2015年5月に市場調査会社NPDが発表した「ジーンズ購買動向~市場に浸透する低価格ジーンズ~」の調査による市場規模、男女比、価格帯についてのデータを紹介し、考察を行います。
購入価格帯は男女共バリューが最も高く、市場全体でも41%を占めています。女性は、バリューが55%と半数以上になっています。男性のバリューも31%で価格帯の中では構成比が一番高いですが、男性は高価格帯の比率も高いです。
NPDのプレスリリースには、「意外にも女性用よりも男性用の方がシェアが高く、50%をメンズジーンズが占めている。」と書かれています。
個人的には、男性の普段着、カジュアルウェアとしてジーンズは広く普及していること、女性はパンツだけでなく、スカートも選択肢としてあること、価格帯は男性の方が高いことは想像できるので、男性用ジーンズのシェアが金額で高いことは、意外という気は全くしません。
逆に市場の金額のシェアで、男性用が50%、女性用が47%と拮抗していることが意外に思いました。
また、価格構成比から平均販売単価は女性用の方が大幅に低いこと、金額ベースでのシェアはほぼ同じ程度であることを考慮すると、販売数量では女性用ジーンズの方が圧倒的に多いことを示しています。
販売数量も女性用ジーンズの方が多いのも少し意外に思いますが、単価が異なること、男性の方がジーンズの着用期間も長いと思われるため、妥当な結果とも考えられます。
男性用ジーンズのバリュー(4,999円以下)は、ユニクロが圧倒的なシェアを持っていると認識しています。
バリューの価格帯のシェアの高さは、ユニクロジーンズの大成功、ユーザーの浸透を物語っています。
ユニクロのジーンズは、コストパフォーマンスが本当に優れていると思います。
リーバイスは、主にスーパープレミアム(10,000円~15,999円)とプレミアム(7,000円~9,999円)が主な価格帯と思われます。
ラグジュアリー(16,000円以上)は、ディーゼル、APC、他デザイナージーンズ、そして、リーバイス LVCやレプリカブランドの主要価格帯になります。
ラグジュアリーは、男性用で6%程度のシェア、女性用はほとんどないです。従って、全体の構成比も非常に低いです。
全体から見た場合、高価格帯のジーンズの構成比は低いですが、ジーンズが好きな人、興味がある人は少なからずいます。
ジーンズが好きな人の購入価格帯、比率は、上記調査とは大きく異なると思います。
USモデルの501シュリンクトゥフィットがプレミアム、リーバイスジャパンの501であれば、スーパープレミアムが該当します。
本ブログの読者の方では、ラグジュアリーの価格帯のジーンズを穿いていらっしゃる比率も高いと思います。
「1万6千円以上がラグジュアリー???そんな安い価格のジーンズ買ったことない。」と言う人も少なくないのではと思います。(笑)
ジーンズは、価格を含めて、人による考え方、感じ方、好み、選択が大きく違います。
上記市場データからも、ジーンズに対する人々の考え方、捉え方の違いを物語っていると思います。
市場規模1018億円、半分は男性用ジーンズ
ジーンズ市場規模とカテゴリー構成比
(2014年11月、金額ベース、%)
![]() |
NPDの調査結果 |
日本におけるジーンズの市場規模は1018億円。その内訳をみると(金額シェア)、意外にも女性用よりも男性用の方がシェアが高く、50%をメンズジーンズが占めている。[post_ads]
購入価格帯構成比
購入価格帯構成比
(2014年11月、金額ベース、%)
![]() |
NPDプレスリリースから引用 |
購入価格帯は男女共バリューが最も高く、市場全体でも41%を占めています。女性は、バリューが55%と半数以上になっています。男性のバリューも31%で価格帯の中では構成比が一番高いですが、男性は高価格帯の比率も高いです。
考察
NPDのプレスリリースには、「意外にも女性用よりも男性用の方がシェアが高く、50%をメンズジーンズが占めている。」と書かれています。
個人的には、男性の普段着、カジュアルウェアとしてジーンズは広く普及していること、女性はパンツだけでなく、スカートも選択肢としてあること、価格帯は男性の方が高いことは想像できるので、男性用ジーンズのシェアが金額で高いことは、意外という気は全くしません。
逆に市場の金額のシェアで、男性用が50%、女性用が47%と拮抗していることが意外に思いました。
また、価格構成比から平均販売単価は女性用の方が大幅に低いこと、金額ベースでのシェアはほぼ同じ程度であることを考慮すると、販売数量では女性用ジーンズの方が圧倒的に多いことを示しています。
販売数量も女性用ジーンズの方が多いのも少し意外に思いますが、単価が異なること、男性の方がジーンズの着用期間も長いと思われるため、妥当な結果とも考えられます。
男性用ジーンズのバリュー(4,999円以下)は、ユニクロが圧倒的なシェアを持っていると認識しています。
バリューの価格帯のシェアの高さは、ユニクロジーンズの大成功、ユーザーの浸透を物語っています。
ユニクロのジーンズは、コストパフォーマンスが本当に優れていると思います。
リーバイスは、主にスーパープレミアム(10,000円~15,999円)とプレミアム(7,000円~9,999円)が主な価格帯と思われます。
ラグジュアリー(16,000円以上)は、ディーゼル、APC、他デザイナージーンズ、そして、リーバイス LVCやレプリカブランドの主要価格帯になります。
ラグジュアリーは、男性用で6%程度のシェア、女性用はほとんどないです。従って、全体の構成比も非常に低いです。
全体から見た場合、高価格帯のジーンズの構成比は低いですが、ジーンズが好きな人、興味がある人は少なからずいます。
ジーンズが好きな人の購入価格帯、比率は、上記調査とは大きく異なると思います。
USモデルの501シュリンクトゥフィットがプレミアム、リーバイスジャパンの501であれば、スーパープレミアムが該当します。
本ブログの読者の方では、ラグジュアリーの価格帯のジーンズを穿いていらっしゃる比率も高いと思います。
「1万6千円以上がラグジュアリー???そんな安い価格のジーンズ買ったことない。」と言う人も少なくないのではと思います。(笑)
ジーンズは、価格を含めて、人による考え方、感じ方、好み、選択が大きく違います。
上記市場データからも、ジーンズに対する人々の考え方、捉え方の違いを物語っていると思います。
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