リーバイスの主要デニム製品に取り付けられているパッチのロット番号表記が変更になった後のパッチの表記は、ロット番号文字の大小、生地色番がつくもの、ダブルネーム、タイプ表記など様々な種類があります。
ここでは主だったものを紹介します。
サイズ表記の数字とほぼ同じ大きさで、501-0117と表記があります。その上に小さい字で501 XXの表示があります。
このロット番号の文字サイズは大きめなので、通称”デカ文字”と呼ばれたりもしています。
ダブルネームの表記形式にはいくつか種類・バージョンがあります。
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上の表記以外に、ダブルネームで良く見られるのが、小さい文字サイズの501、その上にさらに小さい字で501と表記されているもの。
通称”501-501”と呼ばれています。この表記形式のものは、ボタン裏刻印Jが多いです。ダブルネームの場合、この表記形式が(圧倒的に)多い印象を持っています。
これら以外に、
を見たことがあります。ボタン裏刻印は不明です。
LVC 66501のパッチ表記は、デカ文字501に小さい字の501XXです。
この表記形式のオリジナルは、私は見たことがありませんが、存在している可能性はあります。
また、小さい字で501-0117その上に501XXと入っているものを以前見たような気がするのですが、記憶が定かではありません。
501-501の刻印がJであること、501XX-501は同Kであること、刻印Kの551ZXX-505ダブルネームの表記が501XX-501と同じ形式であることなどから、表記形式と工場を示すと思われるボタン裏刻印に相関関係があると考えています。
タイプ物でも、ダブルネームと同様にロット番号表記には色々な組み合わせがあります。そして、タイプ表記が加わります。
501 Aタイプ表記
501 Sタイプ表記
505 デカ文字 Sタイプ表記
デカ文字でタイプ表記の物もあります。
ダブルネームやAやSなどのタイプ文字の表記の無いパッチの付いた501/502/505で、赤タブが大文字のEのものはビッグEと呼ばれています。
501デカ文字
ビッグEでもデカ文字はあります。
冒頭で紹介した501XX-501や505タイプ物のロット番号表記の後に、ハイフンを挟んで4桁の数字"0117"や"0217"の表記があります。
この数字は、最初の二桁が生地の種類を示しています。01は生デニム(防縮未加工、未洗い)、02は(防縮加工、未洗い)のデニムを意味します。
後の二桁の数字17は、従来からある伝統的なデニムの色、インディゴカラーを意味します。
0217の表記は、505、517で見られます。0117は501と502です。
かなり細かいところなのですが、60年代後半のパッチは、ツーホース下の表記もいくつか種類があります。
下は、501XXのパッチです。
上の501XXのパッチでは、左の馬の下が”PATENTED”の表示ですが、60年代後半のパッチでは、"PATENTED"と"U.S. PATENT"の2種類の表記があります。
また、ツーホースの下中央に"Made in U.S.A.”の表記があります。
最終501XX以降(1960年代後半)から、パッチにツーホースマークの下に、"100% COTTON", "MADE IN U.S.A.", "WPL 423"がプリントされるようになりました。
また、それらの文字は全て大文字(uppercase、capital letter)が使用されています。上の501XXのパッチでは、大文字と小文字の組み合わせで、Made In U.S.A.と表示されています。(例外はLVC 66501)
これら三つの配置、表示の順番もいくつか(いろいろ)種類があります。
さらには、"MADE IN USA"表記の無い物もあります。上の501 ビッグEのパッチをご参照ください。
"100% COTTON", "WPL 423"のみ表記の場合、左馬下の表示が"U.S. PATENT"になっています。
この相関関係が規則性があるのかは、現時点でサンプル数が多く無いので、確認が取れていません。
60年代後半のパッチ表記は、ダブルネーム、タイプ表記が有名ですが、ツーホースマーク下の表記内容、配置、ロット番号表記、文字サイズなど様々な種類があります。
これらの組み合わせによって、さらに種類が増えます。(複雑になります。)
やっかいなことに、デカ文字が古い年代から使われているからといって、小さい文字のロット番号表記よりも必ずしも製造年代が古いと決まったわけではありません。
年代を絞り込む上では、ディテールと組み合わせて総合的に判定する(推測する)ことが必要です。
60年代後半は、リーバイスは世界に販路を広げ、米国内、海外から製品需要が急増していました。需要に対応するため、工場を続々と増設し、製造キャパシティを増やしています。
製造効率を上げ、品質を維持・工場させるため、生産管理、工程、仕様も変更を行ったり、試験的な取り組みも行われていたと思います。
パッチの表記に様々な種類があるのも、当時のリーバイスの取り組み(混乱)を表していると思います。
関連ブログ記事:
[##check## 60年代後半の501主要ディテール変更: クロッチバータックの追加]
ここでは主だったものを紹介します。
ダブルネーム
![]() |
501XX-501 Wネーム パッチ |
このロット番号の文字サイズは大きめなので、通称”デカ文字”と呼ばれたりもしています。
ダブルネームの表記形式にはいくつか種類・バージョンがあります。
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上の表記以外に、ダブルネームで良く見られるのが、小さい文字サイズの501、その上にさらに小さい字で501と表記されているもの。
通称”501-501”と呼ばれています。この表記形式のものは、ボタン裏刻印Jが多いです。ダブルネームの場合、この表記形式が(圧倒的に)多い印象を持っています。
これら以外に、
- 小さい文字の501、さらに小さい字で501XX(501XX-501)
を見たことがあります。ボタン裏刻印は不明です。
LVC 66501のパッチ表記は、デカ文字501に小さい字の501XXです。
![]() |
LVC 66501のパッチ |
また、小さい字で501-0117その上に501XXと入っているものを以前見たような気がするのですが、記憶が定かではありません。
501-501の刻印がJであること、501XX-501は同Kであること、刻印Kの551ZXX-505ダブルネームの表記が501XX-501と同じ形式であることなどから、表記形式と工場を示すと思われるボタン裏刻印に相関関係があると考えています。
タイプ物
タイプ物でも、ダブルネームと同様にロット番号表記には色々な組み合わせがあります。そして、タイプ表記が加わります。
501 Aタイプ表記
501 Sタイプ表記
505 デカ文字 Sタイプ表記
デカ文字でタイプ表記の物もあります。
ビッグE
ダブルネームやAやSなどのタイプ文字の表記の無いパッチの付いた501/502/505で、赤タブが大文字のEのものはビッグEと呼ばれています。
501デカ文字
ビッグEでもデカ文字はあります。
生地色番号表記
冒頭で紹介した501XX-501や505タイプ物のロット番号表記の後に、ハイフンを挟んで4桁の数字"0117"や"0217"の表記があります。
この数字は、最初の二桁が生地の種類を示しています。01は生デニム(防縮未加工、未洗い)、02は(防縮加工、未洗い)のデニムを意味します。
後の二桁の数字17は、従来からある伝統的なデニムの色、インディゴカラーを意味します。
0217の表記は、505、517で見られます。0117は501と502です。
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- 追記・備考
- 昨日の投稿時、502は0217となっていましたが、0117の間違いです。502は501ZXXのロット番号変更後の名前です。501ZXX/502は、501のジッパーバージョンになります。尚、501以外は、パッチのロット番号表記に、生地色番号も付記されているのが通例です。
ツーホース下の表記
かなり細かいところなのですが、60年代後半のパッチは、ツーホース下の表記もいくつか種類があります。
下は、501XXのパッチです。
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501XXのパッチ |
また、ツーホースの下中央に"Made in U.S.A.”の表記があります。
最終501XX以降(1960年代後半)から、パッチにツーホースマークの下に、"100% COTTON", "MADE IN U.S.A.", "WPL 423"がプリントされるようになりました。
また、それらの文字は全て大文字(uppercase、capital letter)が使用されています。上の501XXのパッチでは、大文字と小文字の組み合わせで、Made In U.S.A.と表示されています。(例外はLVC 66501)
これら三つの配置、表示の順番もいくつか(いろいろ)種類があります。
さらには、"MADE IN USA"表記の無い物もあります。上の501 ビッグEのパッチをご参照ください。
"100% COTTON", "WPL 423"のみ表記の場合、左馬下の表示が"U.S. PATENT"になっています。
この相関関係が規則性があるのかは、現時点でサンプル数が多く無いので、確認が取れていません。
まとめと考察
60年代後半のパッチ表記は、ダブルネーム、タイプ表記が有名ですが、ツーホースマーク下の表記内容、配置、ロット番号表記、文字サイズなど様々な種類があります。
これらの組み合わせによって、さらに種類が増えます。(複雑になります。)
やっかいなことに、デカ文字が古い年代から使われているからといって、小さい文字のロット番号表記よりも必ずしも製造年代が古いと決まったわけではありません。
年代を絞り込む上では、ディテールと組み合わせて総合的に判定する(推測する)ことが必要です。
60年代後半は、リーバイスは世界に販路を広げ、米国内、海外から製品需要が急増していました。需要に対応するため、工場を続々と増設し、製造キャパシティを増やしています。
製造効率を上げ、品質を維持・工場させるため、生産管理、工程、仕様も変更を行ったり、試験的な取り組みも行われていたと思います。
パッチの表記に様々な種類があるのも、当時のリーバイスの取り組み(混乱)を表していると思います。
関連ブログ記事:
[##check## 60年代後半の501主要ディテール変更: クロッチバータックの追加]
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