アウトシームのアタリは、ヴィンテージ501の魅力の一つです。
ヴィンテージの501は、色落ちが進行してくると左右の両側にある縫い目(アウトシーム)に沿って、内側のセルビッジが浮き上がるような色落ちをします。
これをアウトシームまたは耳のアタリと呼びます。下の写真で、向かって右ヒップ付近から裾にかけてのアウトシーム部にアタリが生成されています。
ヴィンテージ501を入手後、アウトシームのセルビッジ(耳)が閉じている箇所があるか確認することは、チェックするポイントの一つであると紹介しました。
ユーズド、新品を問わず、なんらかの理由でアウトシームが閉じてしまっている場合も珍しくありません。
耳が部分的に閉じてしまっている箇所がある場合、余程色落ちが進行しきっていない限りは、閉じている耳の箇所を矯正して開いてあげる方が良いと思います。
尚、色落ちを含めジーンズの取り扱いは、人によって好みや考え方も異なるので、あくまでも個人的な意見です。
色が残っていればいるほど、耳を開いて矯正することで、アタリもでてきます。
耳を開く方法は色々あります。代表的なのは、洗濯乾燥途中や乾燥後にアイロンを使って補正するやり方です。
軽くアイロンをかけるだけで補正でき、その後も問題なくきれいに開いたままの時もあります。
耳が閉じている箇所の(折り目の)癖が強い場合は、アイロンで補正しても、穿いているうちに開いてしまうこともあります。
必要に応じてアイロン用のり剤(花王のキーピングなど)
を使用すると有効です。
しかし、糊を付けても開いてしまうこともあります。その場合は、開いていることに気付くたびに補正することで、徐々に矯正していきます。
デニム生地は、折り目やシワの癖が一旦つくとその癖を維持する傾向があります。
この特性が、ヒゲやハチノスなどのアタリを作る要因でもあります。
しかし、耳が閉じてしまう様な望ましくない折癖が強くついてしまうと厄介です。
今回は、アイロンを使用せずに耳が開いた箇所を補正する方法を紹介します。
”ヴィンテージ501を入手した後、コンディション等でチェックするポイント”で紹介した501XXの耳の閉じている箇所を実際に補正してみます。
この501は色もまだかなり残っています。現時点でアウトシームを開くように矯正すれば、アタリも上から下まできれいにできると思います。
今回のやり方は、洗濯前と洗濯・乾燥の過程でアウトシームを開いて、閉じる癖を補正する方法です。
501を内側を表にし、アウトシームが上に来るようにして、バスタブの底に置きます。
耳が部分的に閉じてしまっています。
通常はこの状態で水を注ぎ、洗剤を混ぜて押し洗いをします。
しかし、今回は洗濯前に第一段の補正を試みます。
耳が閉じている部分に少量の水を付けながら、指で耳を開いていきます。
水を付けるとデニム生地は柔軟になり癖による反動もあまり起きません。
簡単に開かなかったり、きれいに開かなかったりすることもありますが、忍耐強く指で押して耳を開きます。
写真は第一段階の補正作業が終了した状態です。
今回は、実験を兼ねているため、このままの状態で一旦そのままにしておきます。
翌日になって生地の水分が抜けた半乾きの状態で耳の状態がどうなっているのか確認します。
本記事の続き:
[##check## アウトシームが部分的に閉じていた501XXの洗濯]
ヴィンテージの501は、色落ちが進行してくると左右の両側にある縫い目(アウトシーム)に沿って、内側のセルビッジが浮き上がるような色落ちをします。
これをアウトシームまたは耳のアタリと呼びます。下の写真で、向かって右ヒップ付近から裾にかけてのアウトシーム部にアタリが生成されています。
![]() |
501XX 片面タブ |
ユーズド、新品を問わず、なんらかの理由でアウトシームが閉じてしまっている場合も珍しくありません。
耳が部分的に閉じてしまっている箇所がある場合、余程色落ちが進行しきっていない限りは、閉じている耳の箇所を矯正して開いてあげる方が良いと思います。
尚、色落ちを含めジーンズの取り扱いは、人によって好みや考え方も異なるので、あくまでも個人的な意見です。
色が残っていればいるほど、耳を開いて矯正することで、アタリもでてきます。
耳を開く方法は色々あります。代表的なのは、洗濯乾燥途中や乾燥後にアイロンを使って補正するやり方です。
軽くアイロンをかけるだけで補正でき、その後も問題なくきれいに開いたままの時もあります。
耳が閉じている箇所の(折り目の)癖が強い場合は、アイロンで補正しても、穿いているうちに開いてしまうこともあります。
必要に応じてアイロン用のり剤(花王のキーピングなど)
しかし、糊を付けても開いてしまうこともあります。その場合は、開いていることに気付くたびに補正することで、徐々に矯正していきます。
デニム生地は、折り目やシワの癖が一旦つくとその癖を維持する傾向があります。
この特性が、ヒゲやハチノスなどのアタリを作る要因でもあります。
しかし、耳が閉じてしまう様な望ましくない折癖が強くついてしまうと厄介です。
今回は、アイロンを使用せずに耳が開いた箇所を補正する方法を紹介します。
”ヴィンテージ501を入手した後、コンディション等でチェックするポイント”で紹介した501XXの耳の閉じている箇所を実際に補正してみます。
この501は色もまだかなり残っています。現時点でアウトシームを開くように矯正すれば、アタリも上から下まできれいにできると思います。
![]() |
501XX オフセットベルトループ |
501を内側を表にし、アウトシームが上に来るようにして、バスタブの底に置きます。
耳が部分的に閉じてしまっています。
通常はこの状態で水を注ぎ、洗剤を混ぜて押し洗いをします。
しかし、今回は洗濯前に第一段の補正を試みます。
耳が閉じている部分に少量の水を付けながら、指で耳を開いていきます。
水を付けるとデニム生地は柔軟になり癖による反動もあまり起きません。
簡単に開かなかったり、きれいに開かなかったりすることもありますが、忍耐強く指で押して耳を開きます。
写真は第一段階の補正作業が終了した状態です。
今回は、実験を兼ねているため、このままの状態で一旦そのままにしておきます。
翌日になって生地の水分が抜けた半乾きの状態で耳の状態がどうなっているのか確認します。
本記事の続き:
[##check## アウトシームが部分的に閉じていた501XXの洗濯]
COMMENTS