1960年代後半、リーバイスの主要デニム製品、特にジーンズは様々なディテール変更が行われました。代表的なものは、隠しリベット廃止とロット表記の変更ですが、それ以外にも細かいディテールの変更があります。
隠しリベットを廃止し、バータックによるバックポケット取り付け補強。
ロット番号表記の変更。
501XX → 501
501ZXX → 502
551ZXX → 505
557 → 70505
関連ブログ記事:
[##check## 60年代後半の501の変化:隠しリベット廃止とロット表記変更]
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戦前の501(バックルバック)に取り付けられていたクロッチリベット廃止後、大戦モデル・戦後の革パッチと紙パッチ501XXでは、太いステッチによる処理のみでしたが、ロット番号表記変更少し前から、バータックが追加されました。
クロッチバータックがなければ、基本的に501XXと判定します。バータックがあって、パッチが残存していない場合、同じディテールのものがダブルネーム、タイプもの、ビッグEであるため、最終501XXと判定することは難しいです。
関連記事:
[##external-link## ギャラ無し501XXとビッグEの見分け方 / ロングホーンインポート]
ダブルネーム、タイプ物の最初期、ビッグEの最初期のモデルでは、バータックがクロッチステッチの少し上に離れて入れられている物が多いです。
バータック(カンヌキ)がずれて入れられていることから、このディテールは、通称”ずれカン”と呼ばれています。
また、ビッグEの最初期(含むダブルネーム、タイプ物最初期)のバータックの糸の色は、オレンジやイエローでないものも比較的多く見られます。
しかし、501ビッグE後半以降のモデルの多くは、バータックとクロッチステッチ上部は重なっているものがほとんどです。
ロット番号表記変更以降の501は、クロッチステッチ上部にバータックが入っているのが共通の特徴ディテールです。
ダブルネーム、タイプ物の最初期、ビッグEの最初期のモデルでは、ずれカンが多く見られるのも特徴の一つです。
また、クロッチバータックの糸の色がパープルや暗色系であるものも珍しくありません。
60年代後半には、パッチ表記変更、隠しリベット廃止、バックポケットとクロッチへのバータック追加以外にもディテールの変更がいろいろあります。
それらについては、次の記事で紹介する予定です。
関連ブログ記事:
[##check## 60年代後半ロット番号表記変更後のパッチについて]
主なディテール変更点
隠しリベットを廃止し、バータックによるバックポケット取り付け補強。
ロット番号表記の変更。
501XX → 501
501ZXX → 502
551ZXX → 505
557 → 70505
関連ブログ記事:
[##check## 60年代後半の501の変化:隠しリベット廃止とロット表記変更]
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クロッチ・バータック追加
戦前の501(バックルバック)に取り付けられていたクロッチリベット廃止後、大戦モデル・戦後の革パッチと紙パッチ501XXでは、太いステッチによる処理のみでしたが、ロット番号表記変更少し前から、バータックが追加されました。
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- ##hand-o-right## 備考
- 501XXではクロッチのステッチは太い番手のものを使用しているのが特徴です。ビッグEの後期からステッチは他と同じ程度の太さもの(同じステッチ?)となっています。これも工程の簡略化・生産効率の向上の一環と思われます。バックポケットの隠しリベットの廃止と同様にクロッチのバータックは、戦前の501に使用されていたクロッチリベットの代用・後継と考えることもできるかと思います。
クロッチバータックがなければ、基本的に501XXと判定します。バータックがあって、パッチが残存していない場合、同じディテールのものがダブルネーム、タイプもの、ビッグEであるため、最終501XXと判定することは難しいです。
関連記事:
[##external-link## ギャラ無し501XXとビッグEの見分け方 / ロングホーンインポート]
ずれカン
ダブルネーム、タイプ物の最初期、ビッグEの最初期のモデルでは、バータックがクロッチステッチの少し上に離れて入れられている物が多いです。
バータック(カンヌキ)がずれて入れられていることから、このディテールは、通称”ずれカン”と呼ばれています。
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501XX-501 ダブルネームのクロッチ部 |
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推定501XX-501 ダブルネーム |
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- ##exclamation-triangle## 注意点
- 後の年代の501などでも、バータックがずれている場合があります。ずれカンだけで年代を判断することはできません。他のディテールと総合して年代推定する必要があります。
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501 66前期 |
しかし、501ビッグE後半以降のモデルの多くは、バータックとクロッチステッチ上部は重なっているものがほとんどです。
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501 ビッグE |
まとめ
ロット番号表記変更以降の501は、クロッチステッチ上部にバータックが入っているのが共通の特徴ディテールです。
ダブルネーム、タイプ物の最初期、ビッグEの最初期のモデルでは、ずれカンが多く見られるのも特徴の一つです。
また、クロッチバータックの糸の色がパープルや暗色系であるものも珍しくありません。
60年代後半には、パッチ表記変更、隠しリベット廃止、バックポケットとクロッチへのバータック追加以外にもディテールの変更がいろいろあります。
それらについては、次の記事で紹介する予定です。
関連ブログ記事:
[##check## 60年代後半ロット番号表記変更後のパッチについて]
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