ジーンズは、アメリカ文化を代表するものであり、ジーンズの原点である501の情報は歴史的な価値、重要性を持っていること等から、501の歴史は衣料品としては異例なほど過去の情報、歴史が明らかになっています。
しかし、最初のジーンズ、501誕生時からの全ての詳細な記録が残っているわけではありません。
1906年に発生したサンフランシスコ大地震によって発生した火災によって、当時、リーバイス本社に保管されていた資料は全て消失してしまったためです。
上の写真は、サンフランシスコ大地震による火災で倒壊してしまったリーバイス本社ビルの写真です。写真は、前リーバイス・ヒストリアンのLynn Downeyさん著のImages of America LEVI STRAUSS & Co.からの引用です。
この本の紹介記事を投稿しております。ご興味のある方は、以下の記事をご参照ください。
関連ブログ記事:
リーバイスの歴史本:”Images of America LEVI STRAUSS & Co.”
リーバイス社には、ヒストリアンと呼ばれるリーバイスの歴史を検証したり、アーカイブを保管する専門の職に就く社員がいます。
ヒストリアンは、販売店などに配布された1906年以前のリーバイス社の資料や伝票などを収集して、アーカイブに管理しています。
特許取得年月日は、特許局に資料もあり、明確になっていますが、1906年以前の出来事や501の情報については、収集した様々な当時の資料を総合、分析しながら、年代を推定しているものもあります。
そのため、501の歴史的出来事には、xx年と明確に年を明言するのではなく、"circa"(およそ)を付けているものもあります。
1873年5月20日、リーバイ・ストラウスとジェイコブ・デービスは、米国の特許局からパンツにリベットを取り付ける特許の認可を取得し、直ちにリベットを取り付けたデニムパンツの製造・販売を開始しました。
このパンツは、当時、最上とされていたアモスケイグ・ミル製のデニム生地を使用していました。
このアモスケイグ・ミルのデニム生地はXXと呼ばれていたことから、リーバイス社はXXデニムを使用したウエストオーバーオール(当時のジーンズの呼称)をXXと呼んでいました。
この最上級ラインのデニム生地を使用したウエストオーバオール、XXにロット番号501が付与されたのは、1890年頃とされています。
リーバイス社の資料で、501が名付けられた年については、circa(およそ)が付いています。
今回、501の名前が付けられた年を絞り込む証拠資料の一つと思われる画像を、リーバイス社が公開しているアーカイブから見つけました。
この注文書・伝表の写真も、リーバイスの歴史本の中で紹介されています。
以下、本の説明の要訳です。
特許の有効期限が過ぎた1890年には、リーバイス社は様々なリベット取り付けた衣料品を製造していたため、それぞれに固有の3桁のロット番号を付与することにしました。
ロット番号501は、オリジナルのリベット付きブルーデニムジーン(オーバーオール)に付与されました。
なぜ、この番号が選ばれたのかは依然として不明ですが、リーバイスのリベット付き製品で、ロット番号が5で始まるものは、最高の品質を備えていることを意味するものでした。
上の伝票の写真で、501と541の番号が読み取れます。その右に数量(単位は1ダース)、Overalls、小計が記載されています。
201など、2で始まる廉価版の3桁のロット番号の製品も同時期に付与されたと思われます。
関連ブログ記事:
リーバイス 501の歴史
501の歴史:サンフランシスコ大地震からコーンミルズ赤耳デニム開発まで
しかし、最初のジーンズ、501誕生時からの全ての詳細な記録が残っているわけではありません。
1906年に発生したサンフランシスコ大地震によって発生した火災によって、当時、リーバイス本社に保管されていた資料は全て消失してしまったためです。
上の写真は、サンフランシスコ大地震による火災で倒壊してしまったリーバイス本社ビルの写真です。写真は、前リーバイス・ヒストリアンのLynn Downeyさん著のImages of America LEVI STRAUSS & Co.からの引用です。
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リーバイス社には、ヒストリアンと呼ばれるリーバイスの歴史を検証したり、アーカイブを保管する専門の職に就く社員がいます。
ヒストリアンは、販売店などに配布された1906年以前のリーバイス社の資料や伝票などを収集して、アーカイブに管理しています。
特許取得年月日は、特許局に資料もあり、明確になっていますが、1906年以前の出来事や501の情報については、収集した様々な当時の資料を総合、分析しながら、年代を推定しているものもあります。
そのため、501の歴史的出来事には、xx年と明確に年を明言するのではなく、"circa"(およそ)を付けているものもあります。
1873年5月20日、リーバイ・ストラウスとジェイコブ・デービスは、米国の特許局からパンツにリベットを取り付ける特許の認可を取得し、直ちにリベットを取り付けたデニムパンツの製造・販売を開始しました。
このパンツは、当時、最上とされていたアモスケイグ・ミル製のデニム生地を使用していました。
このアモスケイグ・ミルのデニム生地はXXと呼ばれていたことから、リーバイス社はXXデニムを使用したウエストオーバーオール(当時のジーンズの呼称)をXXと呼んでいました。
この最上級ラインのデニム生地を使用したウエストオーバオール、XXにロット番号501が付与されたのは、1890年頃とされています。
リーバイス社の資料で、501が名付けられた年については、circa(およそ)が付いています。
今回、501の名前が付けられた年を絞り込む証拠資料の一つと思われる画像を、リーバイス社が公開しているアーカイブから見つけました。
この注文書・伝表の写真も、リーバイスの歴史本の中で紹介されています。
以下、本の説明の要訳です。
特許の有効期限が過ぎた1890年には、リーバイス社は様々なリベット取り付けた衣料品を製造していたため、それぞれに固有の3桁のロット番号を付与することにしました。
ロット番号501は、オリジナルのリベット付きブルーデニムジーン(オーバーオール)に付与されました。
なぜ、この番号が選ばれたのかは依然として不明ですが、リーバイスのリベット付き製品で、ロット番号が5で始まるものは、最高の品質を備えていることを意味するものでした。
上の伝票の写真で、501と541の番号が読み取れます。その右に数量(単位は1ダース)、Overalls、小計が記載されています。
201など、2で始まる廉価版の3桁のロット番号の製品も同時期に付与されたと思われます。
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