1966年にリーバイス501は、隠しリベットからバータックへの変更が行われ、その後しばらくして、クロッチバータックが追加されました。
最終期501XX(隠しリベット無し)でクロッチバータックを備える物は稀なため、クロッチバータック追加とほぼ同時期にロット番号表記変更が行われたと現時点での確認できている情報をもとに推測しています。
クロッチバータック追加とロット番号表記変更後、しばらくして行われたディテール変更は、ボタン裏刻印とアーキュエットステッチの変更です。
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ボタン裏刻印は、工場を示すと考えられています。LVCの米国製501で、555のボタン裏刻印はバレンシア工場製としてよく知られています。
また、いくつかボタン裏刻印工場説を支持する材料が見つかっています。
関連ブログ記事:
[##check## フロントボタン裏刻印の意味を示す資料を発見!!]
ボタン裏刻印は、大まかな年代を知る上でも参考となる情報です。
また、ボタン裏刻印の表示変更が行われた直前や直後の製品は、他のディテールなどと総合してディテールを絞り込むことのできる非常に重要な情報材料となります。
60年前半、紙パッチの表記から、それまで長年表記されていた"EVERY GARMENT GUARANTEED"の文言がなくなりました。
紙パッチでこの文言が入っているものは”ギャラ入り”、入っていないものは”ギャラなし”と呼ばれています。
ギャラ無しに移行したほぼ同時期から、ボタン裏にアルファベット1文字の刻印が入れられるようになりました。
501XXでは、E, J, K, L, S, Wの刻印文字の存在が確認されています。
ダブルネームのボタン裏刻印は、501XXと同じアルファベット1文字の刻印です。
ダブルネームは、アーキュエットステッチの色も501XXと同様にイエローであることが特徴の一つです。アーキュエットステッチの変更については、後ほど紹介します。
また、ダブルネームと同じ特徴的古い年代のディテールを持つタイプ物、ビッグEもあります。これらは、パッチの品番や文字などの追加表記以外、共通のディテールを備えることから、ロット番号表記変更直後に製造された同年代の製品と考えています。
ダブルネームと共通のディテールを備えるモデルを除いたビッグEとタイプ物501/502/505のほとんどは、ボタン裏刻印が一桁の数字です。(例外として、刻印16もあります。)
501/502/505のボタン裏は、2, 4, 5, 6, 8, 16があります。(無刻印、ドット刻印も稀にあります。)
ロット番号パッチ表記変更後、長くても1年内程度の期間にボタン裏刻印がアルファベット一文字から一桁数字に変更されたことを示していると考えています。
尚、トップボタン裏刻印6の501では、通常無刻印のフライボタン裏が刻印Eとなっているものが稀に見つかります。
このことは、刻印Eと刻印6が同じ工場である可能性を(強く)示していることと考えます。
また、トップボタン裏だけ新しい刻印番号6を使用していることから、ボタン裏刻印の変更が行われた時、トップボタン裏には新しい数字刻印のものを使用し、古い英文字刻印は使用しないと厳格に決められていた・生産工程の仕様として定められていたのではないかと推測しています。
そうでなければ、古いアルファベット一文字の刻印を使い続けて、在庫がなくなった時点で新しいものに切り替えていくこともできたと思います。
<注目点・重要点:トップボタン裏変更は移行期がない>
上記刻印6で、フライボタンに変更前のEのボタンを使用していることは、トップボタン裏刻印の変更に関しては、移行期がない。または、移行期はほとんどなかったことを示していると考えます。(ここで言う移行期は、トップボタン裏がEと6が混在するようなことです。)
501XXは、イエローのアーキュエットステッチが施されていることが特徴の一つです。また、アーキュエットステッチのピッチ(縫い幅)が広いです。
ステッチのピッチが広いと、着用を重ねるとステッチが消失しやすいです。501XXでは、着用感のあるものは、一部、または、全てのステッチが消失しているものがほとんどです。
ダブルネームと英文字一文字刻印のビッグE(含むタイプ物)は、基本的に501XXと同様にイエローでピッチ幅の広いアーキュエットステッチが施されています。
ピッチ幅の広いアーキュエットは、一部のVステッチや平行ステッチのタイプ物でも見られるディテールです。基本的に、ピッチ幅の広いアーキュエットは、古い年代を示しています。
しかし、ビッグEの多くは、ステッチの色はオレンジ色です。
Big-Eのオレンジ色のアーキュエットステッチは、消失を防ぐため、目の詰まったステッチングが施されています。また、素材も化繊が混じった強度のあるスパン糸が使用されています。
関連ブログ記事:
[##check## 501xx-501 ダブルネームのディテール・特徴]
最終期501XX(隠しリベット無し)でクロッチバータックを備える物は稀なため、クロッチバータック追加とほぼ同時期にロット番号表記変更が行われたと現時点での確認できている情報をもとに推測しています。
クロッチバータック追加とロット番号表記変更後、しばらくして行われたディテール変更は、ボタン裏刻印とアーキュエットステッチの変更です。
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トップボタン裏刻印について
ボタン裏刻印は、工場を示すと考えられています。LVCの米国製501で、555のボタン裏刻印はバレンシア工場製としてよく知られています。
また、いくつかボタン裏刻印工場説を支持する材料が見つかっています。
関連ブログ記事:
[##check## フロントボタン裏刻印の意味を示す資料を発見!!]
ボタン裏刻印は、大まかな年代を知る上でも参考となる情報です。
また、ボタン裏刻印の表示変更が行われた直前や直後の製品は、他のディテールなどと総合してディテールを絞り込むことのできる非常に重要な情報材料となります。
60年前半、紙パッチの表記から、それまで長年表記されていた"EVERY GARMENT GUARANTEED"の文言がなくなりました。
紙パッチでこの文言が入っているものは”ギャラ入り”、入っていないものは”ギャラなし”と呼ばれています。
ギャラ無しに移行したほぼ同時期から、ボタン裏にアルファベット1文字の刻印が入れられるようになりました。
501XXでは、E, J, K, L, S, Wの刻印文字の存在が確認されています。
ダブルネームのボタン裏刻印は、501XXと同じアルファベット1文字の刻印です。
ダブルネームは、アーキュエットステッチの色も501XXと同様にイエローであることが特徴の一つです。アーキュエットステッチの変更については、後ほど紹介します。
また、ダブルネームと同じ特徴的古い年代のディテールを持つタイプ物、ビッグEもあります。これらは、パッチの品番や文字などの追加表記以外、共通のディテールを備えることから、ロット番号表記変更直後に製造された同年代の製品と考えています。
ボタン裏刻印の変更
ダブルネームと共通のディテールを備えるモデルを除いたビッグEとタイプ物501/502/505のほとんどは、ボタン裏刻印が一桁の数字です。(例外として、刻印16もあります。)
501/502/505のボタン裏は、2, 4, 5, 6, 8, 16があります。(無刻印、ドット刻印も稀にあります。)
ロット番号パッチ表記変更後、長くても1年内程度の期間にボタン裏刻印がアルファベット一文字から一桁数字に変更されたことを示していると考えています。
尚、トップボタン裏刻印6の501では、通常無刻印のフライボタン裏が刻印Eとなっているものが稀に見つかります。
このことは、刻印Eと刻印6が同じ工場である可能性を(強く)示していることと考えます。
また、トップボタン裏だけ新しい刻印番号6を使用していることから、ボタン裏刻印の変更が行われた時、トップボタン裏には新しい数字刻印のものを使用し、古い英文字刻印は使用しないと厳格に決められていた・生産工程の仕様として定められていたのではないかと推測しています。
そうでなければ、古いアルファベット一文字の刻印を使い続けて、在庫がなくなった時点で新しいものに切り替えていくこともできたと思います。
<注目点・重要点:トップボタン裏変更は移行期がない>
上記刻印6で、フライボタンに変更前のEのボタンを使用していることは、トップボタン裏刻印の変更に関しては、移行期がない。または、移行期はほとんどなかったことを示していると考えます。(ここで言う移行期は、トップボタン裏がEと6が混在するようなことです。)
- [message]
- ##hand-o-right## 備考
- 一桁数字のボタン裏刻印は、70年代いっぱいまで使用され、1980年に501等のトップボタン裏は3桁の数字に変更になりました。三桁数字のボタン裏刻印は、最終米国製501までの特徴の一つです。
アーキュエットステッチ変更
501XXは、イエローのアーキュエットステッチが施されていることが特徴の一つです。また、アーキュエットステッチのピッチ(縫い幅)が広いです。
ステッチのピッチが広いと、着用を重ねるとステッチが消失しやすいです。501XXでは、着用感のあるものは、一部、または、全てのステッチが消失しているものがほとんどです。
ダブルネームと英文字一文字刻印のビッグE(含むタイプ物)は、基本的に501XXと同様にイエローでピッチ幅の広いアーキュエットステッチが施されています。
ピッチ幅の広いアーキュエットは、一部のVステッチや平行ステッチのタイプ物でも見られるディテールです。基本的に、ピッチ幅の広いアーキュエットは、古い年代を示しています。
しかし、ビッグEの多くは、ステッチの色はオレンジ色です。
Big-Eのオレンジ色のアーキュエットステッチは、消失を防ぐため、目の詰まったステッチングが施されています。また、素材も化繊が混じった強度のあるスパン糸が使用されています。
- [message]
- ##hand-o-right## 備考
- 66は、ビッグEほどではありませんが、目の詰まったオレンジ色のスパン糸によるアーキュエットステッチです。
関連ブログ記事:
[##check## 501xx-501 ダブルネームのディテール・特徴]
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