501には色々な種類•タイプがあります。日米の現行製品のディテールの違いについて前回のエントリーで取り上げました。今回は日米の直営オンライン•ストアで販売されている501の生地について着目した比較をしてみます。
日本のオンライン•ストアで、ボトムスの中から501を選択すると色々な501が一覧で表示されます。このエントリーを書いている時点でのラインナップとしては、16種類ありました。
内3製品は丈の短いタイプ(ショーツ、アンクルレングス等)なので、それらを除いた場合、日本のオンライン•ストアで販売中の501は13種類になります。 それぞれ色味や風合い等で異なる雰囲気を持っています。 尚、Levi’s Vintage Clothing(LVC)は、別のコレクションとして分かれており、この中には含まれていません。
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日本のオンライン•ストアで、ボトムスの中から501を選択すると色々な501が一覧で表示されます。このエントリーを書いている時点でのラインナップとしては、16種類ありました。
内3製品は丈の短いタイプ(ショーツ、アンクルレングス等)なので、それらを除いた場合、日本のオンライン•ストアで販売中の501は13種類になります。 それぞれ色味や風合い等で異なる雰囲気を持っています。 尚、Levi’s Vintage Clothing(LVC)は、別のコレクションとして分かれており、この中には含まれていません。
リーバイス•ジャパンのオンライン•ストアでは、それぞれの製品ごとに写真とその下にモデル(コレクション)名、501か501 UPDATEのどちらかが表示され、そしてその下にスタイル(レギュラーストレート)と色と生地•特徴が表示されます。
そして、それらのほとんどの製品にCONE MILLS 12.5ozが使用されており、上位のモデルはセルビッジ付きのデニムを使用しています。
そして、それらのほとんどの製品にCONE MILLS 12.5ozが使用されており、上位のモデルはセルビッジ付きのデニムを使用しています。
CONE MILLS(コーンミルズ)は、世界最大のデニムを製造する会社で、リーバイス社との取引き関係は非常に長く、最初にリーバイスへデニムの納入を始めたのは、1915年にまで遡ります。1922年からリーバイス社はデニムの調達は全てコーンミルズからに一本化しました。
よって、20年代初期以前を除きヴィンテージ•リーバイスの製品はコーンミルズ製のデニムを使用している事になります。コーンミルズは、ヴィンテージ501や初期のヴィンテージ•ジャケットで採用されているセルビッジ(赤耳)の生地を製造していた会社としても有名です。セルビッジデニム使用はヴィンテージ501の一つの大きな特徴でした。
よって、20年代初期以前を除きヴィンテージ•リーバイスの製品はコーンミルズ製のデニムを使用している事になります。コーンミルズは、ヴィンテージ501や初期のヴィンテージ•ジャケットで採用されているセルビッジ(赤耳)の生地を製造していた会社としても有名です。セルビッジデニム使用はヴィンテージ501の一つの大きな特徴でした。
1983年にコーンミルズはセルビッジ付きデニム地の生産を中止、1986年にはセルビッジデニムを使用した501は生産終了となりました。しかし、セルビッジデニムの復活を求める声は根強く、リーバイスジャパンはセルビッジデニムを使用した製品を90年前半に市場に再投入しました。
それ以降、Levi's Vintage Clothing製品を中心に上位の製品にはセルビッジデニムが使われています。コーンミルズのセルビッジデニム復活でのリーバイスジャパンの貢献度は非常に高いと思います。
それ以降、Levi's Vintage Clothing製品を中心に上位の製品にはセルビッジデニムが使われています。コーンミルズのセルビッジデニム復活でのリーバイスジャパンの貢献度は非常に高いと思います。
米国のオンラインストアでは、501 Originalと501 Shrink-to-Fitの二つのラインがあります。501 Originalには、New Finishesと呼ばれる製品群で素材と色、加工が異なる12種類とThe Classicsと呼ばれる製品群に6種類の製品があります。
501 Shirink-to-Fitでは、7種類の異なる色の製品があります。合計なんと25種類!もあります。
使用しているデニムの重さ(厚さ)は、11オンスから13オンスの間で 製品によって厚さが異なるデニムを使用している様です。コーンミルズのデニムとはっきり謳った製品としては二種類あり、どちらも米国製、”Made in the USA”で価格も他の501と比べ2倍から3倍以上の高い価格設定がされています。
501 Shirink-to-Fitでは、7種類の異なる色の製品があります。合計なんと25種類!もあります。
使用しているデニムの重さ(厚さ)は、11オンスから13オンスの間で 製品によって厚さが異なるデニムを使用している様です。コーンミルズのデニムとはっきり謳った製品としては二種類あり、どちらも米国製、”Made in the USA”で価格も他の501と比べ2倍から3倍以上の高い価格設定がされています。
“Made in the USA”のモデルは、日本でも販売されています。恐らく日米でほぼ同じ仕様と思われますが、前回のエントリーで書いたバックポケットのステッチの入れ方やカンヌキ止めの糸の色、アーキュエイトのデザインが異なります。
米国と日本の”Made in the USA”の501(両方ともリジッド(生)のセルビッジデニム使用)のバックポケット部を比較した写真を貼付します。左が米国、右が日本で販売されている501です。
米国と日本の”Made in the USA”の501(両方ともリジッド(生)のセルビッジデニム使用)のバックポケット部を比較した写真を貼付します。左が米国、右が日本で販売されている501です。
デニム生地は、1平方ヤード当たりの重さ(単位はoz(オンス))で表されます。重い方が生地が厚くなります。ジーンズで使用されるデニムは、10オンスから14オンスの間が一般です。
初期の頃のジーンズは10オンス•デニムでしたが、その後、どんどん厚くなっていき長い間、14オンス前後が標準として使われてきました。
現行の501ラインナップを見ると、日米とも、12.5オンスのデニムが中心となっています。 一般的にファッション性を重視したデニムは12.5オンスとされています。デニムの重さに着目することで、デニムの厚みのトレンドをかいま見る事ができると思います。
初期の頃のジーンズは10オンス•デニムでしたが、その後、どんどん厚くなっていき長い間、14オンス前後が標準として使われてきました。
現行の501ラインナップを見ると、日米とも、12.5オンスのデニムが中心となっています。 一般的にファッション性を重視したデニムは12.5オンスとされています。デニムの重さに着目することで、デニムの厚みのトレンドをかいま見る事ができると思います。
2002年にリーバイスは、バレンシア工場を初めとしたアメリカ国内の自社ジーンズ生産工場を閉鎖し、2003年に残っていた米国のサンアントニオの2工場とカナダにある3工場を閉鎖、これにより北米の生産拠点は全て閉鎖される事になりました。
米国の工場で作られていた501は、14オンスのデニムを使用していました。現行の501は、メキシコやドミニカ共和国で生産され、13オンス以下のデニムを使用しています。米国では今でも米国産で14オンスのデニムを使用した501を懐かしがるユーザーの声を多く耳にします。
米国の工場で作られていた501は、14オンスのデニムを使用していました。現行の501は、メキシコやドミニカ共和国で生産され、13オンス以下のデニムを使用しています。米国では今でも米国産で14オンスのデニムを使用した501を懐かしがるユーザーの声を多く耳にします。
上記”Made in the USA”の501が何オンスのデニムを使っているのかは、日米のサイトとも明確に書かれていません。
しかし、日本の”Made in the USA”のトラッカージャケットの説明には、「13オンスのセルビッジデニムを使用」と書かれています。この商品もリジッド(生デニム)のため、ジャケットとジーンズで異なる厚みの生デニムをわざわざ使う事は考えられにくいので、恐らく501も同じ生地を使用している思われます。
しかし、日本の”Made in the USA”のトラッカージャケットの説明には、「13オンスのセルビッジデニムを使用」と書かれています。この商品もリジッド(生デニム)のため、ジャケットとジーンズで異なる厚みの生デニムをわざわざ使う事は考えられにくいので、恐らく501も同じ生地を使用している思われます。
もしも、どなたかご存知の方、いらっしゃいましたら、教えていただければ幸いです。
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