の構成、生活スタイルも大きく異なります。さらにアメリカは個性的であることを求める文化が伝統的にあります。(これは年代によっても異なる)
アメリカは移民の国で人種のるつぼと言われています。人種によって文化、生活スタイルは大きく異なります。また、同じ人種でも富裕層とそうでない場合も大きく異なります。一方、日本は基本的には単一民族で、貧富の差も世界の他の国と比べた場合、大きくないと言えます。とは言え、ある程度、アメリカでは、一般的にはこうであると言った事もあります。
一般的に言って、アメリカ人(ここでは白人のミドルクラス以上を指します)はあまりファッションにお金をかけません。デパート、スーパー等で売られている衣類は数多くありますが、価格帯は低いです。具体的に言うと、ポロシャツで30ドル、ジーンズで50ドルはかなり高い方です。多くのアメリカ人はこれ以下の価格帯のものを買っています。
リーバイスの501のリジッドはこちらでの平均的な販売価格は50ドルからです。(一部、製造中止になるなどの特定の色などのセール品は除く)つまり、ジーンズとして高額の価格帯に入ります。リーバイスの505やラングラー13MWZ、リーの200と言った501と同様の定番品は501より少し下の価格帯になります。これらジーンズ3大ブランドの定番品以外のジーンズの平均価格帯はその下になります。
100ドルを超える価格帯のジーンズはかなり高額な部類に属します。高級デパートメントストアでは、高額の価格帯ジーンズを販売していますが、購入するのは一部の富裕層等ごく少数に限ります。
10代や20代の若い世代でも服にお金をかける人はそれ程多くありません。日本でもユニクロが普及しましたが、アメリカの一般的な消費者が購入する洋服の価格帯はユニクロとかなり近いイメージがあります。(質はユニクロの方が良いと思います。)
洋服だけでなく、靴についても同様の事が言えます。日本ではレッドウイングの靴はファッションにこだわりのある幅広い層から支持を得ています。アメリカのレッドウイングの購買層の多くは、仕事で履く人です。米国でもファッションで履く人はいますが、比率としては圧倒的に少ないです。
最近レッドウイングがツイッターで世界中のユーザーからFacebookに写真の投稿してもらうことを呼びかけましたが、仕事で使っている写真が対象でした。
We added some new photos of you working around the world in your Red Wings. See them here: https://t.co/bSUIcFgEeM上記Facebookのリンクを開いて見ていただければ分かると思います。
— Red Wing Shoes (@RedWingShoes) August 10, 2013
左の写真はRed Wingのツイッターのアカウントの写真です。
左はレッドウイングのホームページにあるバナーです。
Webサイトの方を見てみても、仕事で使用する顧客を対象としているのが分かると思います。
つまり、レッドウイングの靴はアメリカでは文字通りのワークブーツ(シューズ)であって、ファッションアイテムで使用するのは少数派です。
この理由の一つは価格帯です。レッドウイングはアメリカの一般的な靴としてはかなり高額な価格帯に入ります。仕事で必要な人は当然購入しますが、ファッションで購入するには高額すぎると思う人の方が多いです。
この様な”アメリカでは若者も含めファッションにお金をかける人は(比率として)非常に少ない”と言う状況が長年続いていました。しかし、2000年代の中頃以降から、10代から20代前半の若年層で、過去に見た事がない様な爆発的なファッションブランドブームが起こりました。
このブームの中心はアバクロでした。アバクロは一般的な衣類品の価格帯としてはかなり高額な部類に属します。しかし、アバクロや兄弟ブランドのホリスターはティーンエイジャーのユニフォームの様な存在となり、爆発的な普及をしました。2000年代の後半、私の娘は小学生でしたが、当時の小学生(上級学年)や中学生のほとんどの子達はホリスターかアバクロを着ていました。
冒頭でアメリカは州、生活スタイルが多様で、個性を重視すると書きましたが、この爆発的なアバクロブームは過去のアメリカのファッション・ブームの中でも特筆する例外的な出来事だったと思います。恐らく、70年代に巻き起こったフレアー・ベルボトムの大流行に年齢層は異なりますが、近いものがあると思います。
長くなってしまったので、続き(!?)は明日投稿する予定です。この続きの話として、アメリカの日常生活から見た最近の米国内のリーバイスの状況、若者のジーンズ事情等について書く予定でいます。
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