昨日の投稿では、比較的良く目にするカタカナのジーンズ用語で気になるものとして、リジット(元の英語はRIGID)を紹介しました。
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本記事では、カタカナ表記で気になるジーンズ用語について、もう一つ紹介します。
先にお断りすると、発音、アクセントの異なる外国語を、完全な形でカタカナに置き換えることはできません。
また、一般的な表記も単語によっては時代とともに変わっていきます。
そのため、一概に「このカタカナ表記が正しい!」と言えるものでもないことでもありません。
本題に入る前に少し前置きをします。
下は、Wikipediaの片仮名の説明の中にある片仮名の一覧です。
これらに濁音(ガ行、ザ行、ダ行、バ行、拗音を含む)が加わります。
英単語を片仮名表記するのも、単語や組み合わせで、時代とともに変わってきているものもあります。
以前は、アルファベットのbとvは、どちらもバ行で表すのが通例でした。
例えば、バイオリン(violin)、ビンテージ(vintage)などです。
今は、ヴァイオリンと書く人の方が多いと認識しています。(特にviolinをやっている人、音楽に携わっている人)
以前は、ビンテージの方が一般的でしたが、最近はヴィンテージの方を良く目にするようになりました。
英語の元がvは、ヴを使うように変わってきている傾向があります。
とは言え、ヴを使わない方が普及している単語も多いです。
リーバイス(Levi's)もその一つです。リーヴァイス、またはリーヴィスは、ほとんど、または、全く使われていないと思います。
革靴、ブーツに詳しい方は、つま先側の革、靴先をバンプと呼ぶのをご存知だと思います。
バンプは、英語ではvampです。将来は、ヴァンプの方が一般的になるかもしれませんが、今はバンプの方が普及していると思います。
現在は、vの含まれる単語でブを使うかヴを使うかは、ケースバイケースです。
前置きが長くなってしまいましたが、本題に入ります。
昔のデニムは狭幅で製品に端の耳を活用する造りになっているものが多くありました。
有名なのがヴィンテージリーバイス501に伝統的に使われてきた赤耳デニムです。
現行の復刻、レプリカ、プレミアムジーンズでは、耳付きデニムを使用しているモデルが多いです。
デニムなどの生地の端についている耳を、英語ではSelvedgeと呼びます。
英語のWikipediaの説明には、米語はselvage、英語はselvedgeとなっていますが、英語のジーンズのサイトなどネット上で使われる英語では、後者が圧倒的に多いです。
selvedgeとselvageは、16世紀から"self-edge"が変化して使われるようになったとのことです。
selvedgeをどう片仮名表記するかは、少し意見・考えが分かれるところだと思います。
先に紹介したようにvが含まれている場合、ヴを使うかが一つのポイントになると思います。
セルビッジ、セルベッジ、セルヴェッジ、セルヴィッジなどが主な候補になると思います。
edgeは、日本語では、エッヂではなく、エッジと呼ぶのが普及しているので、セルビッヂ、セルビッヂ、セルヴェッヂ、セルヴィッヂというのは、先に紹介した3候補よりも落ちると思います。
私のこれまで見てきた印象としては、セルビッジ、セルベッジが多く、セルヴィッジはあまり見ません。
セルビッジ、セルベッジは、どちらも妥当性に、それほど大きな差はないと思います。
面白いことにこれら二つに続いて目にすることがあるのが、セルビッチです。
元の単語はselvedgeなので、元の言葉を考慮すると不自然な印象を受けます。
また、ビッチに該当する英単語はbitchになります。ビッチは、女性に対する蔑称で、好ましい言葉ではありません。使用すべきではありません。
selvedgeの元は、self-edge(セルフ-エッジ)です。エッジという言葉も日本でよく使われます。
セルビッジ、または、セルベッジが適切、妥当な片仮名表記だと思います。
セルビッチは、正直、意味的に不適切な印象のある言葉が含まれていますし、元の単語と関連性があるとは思えません。
呼び方は、人それぞれですが、できれば、上記以外の呼び名を使用していただければ幸いです。
ご理解、ご協力の程、よろしくお願いいたします。
関連ブログ記事:
気になるジーンズ用語のカタカナ表記 その1: リジット
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本記事では、カタカナ表記で気になるジーンズ用語について、もう一つ紹介します。
先にお断りすると、発音、アクセントの異なる外国語を、完全な形でカタカナに置き換えることはできません。
また、一般的な表記も単語によっては時代とともに変わっていきます。
そのため、一概に「このカタカナ表記が正しい!」と言えるものでもないことでもありません。
本題に入る前に少し前置きをします。
下は、Wikipediaの片仮名の説明の中にある片仮名の一覧です。
これらに濁音(ガ行、ザ行、ダ行、バ行、拗音を含む)が加わります。
英単語を片仮名表記するのも、単語や組み合わせで、時代とともに変わってきているものもあります。
以前は、アルファベットのbとvは、どちらもバ行で表すのが通例でした。
例えば、バイオリン(violin)、ビンテージ(vintage)などです。
今は、ヴァイオリンと書く人の方が多いと認識しています。(特にviolinをやっている人、音楽に携わっている人)
以前は、ビンテージの方が一般的でしたが、最近はヴィンテージの方を良く目にするようになりました。
英語の元がvは、ヴを使うように変わってきている傾向があります。
とは言え、ヴを使わない方が普及している単語も多いです。
リーバイス(Levi's)もその一つです。リーヴァイス、またはリーヴィスは、ほとんど、または、全く使われていないと思います。
革靴、ブーツに詳しい方は、つま先側の革、靴先をバンプと呼ぶのをご存知だと思います。
バンプは、英語ではvampです。将来は、ヴァンプの方が一般的になるかもしれませんが、今はバンプの方が普及していると思います。
現在は、vの含まれる単語でブを使うかヴを使うかは、ケースバイケースです。
前置きが長くなってしまいましたが、本題に入ります。
Selvedgeの片仮名表記は?
昔のデニムは狭幅で製品に端の耳を活用する造りになっているものが多くありました。
有名なのがヴィンテージリーバイス501に伝統的に使われてきた赤耳デニムです。
現行の復刻、レプリカ、プレミアムジーンズでは、耳付きデニムを使用しているモデルが多いです。
デニムなどの生地の端についている耳を、英語ではSelvedgeと呼びます。
英語のWikipediaの説明には、米語はselvage、英語はselvedgeとなっていますが、英語のジーンズのサイトなどネット上で使われる英語では、後者が圧倒的に多いです。
selvedgeとselvageは、16世紀から"self-edge"が変化して使われるようになったとのことです。
selvedgeをどう片仮名表記するかは、少し意見・考えが分かれるところだと思います。
先に紹介したようにvが含まれている場合、ヴを使うかが一つのポイントになると思います。
セルビッジ、セルベッジ、セルヴェッジ、セルヴィッジなどが主な候補になると思います。
edgeは、日本語では、エッヂではなく、エッジと呼ぶのが普及しているので、セルビッヂ、セルビッヂ、セルヴェッヂ、セルヴィッヂというのは、先に紹介した3候補よりも落ちると思います。
私のこれまで見てきた印象としては、セルビッジ、セルベッジが多く、セルヴィッジはあまり見ません。
セルビッジ、セルベッジは、どちらも妥当性に、それほど大きな差はないと思います。
面白いことにこれら二つに続いて目にすることがあるのが、セルビッチです。
元の単語はselvedgeなので、元の言葉を考慮すると不自然な印象を受けます。
また、ビッチに該当する英単語はbitchになります。ビッチは、女性に対する蔑称で、好ましい言葉ではありません。使用すべきではありません。
selvedgeの元は、self-edge(セルフ-エッジ)です。エッジという言葉も日本でよく使われます。
セルビッジ、または、セルベッジが適切、妥当な片仮名表記だと思います。
セルビッチは、正直、意味的に不適切な印象のある言葉が含まれていますし、元の単語と関連性があるとは思えません。
呼び方は、人それぞれですが、できれば、上記以外の呼び名を使用していただければ幸いです。
ご理解、ご協力の程、よろしくお願いいたします。
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気になるジーンズ用語のカタカナ表記 その1: リジット
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