デッドストックの1994年製501シュリンクトゥフィットのディテール、特徴等を紹介します。
下の写真のオレンジ(ピンク)色の紙のラベルがフラッシャーと呼ばれるものです。
1873年、最初のジーンズが誕生して以来、1990年代までリーバイスの501は、ごく一部の例外を除いて全て米国内の工場で製造されていました。
下の写真のオレンジ(ピンク)色の紙のラベルがフラッシャーと呼ばれるものです。
フラッシャーは、隠しリベットを採用した1937年からリーバイスの製品に取り付けられています。
LEVI"S ORIGINAL
501
AMERICA'S ORIGINAL JEANS - SINCE 1850
SHRINK-TO-FIT
と表示されています。
尚、シュリンクトゥフィットは、未洗い・未防縮の一切加工が施されていない生デニムを使用しています。
ギャランティーチケット
ワークウェアとして誕生したジーンズは、丈夫であることが重要視されます。
リーバイスは、長年、最高のデニムに強度の非常に高い糸を使用して製造されていることを宣伝していました。
- [message]
- 備考
- ここで言う最高のデニム、ジーンズというのは、丈夫なことです。ジーンズは元来ワーク用途のため、501は色落ちの良さを追求しているのではもちろんありません。ジーンズやデニムは、元々、色落ちを考慮して製造されていたのではありません。
1892年ごろから、新品の501のポケットにギャランティーチケットと呼ばれる品質保証書を取り付けて販売していました。
100年以上経過した1990年代も、ほとんど変わらないデザイン、内容のギャランティーチケットが取り付けられています。
ギャランティーチケットのデザイン、記載されている内容は、100年経過しても大きく変わっていません。
1927年に”Levi's"が商標として登録されたことに伴い、中央上部に記載される"This is a pair of Levi's."の表記は、"This is a pair of them."から変更され、それ以降のギャランティーチケットの共通の表記です。
現行501では、前ポケット内側の内袋(通称スレーキ)にギャランティーチケットがスタンプされています。
パッチ
ジーンズ誕生以来、伝統的にリーバイスのジーンズの右ウエストバンドには、パッチが取り付けられているのが外観上の特徴です。
1950年代後半から、パッチの素材は紙に変更になりました。
パッチのデザインもギャランティーチケットと同様に長年基本的なデザインは変わっていません。
1980年代の後半から2003年末までの米国製501シュリンクトゥフィットは、パッチのロット番号に501の後にxxが付いているのが表記上の特徴です。
パッチ表記の501xxは、シュリンクトゥフィットのみです。
防縮加工が施されたプリシュランク501のパッチ表記は、単に501になります。
1990年代の米国製501の特徴
1990年代の米国製501は、伝統あるコーンミルズ製デニムを使用しています。
90年代501に使われているコーンミルズのデニム生地は、厚みがあり初期に毛羽立ちが目立つのが特徴の一つです。
生地は厚みがあり、丈夫です。穿き込んでいくと体にどんどん馴染んできて、穿き心地がとても良くなる特徴を持っています。
日本では1990年代後半以降の色落ちを重視する傾向が強まった時、米国製501(66後期、赤耳を含む)は色落ちが悪いとして、酷評を受けていました。
しかし、一昨年頃から日本でも90年代米国製501を評価する見方が増えてきています。
501は、基本的な仕様は長年変わっていませんが、約10年に一度程度の周期で細かい仕様が変更されています。
93年頃に内側のリベットの変更が行われ、それまでの銀色から銅色に変更になりました。
変更前のリベットにご興味のある方は、以下のブログ記事をご参照ください。
上記リベットの変更と恐らくほぼ同時期の1993年頃に内側の取り扱い説明タグのデザインも以下のタグに変更になりました。
タグの裏側の表記形式も変更になっています。
ウエストとレングスのサイズ。続いて、ロット・品番の501-0000が表示されています。
0000は、80年代以降の生デニム(未洗い未防縮加工)のモデルを示します。
3行目中央の4桁の数字は、MMYYの形式で製造年月を示します。本品は、1994年9月製です。
左3桁の数字は、工場番号です。ここでは552となっています。ボタン裏刻印と同じ番号になります。
80年代の後半から90年代前半の501は、股上が少し深く(と言っても極端に太いわけではありません)、バックポケットが少し上に取り付けられているのが特徴の一つです。
丈夫な生地、強度の高いオレンジ一色のステッチ、自然なストレートシルエットで、とてもクラシックな雰囲気を醸し出しています。
90年代の501は、ワークウェアとしてのルーツを持つ501の完成度を高めたモデルだと思います。
アメリカ国内では、2003年米国工場閉鎖後、それ以前に製造された米国製501を求める人が多いです。
人気が高いため、米国内では、デッドストックのシュリンクトゥフィットの米国製501は、ほとんど見つかりません。
ここで紹介した品は、ロングホーンインポートで取り扱っています。
[##shopping-basket## デッドストック 94年製 米国製501 シュリンクトゥフィット W33-L33]
ここで紹介した品は、ロングホーンインポートで取り扱っています。
[##shopping-basket## デッドストック 94年製 米国製501 シュリンクトゥフィット W33-L33]
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