リーバイス501を始めとするリーバイスのジーンズの後ろの右側のウエストバンド上に取り付けられているパッチには、ツーホースマーク、またはツーホースブランド(またはデザイン)と呼ばれる2頭の馬がジーンズを引っ張って裂こうとしている絵が描かれています。
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この印象に残るトレードマークが描かれたパッチが、最初にジーンズに取り付けられたのは1886年です。
アメリカの大衆紙、USA TODAYは、「世界で最も古い10の企業ロゴ(The 10 oldest company logos in the world)」の記事でリーバイスのツーホースマークを紹介しています。
リーバイスのヒストリアンが書いた記事において、1906年のサンフランシスコ大地震と火災により、リーバイ・ストラウス社は記録を失ってしまいましたが、ツーホースデザインがなぜ誕生した理由は高い確度で推測できると書かれています。
リーバイ・ストラウス社のリベットを衣類に取り付ける特許は、1890年には期限が切れることが分かっていました。
特許有効期限を過ぎれば、Non Pareil, Can't Bust 'Em, Boss of the Roadなどの他のワークブランドが、リベットを付けた衣料品をこぞって製造、販売することが予想されていました。(当時、まだ、H.D. Leeは、ワーク衣料の製造事業は行っていません。)
そのため、最も高い強度と高品質を備えていることを明確にイメージできるツーホースロゴを開発し、トレードマークにしました。
また、当時の消費者の全ては英語を話すわけではなかったため、パッチに書かれていることが分からなくても、リーバイスのジーンズを識別できるように意図して作成された可能性が高いとしています。
下の写真は、最初のオイルクロス製ギャランティーチケットです。新品のジーンズの右ポケットにギャランティーチケットが取り付けられて販売されていました。
外付けのギャランティーチケットが初めて登場したのは、1892年とされています。
1890年にリベットの特許が失効し、競合ブランドもリベット付きの衣料品の製造、販売を開始したため、リベット使用衣料の元祖であることを示すトレードマークが外観からも分かるようにする意図があったと推測されています。
2頭の馬がジーンズを引っ張っている絵柄の上に、COPPER RIVETED CLOTHINGの表記があります。また、馬の絵の下に、PATENTED MAY 20th 1873と記載されています。
501(当時の呼び名XX)にツーホースデザインが描かれた革パッチが取り付けられたのは1886年、廉価版のジーンズ201にツーホースデザインのリネンパッチが取り付けられたのが1890年と認識されています。
ツーホースデザインの商標は、日本でも1908年に登録されています。
下は、登録された商標の部分の拡大画像です。
冒頭に紹介した現行501のパッチと基本的なデザインは大きく変わっていません。
この馬が引っ張るロゴマークはかなり印象に残ります。このツーホースロゴについての顧客の体験談の紹介記事を以下に添付します。
1930年代のリーバイス・ツーホースロゴについての顧客の体験談
関連ブログ記事:
リーバイスがトレードマークとして登録された背景
リーバイス 201についての話 - 米リーバイス本社のブログ記事の紹介
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この印象に残るトレードマークが描かれたパッチが、最初にジーンズに取り付けられたのは1886年です。
リーバイスのヒストリアンが書いた記事において、1906年のサンフランシスコ大地震と火災により、リーバイ・ストラウス社は記録を失ってしまいましたが、ツーホースデザインがなぜ誕生した理由は高い確度で推測できると書かれています。
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Two Horse logo, Image: LS&Co. Archive |
リーバイ・ストラウス社のリベットを衣類に取り付ける特許は、1890年には期限が切れることが分かっていました。
特許有効期限を過ぎれば、Non Pareil, Can't Bust 'Em, Boss of the Roadなどの他のワークブランドが、リベットを付けた衣料品をこぞって製造、販売することが予想されていました。(当時、まだ、H.D. Leeは、ワーク衣料の製造事業は行っていません。)
そのため、最も高い強度と高品質を備えていることを明確にイメージできるツーホースロゴを開発し、トレードマークにしました。
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Two Horse Brand, Image: LS&Co. Archive |
また、当時の消費者の全ては英語を話すわけではなかったため、パッチに書かれていることが分からなくても、リーバイスのジーンズを識別できるように意図して作成された可能性が高いとしています。
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Image: LS&Co. Archive |
外付けのギャランティーチケットが初めて登場したのは、1892年とされています。
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For Over 20 Years Guarantee Ticket Image: Images of America Levi Strauss & Co., Lynn Downey |
2頭の馬がジーンズを引っ張っている絵柄の上に、COPPER RIVETED CLOTHINGの表記があります。また、馬の絵の下に、PATENTED MAY 20th 1873と記載されています。
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Image: Images of America Levi Strauss & Co., Lynn Downey |
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Levi's 201 patch circa 1890, LS&Co. Archive |
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Trademark registered in Japan in 1908, Image: LS&Co. Archive |
冒頭に紹介した現行501のパッチと基本的なデザインは大きく変わっていません。
この馬が引っ張るロゴマークはかなり印象に残ります。このツーホースロゴについての顧客の体験談の紹介記事を以下に添付します。
1930年代のリーバイス・ツーホースロゴについての顧客の体験談
リーバイスがトレードマークとして登録された背景
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