1960年代は激動の時代です。社会構造、制度、しきたり、風習、人々の考えなども大きく変革した時期です。
60年代についての主な出来事の事例を少し挙げると、ベトナム戦争、反戦活動、公民権運動、ケネディ大統領暗殺、キング牧師暗殺、等本当に社会全体に影響を及ぼすような出来事、衝撃的な事件などがあり、まさに激動の時代だったことを表しています。
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時代が大きく動く中、ジーンズは若者達の社会運動のユニフォームのような存在となり、急速に普及します。
リーバイスは、1960年代から70年代中頃までの間に売り上げが急上昇しました。また、1960年代中頃から、ヨーロッパと日本をはじめとしたアジア圏に本格進出しました。
需要の急激な増加に対応するために、リーバイスは、工場を増設、生産キャパシティを急拡大させました。
関連ブログ記事:
60年代から70年代頃までのリーバイス特集ドキュメンタリーフィルムの紹介記事です。
[##check## Levi's As America: A Riveting Icon パート4]
60年代後半、リーバイス501の仕様・ディテールも細かい点を含めて様々な変更、変化があります。
1966年、リーバイスは501の大きな仕様変更を行いました。隠しリベットの廃止です。
実用上は特に大きな差はないのですが、隠しリベットを大きな特徴としてかつて売り込んでいたこと、リベットを使用していることは、リーバイスのアイデンティティでもあるので、隠しリベット(バックポケット取り付け強化リベット)の廃止は501の歴史上、大きな変更であると言えます。
この変更は、工程の削減、生産性を高めるためと言った理由もあったと思います。時代の変化、リーバイスも大きく変わっている時の象徴的な変更だったとも言えます。
隠しリベットの廃止に伴い、フラッシャーのデザインも変更されました。
フラッシャーのデザイン・表記変更については、以下の記事をご参照ください。
[##check## 501のフラッシャーとは?]
隠しリベットの廃止とそれに伴うフラッシャーデザインの変更が1966年に行われたことは、リーバイス社の資料、そして、フラッシャーのコピーライトが1966年となっていることから確認できます。
パッチのLOT番号の表記が変更になりました。このパッチのロット番号表記変更は、ヴィンテージ市場で一般的に、「品番変更」と呼ばれています。(ロット番号変更と呼ぶこともあります。呼び方は人それぞれです。)
以下、主要なデニム製品の表記の変更です。
ヴィンテージ501のモデル名・通称は、パッチの表記と関わりが深いものが多いです。
パッチの表記が501XXのものは、一般的に”501XX"と呼ばれています。
フラッシャーのコピーライト1966年のものが、501XXとそれ以降のモデルで使用されていることから、品番変更は1966年に行われたと考えられていたのではないかと推測しています。
隠しリベットのない501XXは、それなりの数があるため、最終501XXは、少なくとも1966年の終わり近くまで製造されていたのではないかと推測しています。
現時点での501ロット番号表記で、XXがないものはダブルネームを含めて、1967年以降ではないかと考えています。(後で見つかった資料などで推定年は変わる可能性があります。)
この件については、いつか別途考察記事を投稿しようと思っています。
実際にダブルネームが登場したのは、1966年であった可能性ももちろんありますが、LVCの年代が必ずしも正確(事実)であるとは限りません。
過去の製品の情報は、後で見つかった資料などから、推定年が変更になることは珍しいことではありません。
リーバイスオンラインストアの501 1966 Model(LVC 66501)の商品説明の中で、"Big E"のレッドタブを持つスタイルは、”1966年から1971年”となっています。
”ビッグEのタグは、1971年まで使われていた”と言うのも、以前支配的な認識でしたが、実際のところ501は少なくとも1973年まではビッグEのタブを使っていたことが後で判明しています。
細かい話なので、大まかな観点でいえば、パッチのLOT番号表記変更は、1966年か1967年のどちらかになります。
パッチのロット番号表記変更以降のパッチの表記形式は、様々な種類があります。次の記事でこのことについて書く予定です。
60年代についての主な出来事の事例を少し挙げると、ベトナム戦争、反戦活動、公民権運動、ケネディ大統領暗殺、キング牧師暗殺、等本当に社会全体に影響を及ぼすような出来事、衝撃的な事件などがあり、まさに激動の時代だったことを表しています。
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時代が大きく動く中、ジーンズは若者達の社会運動のユニフォームのような存在となり、急速に普及します。
リーバイスは、1960年代から70年代中頃までの間に売り上げが急上昇しました。また、1960年代中頃から、ヨーロッパと日本をはじめとしたアジア圏に本格進出しました。
需要の急激な増加に対応するために、リーバイスは、工場を増設、生産キャパシティを急拡大させました。
関連ブログ記事:
60年代から70年代頃までのリーバイス特集ドキュメンタリーフィルムの紹介記事です。
[##check## Levi's As America: A Riveting Icon パート4]
60年代後半、リーバイス501の仕様・ディテールも細かい点を含めて様々な変更、変化があります。
60年代後半の501のディテールの変化と推定年
1966年、リーバイスは501の大きな仕様変更を行いました。隠しリベットの廃止です。
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501XX 隠しリベット |
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隠しリベット501登場時の宣伝。(Photo: LS&Co. Archive) |
隠しリベットの廃止に伴い、フラッシャーのデザインも変更されました。
フラッシャーのデザイン・表記変更については、以下の記事をご参照ください。
[##check## 501のフラッシャーとは?]
隠しリベットの廃止とそれに伴うフラッシャーデザインの変更が1966年に行われたことは、リーバイス社の資料、そして、フラッシャーのコピーライトが1966年となっていることから確認できます。
パッチのLOT番号表記変更
パッチのLOT番号の表記が変更になりました。このパッチのロット番号表記変更は、ヴィンテージ市場で一般的に、「品番変更」と呼ばれています。(ロット番号変更と呼ぶこともあります。呼び方は人それぞれです。)
以下、主要なデニム製品の表記の変更です。
- 501XXは501
- 501ZXXは502
- 551ZXXは505
- 557は70505
ヴィンテージ501のモデル名・通称は、パッチの表記と関わりが深いものが多いです。
パッチの表記が501XXのものは、一般的に”501XX"と呼ばれています。
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501XX (ベルトループセンターセット)のパッチ |
- [message]
- 備考
- 80年代後半から2003年までの米国製501シュリンクトゥフィットのパッチのロット番号表記は、501xxです。しかし、一般的にこれらの501は、501XXまたは501xxとは呼ばないことが多いです。呼び方はあだ名と同じなので、特にルールがあるわけではなく、俗称(一般的に普及している名称)です。
フラッシャーのコピーライト1966年のものが、501XXとそれ以降のモデルで使用されていることから、品番変更は1966年に行われたと考えられていたのではないかと推測しています。
- [message]
- 備考
- LVCの66501は、1966年モデルと位置付けられています。パッチの表記は、ダブルネームになっています。
隠しリベットのない501XXは、それなりの数があるため、最終501XXは、少なくとも1966年の終わり近くまで製造されていたのではないかと推測しています。
現時点での501ロット番号表記で、XXがないものはダブルネームを含めて、1967年以降ではないかと考えています。(後で見つかった資料などで推定年は変わる可能性があります。)
この件については、いつか別途考察記事を投稿しようと思っています。
実際にダブルネームが登場したのは、1966年であった可能性ももちろんありますが、LVCの年代が必ずしも正確(事実)であるとは限りません。
過去の製品の情報は、後で見つかった資料などから、推定年が変更になることは珍しいことではありません。
リーバイスオンラインストアの501 1966 Model(LVC 66501)の商品説明の中で、"Big E"のレッドタブを持つスタイルは、”1966年から1971年”となっています。
”ビッグEのタグは、1971年まで使われていた”と言うのも、以前支配的な認識でしたが、実際のところ501は少なくとも1973年まではビッグEのタブを使っていたことが後で判明しています。
細かい話なので、大まかな観点でいえば、パッチのLOT番号表記変更は、1966年か1967年のどちらかになります。
パッチのロット番号表記変更以降のパッチの表記形式は、様々な種類があります。次の記事でこのことについて書く予定です。
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