リーバイスのデニム製品には赤タブと呼ばれる赤いリボンがポケットの脇に取り付けられているのが特徴の一つです。赤タブは、年代によって種類がいくつか分かれています。
最も良く知られている大きな分類・区分けは、ビッグEとスモールeです。
70年代前半にリーバイスの主要デニム製品に取り付けられていた赤タブは、それまでのLEVI'SからLevi'sに表記が変わりました。実際のところ文字の大きさは変わりませんが、大文字のEから小文字のeに字体が変更されました。
ヴィンテージ市場では、前者をビッグE(の赤タブ)、後者をスモールeと呼んで分類しています。
リーバイス501に取り付けられている赤タブがビッグEからスモールeに移行になったのは、1973年または1974年頃です。
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今回ロングホーンインポートに入荷した70505のスモールeの赤タブがちょっと変わった感じだったため、手元にある70年代の製品のスモールeの赤タブを紹介しながら、比較をしてみます。
上の501と同じ1975年製の505のタブです。こちらも不均等Vです。タブ表記デザインも同じタイプに見えます。
[推定女性が着用したヴィンテージリーバイス 505 66前期 ##link##]
1978年製501 66後期のタブです。このタブは、Vの左右が同じくらいの幅です。ビッグEタブでは、均等 Vと呼ばれています。
1980年製最終66後期のタブです。Vの右が細いタイプです。このタブ表記はプリントされたものと思われます。(プリントタブ)
手元にある70年代頃の製品を20品程度見てみましたが、ほとんどはVの右が細いタイプでした。80年代の製品では見た限り全て右が細い表記デザインでした。
上で紹介した78年製501 66後期 Vの左右の幅が同じタブと今回入荷した70505のタブを並べて撮った写真です。
縦の長さが違います。また、eの字の大きさも異なります。
さらに手持ちを探してみると、推定70年代のブランケット付きジージャン70505-0317のタブが、今回入荷した70505のタブと似ていることを発見しました。
eが大きめで、Vの左右の幅が同じです。
この二品のタブを並べて写真を撮りました。左が70505-0317、右が今回入荷した70505のタブです。
似ていますが、実物を細かく比較すると縦の長さが違ったり、タブの色味も異なります。
尚、70505-0317のパッチ下には取り扱い説明タグが取り付けられています。(70年代のデニム製品の特徴)ボタン裏刻印は数字二桁の52です。
上記二つのタブは、表記形式他のディテール等は、異なる年代である可能性を示しています。
まとめると70年代のスモールeタブの多くは、Vの右が細い不均等Vです。まれにVの幅が同じ程度のタブがあります。このV左右の幅が同じ表記でも、eが大きめと小さめの2種類の存在が確認できました。
これまでスモールeタブは、気を付けて見たことがありませんでしたが、細かく見比べると気づく違いがあると思いました。
将来、新しいことが分かりましたら、更新記事を投稿する予定です。
関連記事:
[不思議な70505 スモールeタブ ##link##]
最も良く知られている大きな分類・区分けは、ビッグEとスモールeです。
ビッグEとスモールeとは?
70年代前半にリーバイスの主要デニム製品に取り付けられていた赤タブは、それまでのLEVI'SからLevi'sに表記が変わりました。実際のところ文字の大きさは変わりませんが、大文字のEから小文字のeに字体が変更されました。
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70505のビッグEとスモールeの赤タブ |
ヴィンテージ市場では、前者をビッグE(の赤タブ)、後者をスモールeと呼んで分類しています。
リーバイス501に取り付けられている赤タブがビッグEからスモールeに移行になったのは、1973年または1974年頃です。
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今回ロングホーンインポートに入荷した70505のスモールeの赤タブがちょっと変わった感じだったため、手元にある70年代の製品のスモールeの赤タブを紹介しながら、比較をしてみます。
1975年製501 66前期のスモールeタブ
Vの右側が細い表記(不均等V)のタイプです。
1975年製505 66前期のスモールeタブ
上の501と同じ1975年製の505のタブです。こちらも不均等Vです。タブ表記デザインも同じタイプに見えます。
[推定女性が着用したヴィンテージリーバイス 505 66前期 ##link##]
1978年製501 66後期のスモールeタブ
1978年製501 66後期のタブです。このタブは、Vの左右が同じくらいの幅です。ビッグEタブでは、均等 Vと呼ばれています。
1980年製501 66後期のスモールeタブ
1980年製最終66後期のタブです。Vの右が細いタイプです。このタブ表記はプリントされたものと思われます。(プリントタブ)
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- ##hand-o-right## 備考
- 後の年代(80年代中頃)の501のタブは刺繍された物が多いです。見た印象が、プリントより刺繍されたタブの方が味わい深さ・雰囲気があるので、復活したと思われます。
70年代のスモールeタブについての考察
手元にある70年代頃の製品を20品程度見てみましたが、ほとんどはVの右が細いタイプでした。80年代の製品では見た限り全て右が細い表記デザインでした。
上で紹介した78年製501 66後期 Vの左右の幅が同じタブと今回入荷した70505のタブを並べて撮った写真です。
縦の長さが違います。また、eの字の大きさも異なります。
さらに手持ちを探してみると、推定70年代のブランケット付きジージャン70505-0317のタブが、今回入荷した70505のタブと似ていることを発見しました。
eが大きめで、Vの左右の幅が同じです。
この二品のタブを並べて写真を撮りました。左が70505-0317、右が今回入荷した70505のタブです。
似ていますが、実物を細かく比較すると縦の長さが違ったり、タブの色味も異なります。
尚、70505-0317のパッチ下には取り扱い説明タグが取り付けられています。(70年代のデニム製品の特徴)ボタン裏刻印は数字二桁の52です。
上記二つのタブは、表記形式他のディテール等は、異なる年代である可能性を示しています。
まとめると70年代のスモールeタブの多くは、Vの右が細い不均等Vです。まれにVの幅が同じ程度のタブがあります。このV左右の幅が同じ表記でも、eが大きめと小さめの2種類の存在が確認できました。
これまでスモールeタブは、気を付けて見たことがありませんでしたが、細かく見比べると気づく違いがあると思いました。
将来、新しいことが分かりましたら、更新記事を投稿する予定です。
関連記事:
[不思議な70505 スモールeタブ ##link##]
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