リーバイスブックは、春夏と秋冬のシーズンに分けて年に二回発行されました。今回紹介するのは、1986年秋冬向けの製品が掲載されるリーバイスブック第二版(Vol. 2)です。

上に添付した画像は、カラーコピーです。なぜ、カラーコピーなのかについてのエピソードを先に紹介します。
今回、リーバイスブック紹介連載企画でリーバイスブックの情報をご提供下さっているOさんは、リーバイスブック初版が発行された1986年から10年間、毎号、地元のジーンズショップでリーバイスブックを貰っていました。
しかし、第二版(Vol. 2)はなぜか手に入れ損なっていたため、1996年にリーバイスジャパンに手紙を書いて送ったそうです。以下、Oさんからのメール文の一部を紹介します。
Oさんの送った手紙に対して、リーバイスジャパンのマーケティングの方がリーバイスブックVol. 2のカラーコピーを取って、送付してくれたとのことです。
リーバイスジャパンからOさんへの手紙の写しです。
顧客からの手紙に応えて、わざわざカラーコピーを取って、返信の手紙と共に返送したリーバイスジャパン担当者の方の対応、素晴らしいと思いました。本当に素敵なエピソードだと思います。Oさんにとっても、良い思い出となったことと想像しています。
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502はセルビッジデニムです!隠しリベットも備えています。1986年という時代を考えるとかなり凝った仕様だと思います。
12ページにLEVI'S JACKETのタイトルで70505が紹介されています。各部写真とディテールの説明があります。赤字で、 501のトップスとして生まれたリーバイス・ジャケットのコピーが入れられています。

以下のような説明があるのが興味深いです。
「Vol.2のカタログで「70505」の紹介文に「現在も売られている<70505>は、素材こそ変わったものの~」という一文がありまして、スキャニングの際に違和感を感じたのを思い出しました。
なぜわざわざ『素材』が変わったことをあえて言及するのだろうと。リーバイスジャパンとしては古き良き時代の『素材』が好ましかったのか?、それとも昔を知るユーザーに対しての『おことわり』なのか?。
私のような若造にとっては昔を知らないのですから言われなければ素材が変わったことなんてわかりません。「70505」というlotナンバーのGジャンなのだなと思うだけです。
リーバイスジャパンの正直さがちょっと面白いと思いませんか?(笑)」
(Oさんからのコメント終わり)
おっしゃる通りだと思います。また、素材が変わったとありますが、14オンスデニム 綿100%、色はWA(インディゴブルーウォッシュ)とSW(ストーンウォッシュ)です。色、素材、モデル番号から、02デニムを使用していると思います。
『素材が変わった』と言うのは、同じ14オンスデニムでも生地が異なるという意味で使われているように思います。もし、その意味であった場合は、501や505も同様に該当します。
わざわざ素材が変わったと言わなくても良いのではと思いますが、リーバイスジャパンの実直さを感じました。
80年代後半のリーバイスジージャンは、ハンドウォーマー付きの70506の印象が強くあります。しかし、1986年のリーバイスブックには、70506はまだ登場せず、70505が掲載されています。70505は、1986年までは製造、販売されていたことが分かりました。
関連記事: リーバイスブック Vol. 2 の内容、構成はVol. 1と重複する部分が多いです。定番モデルの紹介は共通で、シーンズンモデルを入れ替えている感じになっています。大一般の内容については、以下の記事をご参照下さい。
[1986年発行 リーバイスブック 第一版 ##link##]

上に添付した画像は、カラーコピーです。なぜ、カラーコピーなのかについてのエピソードを先に紹介します。
リーバイスジャパンから送ってもらったリーバイスブックVol. 2 カラーコピー入手エピソード
今回、リーバイスブック紹介連載企画でリーバイスブックの情報をご提供下さっているOさんは、リーバイスブック初版が発行された1986年から10年間、毎号、地元のジーンズショップでリーバイスブックを貰っていました。
しかし、第二版(Vol. 2)はなぜか手に入れ損なっていたため、1996年にリーバイスジャパンに手紙を書いて送ったそうです。以下、Oさんからのメール文の一部を紹介します。
確かこの年(1996年)、新聞で『ジーンズ業界が斜陽である』と読んだような気がします(年代的に合ってますでしょうか?)、「これはいかん」と思い、若い頃リーバイスブックがいかに我々を虜にしたかに始まり、リーバイス(ジャパン)社への感謝やエールを込めて今までの思いを伝えました。
- [message]
- ##hand-o-right## 備考
- Oさんのご記憶は正しいと思います。1990年代後半からリーバイ・ストラウス社の業績は低迷しはじめました。1997年、LA Timesはリーバイ・ストラウス社がジーンズの需要の低下のため米国内の11の工場を閉鎖し、6400人の従業員をレイオフしたと報道しています。
Oさんの送った手紙に対して、リーバイスジャパンのマーケティングの方がリーバイスブックVol. 2のカラーコピーを取って、送付してくれたとのことです。
リーバイスジャパンからOさんへの手紙の写しです。
顧客からの手紙に応えて、わざわざカラーコピーを取って、返信の手紙と共に返送したリーバイスジャパン担当者の方の対応、素晴らしいと思いました。本当に素敵なエピソードだと思います。Oさんにとっても、良い思い出となったことと想像しています。
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リーバイスブック Vol. 2 のページ構成
- Original Riveted Blue Levi's 紹介ページ (p.1)
- Original Blue Levi's
- 501 (p.2-3)
- US 505-02 (p.4)
- パッチ表記解説 (p.5)
- Classic Blue Levi's
- 502 (p.6)
- 503-02 & 603-02 (p.7)
- Authentic Blue Levi's
- 505-02 & 515-02 (p.8)
- 506-02 & 606-02 (p.9)
- History of Levi's Jeans (p.10-11)
- Levi's Jacket
- 70505-02 (p.12)
- Levi's Shirts
- 51665-04 & 51665-29 (p.13)
- ジーンズラインナップとウォッシュカラー一覧(p.14)
- Original Quality Color (p.15)
- White Levi's
- 518-10 & 606-10 (p.16)
- US525-10 & 525-03 (p.17)
- Real Black Levi's
- 525-53 & 626-53 (p.18)
- Roll Up Jeans
- 636-02/03/52 (p.19)
- Wider Jeans
- 703-02 (p.20)
- 703-2529 & 656-02 (p.21)
- 676-02 & 678-02 (p.22)
- Levi's Corduroy Jeans
- 515-88 & 23650-89 (p.23)
- Basic Pants Selection (p.24)
- Levi's Chinos ライン紹介 (p.25)
リーバイスブック第二版の注目ポイント
- [message]
- ##hand-o-right## 備考
- オリジナルの502は、隠しリベットは備えていません。しかし、当時は過去の製品のモデルディテールを忠実に復刻するアプローチではないと思います。
70505はまだ現役!

以下のような説明があるのが興味深いです。
現在も売られている<70505>は素材こそ変わったものの、スタイルやディテールは、このオリジナルと全く同じものである。これはOさんから以下のご指摘頂いて気づきました。
「Vol.2のカタログで「70505」の紹介文に「現在も売られている<70505>は、素材こそ変わったものの~」という一文がありまして、スキャニングの際に違和感を感じたのを思い出しました。
なぜわざわざ『素材』が変わったことをあえて言及するのだろうと。リーバイスジャパンとしては古き良き時代の『素材』が好ましかったのか?、それとも昔を知るユーザーに対しての『おことわり』なのか?。
私のような若造にとっては昔を知らないのですから言われなければ素材が変わったことなんてわかりません。「70505」というlotナンバーのGジャンなのだなと思うだけです。
リーバイスジャパンの正直さがちょっと面白いと思いませんか?(笑)」
(Oさんからのコメント終わり)
おっしゃる通りだと思います。また、素材が変わったとありますが、14オンスデニム 綿100%、色はWA(インディゴブルーウォッシュ)とSW(ストーンウォッシュ)です。色、素材、モデル番号から、02デニムを使用していると思います。
『素材が変わった』と言うのは、同じ14オンスデニムでも生地が異なるという意味で使われているように思います。もし、その意味であった場合は、501や505も同様に該当します。
わざわざ素材が変わったと言わなくても良いのではと思いますが、リーバイスジャパンの実直さを感じました。
80年代後半のリーバイスジージャンは、ハンドウォーマー付きの70506の印象が強くあります。しかし、1986年のリーバイスブックには、70506はまだ登場せず、70505が掲載されています。70505は、1986年までは製造、販売されていたことが分かりました。
関連記事: リーバイスブック Vol. 2 の内容、構成はVol. 1と重複する部分が多いです。定番モデルの紹介は共通で、シーンズンモデルを入れ替えている感じになっています。大一般の内容については、以下の記事をご参照下さい。
[1986年発行 リーバイスブック 第一版 ##link##]
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