プリンスが亡くなってから2週間と数日が過ぎました。正直、自分でも意外に思うほど、ショックを受けました。
人間はある程度の期間生きていれば、人の死を経験することは避けられません。
家族、友人、同僚・上司、恩師、様々だと思います。また、自分のお気に入りのアーティストが他界してしまうこともあります。
私は、昔から黒人系の音楽、ソウル・R&Bが好きで、好んで聴いていました。プリンスも、もちろん好きなアーティストの一人です。しかし、プリンスの大ファンだったわけではありませんでした。
ところが、改めて考えてみると、昔は良く聴いていたアルバム・曲でも、今は殆ど聴いていないものが多いのに、プリンスのアルバムは、今も日常的に聴いていたことに気付きました。
ホイットニー・ヒューストンやマイケルジャクソンも、お気に入りでした。ホイットニーについては、ライブにも行っています。
ご存知の通り、彼らも亡くなっています。彼らが亡くなった時も大きなニュースになり、ちょっとショックを受けましたが、今回のプリンスで受けたショックとは比較になりません。
そして、悲報を聞いた後の、自分の気持ちや考えさせられたことについても、格段の差があります。
なぜなのか、自分でも不思議に思っています。
ずっと頭の中からプリンスのことが離れなくなってしまっていました。気づくとパープルレインを口ずさんでいたりします。
この記事は、自分の気持ちする意味も込めて、投稿することにしました。
私は芸能人の私生活やゴシップは基本的に興味がありません。積極的に知ろうとはしません。
それでも、私が知っていることは、かなり有名で話題になっているようなことです。
かなり多くの女性アーティストと関係があったことは、知っていました。誰といつ付き合っていたということは、具体的には知りませんでしたが、マドンナとも一時、関係があったことは知っていました。
マイケルやホイットニーが誰と結婚したのか、子供がいたのかは知っていましたが、プリンスが誰と結婚したのか?、子供がいたのかというようなことは、全く知りませんでした。
Sheila E.と付き合っていて、結婚しようという話になっていたことは、今回知りましたが、驚きはしませんでした。
付き合っていたとしても不思議はないし、結婚しようという話になっていたと聞いても、納得という感じです。
しかし、知らなかったことで、今回知って驚いたこと、考えさせられたことは結構あります。
プリンスは、vegan(ビーガン)だったことは、知りませんでした。
ビーガンは、ベジタリアンの中でもより厳格な完全菜食主義者。卵や乳製品はもちろん,動物由来のものは衣類なども避けます。
ベジタリアンは、身の回りにもいますし、アーティストでベジタリアンは少なくありません。ポールマッカートニーもベジタリアンです。
しかし、ビーガンの人にはあったことがありませんでした。
プリンスは、彼の前や屋敷の中で、クルーメンバーが肉を食べるのも認めていなかったそうです。
また、プリンスのクルーメンバーは、顎髭を蓄えたり(facial hair)、タトゥーを入れることを認めていなかったことを知りました。
正直、最初に知った時は、少し意外な感じがしましたが、考えてみると納得できる感じです。
プリンスは、Paisley Parkと言う名のレコーディングスタジオがある家に住んでいました。
1985年にプリンスは、Paisley Park Recordと言うレーベルを発足します。
Paisley Parkスタジオは、1985年に完成。それ以降、2016年まで、レコーディングやコンサートもPaisley Parkで行っています。
有名なアーティストは、豪邸を世界各地に何件も持って住んでいたりしますが、プリンスの場合、80年代からずっとPaisley Parkが主な住居であり、常時、レコーディングを行っていたそうです。
後で、別途詳しく紹介する予定ですが、家というよりは完全にスタジオです。
プリンスは、スタジオに住んでいたと言って過言ではないと思います。
音楽、制作活動と完全に結びついている生活、想像を超えていました。
プリンスは長年、ワーナーミュージックと曲の所有権などで争っていたことは有名で、私も知っていました。
80年代から90年代にかけて、数多くの曲を制作したにも関わらず、曲の所有権、販売の問題で公開しなかったと思われます。
これらの未発表アルバムを公開するためには、ワーナーミュージックとプリンスの遺産を引き継ぐ人物の許可が必要です。
ワーナーミュージックとしては、莫大な利益が発生するので、是非、公開したい意向だと思います。
対して、プリンスの意思は、非公開のままにするだと思います。プリンスの遺産を引き継いだ人が、どうするか注目ではあります。
プリンスは独身で、子供がいません。そして、遺言もないそうです。ビジネスマネージャは頻繁に変わっているため、遺産の相続人の制定はかなりもめそうです。
非常に長いスパンで考えると、最終的には、未公開の曲は公開されることになると思います。
それが数年後か、数十年後か、さらにもっと後になるのかは分かりません。
プリンスは、多くの女性と関係があったことは有名です。
1985年にSusannah Melvoinと婚約したものの、最終的に結婚までは至らなかったようです。
1996年にプリンスは、Mayte Garciaと結婚しました。同年、男の子が生まれたのですが、パイフェル症候群を患っていて、誕生後1週間でなくなっています。
また、Garciaはもう一人プリンスとの子供ができたものの、流産してしまったことを明らかにしています。
子供を失ったことなどから、二人の関係は悪化し、2回目の結婚も長続きせず、1998年にプリンスは離婚を発表、2000年に正式に離婚しています。
超大金持ちで、女性からもモテモテでも、結婚はうまくいかず、子供もいなかったとは知りませんでした。
巨額の富が関わってしまうので、安易に子供を作ることはできなかったのだろうなと想像しています。
考え方を変えれば、プリンスは音楽と結婚していたとも言えます。
2001年に、プリンスはエホバの証人に入信しています。
1997年から200年にかけて、友人のベースギターリストでエホバの証人の信者であるLarry Grahamと一緒にアルバムを共同制作したり、コンサートを行いながら、話し合ったことが入信のきっかけだったようです。
プリンスはインタビューで、コンバージョン(conversion、宗旨替え)ではなく、リアライゼーション(realization、事実・現実を認識する)だと語っています。
十分な理解もなく、安易に宗教のことについて書くのは、避けるべきと思うため、詳細は割愛します。
プリンスは、著作権に非常に厳しく、YouTubeなどに彼の曲やビデオを掲載することを、強く取り締まっていました。そのため、2016年以前、ほとんどプリンスについてのYouTubeビデオはなく、見たこともありませんでした。
非常に皮肉なことに、プリンスの死後、YouTubeに続々とプリンスのライブなどのビデオが投稿されています。
それらを見るたびに、パフォーマンスの素晴らしさに本当に感動してしまいます。
2007年のスーパーボールのハーフタイムショーでのプリンスのパープルレインのパフォーマンスは、歴代最高のスーパーボールのパフォーマンスであるとの評価がされています。
本当に素晴らしいです。
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Prince Memorial, Wikipedia |
人間はある程度の期間生きていれば、人の死を経験することは避けられません。
家族、友人、同僚・上司、恩師、様々だと思います。また、自分のお気に入りのアーティストが他界してしまうこともあります。
私は、昔から黒人系の音楽、ソウル・R&Bが好きで、好んで聴いていました。プリンスも、もちろん好きなアーティストの一人です。しかし、プリンスの大ファンだったわけではありませんでした。
ところが、改めて考えてみると、昔は良く聴いていたアルバム・曲でも、今は殆ど聴いていないものが多いのに、プリンスのアルバムは、今も日常的に聴いていたことに気付きました。
ホイットニー・ヒューストンやマイケルジャクソンも、お気に入りでした。ホイットニーについては、ライブにも行っています。
ご存知の通り、彼らも亡くなっています。彼らが亡くなった時も大きなニュースになり、ちょっとショックを受けましたが、今回のプリンスで受けたショックとは比較になりません。
そして、悲報を聞いた後の、自分の気持ちや考えさせられたことについても、格段の差があります。
なぜなのか、自分でも不思議に思っています。
ずっと頭の中からプリンスのことが離れなくなってしまっていました。気づくとパープルレインを口ずさんでいたりします。
この記事は、自分の気持ちする意味も込めて、投稿することにしました。
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The Los Angeles County Museum of Art made it rain purple in honor of Prince on Friday. |
私は芸能人の私生活やゴシップは基本的に興味がありません。積極的に知ろうとはしません。
それでも、私が知っていることは、かなり有名で話題になっているようなことです。
かなり多くの女性アーティストと関係があったことは、知っていました。誰といつ付き合っていたということは、具体的には知りませんでしたが、マドンナとも一時、関係があったことは知っていました。
マイケルやホイットニーが誰と結婚したのか、子供がいたのかは知っていましたが、プリンスが誰と結婚したのか?、子供がいたのかというようなことは、全く知りませんでした。
Sheila E.と付き合っていて、結婚しようという話になっていたことは、今回知りましたが、驚きはしませんでした。
付き合っていたとしても不思議はないし、結婚しようという話になっていたと聞いても、納得という感じです。
しかし、知らなかったことで、今回知って驚いたこと、考えさせられたことは結構あります。
プリンスについて知らなかったこと
プリンスはVegan
プリンスは、vegan(ビーガン)だったことは、知りませんでした。
ビーガンは、ベジタリアンの中でもより厳格な完全菜食主義者。卵や乳製品はもちろん,動物由来のものは衣類なども避けます。
ベジタリアンは、身の回りにもいますし、アーティストでベジタリアンは少なくありません。ポールマッカートニーもベジタリアンです。
しかし、ビーガンの人にはあったことがありませんでした。
プリンスは、彼の前や屋敷の中で、クルーメンバーが肉を食べるのも認めていなかったそうです。
また、プリンスのクルーメンバーは、顎髭を蓄えたり(facial hair)、タトゥーを入れることを認めていなかったことを知りました。
正直、最初に知った時は、少し意外な感じがしましたが、考えてみると納得できる感じです。
プリンスの家はスタジオ
プリンスは、Paisley Parkと言う名のレコーディングスタジオがある家に住んでいました。
1985年にプリンスは、Paisley Park Recordと言うレーベルを発足します。
Paisley Parkスタジオは、1985年に完成。それ以降、2016年まで、レコーディングやコンサートもPaisley Parkで行っています。
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Paisley Park |
後で、別途詳しく紹介する予定ですが、家というよりは完全にスタジオです。
プリンスは、スタジオに住んでいたと言って過言ではないと思います。
音楽、制作活動と完全に結びついている生活、想像を超えていました。
多くの未発表アルバム、曲がある
プリンスは、26の未発表のアルバムとプロジェクトがあるそうです。これらの未発表曲は、1978年から1996年の間にレコーディングされたものです。プリンスは長年、ワーナーミュージックと曲の所有権などで争っていたことは有名で、私も知っていました。
80年代から90年代にかけて、数多くの曲を制作したにも関わらず、曲の所有権、販売の問題で公開しなかったと思われます。
これらの未発表アルバムを公開するためには、ワーナーミュージックとプリンスの遺産を引き継ぐ人物の許可が必要です。
ワーナーミュージックとしては、莫大な利益が発生するので、是非、公開したい意向だと思います。
対して、プリンスの意思は、非公開のままにするだと思います。プリンスの遺産を引き継いだ人が、どうするか注目ではあります。
プリンスは独身で、子供がいません。そして、遺言もないそうです。ビジネスマネージャは頻繁に変わっているため、遺産の相続人の制定はかなりもめそうです。
非常に長いスパンで考えると、最終的には、未公開の曲は公開されることになると思います。
それが数年後か、数十年後か、さらにもっと後になるのかは分かりません。
プリンスは独身で子供はいない
プリンスは、多くの女性と関係があったことは有名です。
1985年にSusannah Melvoinと婚約したものの、最終的に結婚までは至らなかったようです。
1996年にプリンスは、Mayte Garciaと結婚しました。同年、男の子が生まれたのですが、パイフェル症候群を患っていて、誕生後1週間でなくなっています。
また、Garciaはもう一人プリンスとの子供ができたものの、流産してしまったことを明らかにしています。
子供を失ったことなどから、二人の関係は悪化し、2回目の結婚も長続きせず、1998年にプリンスは離婚を発表、2000年に正式に離婚しています。
超大金持ちで、女性からもモテモテでも、結婚はうまくいかず、子供もいなかったとは知りませんでした。
巨額の富が関わってしまうので、安易に子供を作ることはできなかったのだろうなと想像しています。
考え方を変えれば、プリンスは音楽と結婚していたとも言えます。
プリンスは、エホバの証人の信者
2001年に、プリンスはエホバの証人に入信しています。
1997年から200年にかけて、友人のベースギターリストでエホバの証人の信者であるLarry Grahamと一緒にアルバムを共同制作したり、コンサートを行いながら、話し合ったことが入信のきっかけだったようです。
プリンスはインタビューで、コンバージョン(conversion、宗旨替え)ではなく、リアライゼーション(realization、事実・現実を認識する)だと語っています。
十分な理解もなく、安易に宗教のことについて書くのは、避けるべきと思うため、詳細は割愛します。
驚異的なライブパフォーマンス
プリンスは、著作権に非常に厳しく、YouTubeなどに彼の曲やビデオを掲載することを、強く取り締まっていました。そのため、2016年以前、ほとんどプリンスについてのYouTubeビデオはなく、見たこともありませんでした。
非常に皮肉なことに、プリンスの死後、YouTubeに続々とプリンスのライブなどのビデオが投稿されています。
それらを見るたびに、パフォーマンスの素晴らしさに本当に感動してしまいます。
2007年のスーパーボールのハーフタイムショーでのプリンスのパープルレインのパフォーマンスは、歴代最高のスーパーボールのパフォーマンスであるとの評価がされています。
本当に素晴らしいです。
RIP
Prince
RIP, R.I.P. (語源:ラテン)requiesca(n)t in pace (安らかに眠れ)〘墓碑に書かれる言葉; =May he [she, they] rest in peace.〙.
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A memorial outside Paisley Park, Scott Olson / Getty Images |
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