リーバイスジャパンが、最初のリーバイスブックを発行したのは1986年のことです。1985年、それまでのカタログで使用していた「The Blue」のタイトルを「Levi's Book」に変更、ジェームス・ディーンをイメージ・キャラクターとして表紙、主要ページなどに全面的に登用しているのが大きな特徴です。

タイトルがリーバイス・ブックとなったことに合わせて、それまでの一枚の横長の紙を折った構成から、小冊子に形態が変わりました。ページ数も前年の12ページ相当から表紙を含めて32ページ(第一版)に大幅に増加しました。
501、505に続いて登場するのが502です。502は501と同様に見開き2ページを使っています。「ジッパー仕様の501ともいえる”伝説”のクラシック」と赤字でサブタイトルが入ります。

502は、501のジッパー版の位置付けとして紹介されています。この502は、隠しリベット、ビッグEのタブを備えているところが大きな特徴です。リーバイスジャパンが日本市場向けに企画した最初の復刻、復刻の元祖と言えるモデルと言えます。
1985年のカタログには502はありません。80年代半ばに、リーバイスジャパンが502を企画し、発売を開始する際、カタログも大幅にグレードアップして、リーバイスブックとして世に送り出されたことになります。
1986年は、リーバイスブックと最初の復刻モデル502の元年です。80年代後半は、リーバイス米本社も84年に新CEOに就任したRob Haasの元、様々な改革、新しい取り組みが行われた時代です。501を全面に押し出したコマーシャル、宣伝によって、業績も大きく伸びました。
当時このリーバイスブック第一版を手にして見た人にとって、非常に大きなインパクト、印象を与えたと思います。
リーバイスブックは、80年代後半のリーバイスジャパンの取り組み、功績を物語る貴重な資料とも言えます。
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- ##hand-o-right## 備考
- Vol.18 以前のリーバイスブックの表紙は全てジェームス・ディーンです。
タイトルがリーバイス・ブックとなったことに合わせて、それまでの一枚の横長の紙を折った構成から、小冊子に形態が変わりました。ページ数も前年の12ページ相当から表紙を含めて32ページ(第一版)に大幅に増加しました。
ページ構成
- Original Riveted Blue Levi's 紹介ページ (p.2-3)
- Original Blue Levi's
- 501 (p.4-5)
- 505 (p.6)
- パッチ表記解説 (p.7)
- Classic Blue Levi's
- 502 (p.8-9)
- クラシックリーバイスライン紹介 (p.10)
- 503-02 & 603-02 (p.11)
- Authentic Blue Levi's
- 505-02 & 515-02 (p.12)
- 506-02 & 606-02 (p.13)
- New Generation Blue Levi's
- 525-02 & 626-02 (p.14)
- ジーンズラインナップとウォッシュカラー一覧(p.15)
- History of Levi's Jeans (p.16-17)
- Original Quality Color (p.18)
- White Levi's
- US505-10 & 525-10 (p.19)
- 518-10 & 606-10 (p.20)
- 525-39 & 626-40 (p.21)
- Natural Levi's
- 525-03 (p.22)
- Real Black Levi's
- 525-53 & 626-53 (p.23)
- Roll Up Jeans
- 636-02/03/52 (p.24)
- LFM 650 Jeans
- 22650-21 & 41650-24 (p.25)
- Levi's Chinos (p.26)
- Levi's Officer Pants
- 23404-12 & 23405-12 (p.27)
- Levi's Docker Pants
- 23705-33 & 23705-36 (p.28)
- 23705-34 & 23707-35 (p.29)
- Basic (p.30)
- Basic Pants Selection (p.31)
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リーバイスブック第一版の注目ポイント
表紙をめくると見開きにジェームス・ディーンのモノクロームの写真が目に飛び込んできます。
このページは、リーバイスの主力ラインOriginal Riveted Blueのタイトルページです。Original Blue, Classic Blue, Authentic Blue, New Generation Blueの4つのサブラインで構成されます。
Original Blueは、501とUS 505のリーバイス伝統の定番2モデルです。モデル紹介で最初に登場する501は見開き2ページを割いて、主要な特徴が紹介されています。
「全てのジーンズのオリジナルと言える伝統の製品」と赤字のサブタイトルが入っています。
赤タブ、リベット、ボタンフライ、シュリンクトゥフィット、シルエットについての説明があります。『501は、現在でも手間のかかる1ッポンばりのミシンによる縫製法によって作られている。36工程中で機械化されているのは、わずか7工程という手作り品だ。』と言う説明で締めくくられています。
続いて米国と共通モデル US 505-02が紹介されます。
『501がジーンズそのもののオリジナルだとすれば、こちらは、”作業着ではない”現代的なコンセプトのブルージン図のオリジナル、というわけだ。』
『ジップ・フロントであることと、プリ・シュランク(防縮加工)の<02>デニムを使用していることで501とは別の味を持っている。最高の魅力は、極めて今風なシルエットで、裾が501よりもさらに細めの60年代風テーパードのトラディショナル・ストレート。ヒップポケットも501のものより縦長で、ひとまわり大きい。』
501との違い、特徴などを上手に説明しています。右ページには、501のパッチの拡大写真と「リーバイスのレザーパッチを徹底解読」のタイトル、その下にパッチに記載されている事柄を細かく説明しています。
『リーバイスの伝統的特徴であるレザーパッチは単なる飾りではない。それは丈夫なリーバイスの”品質保証書”であり、さらに画期的な点はサイズや素材の表示版としての機能も果たしていることだ。レザーパッチはリーバイスの品質と歴史を物語っているのだ。』との紹介から、パッチの写真に番号を加えて、項目別の説明が続きます。
関連記事:パッチの記載内容については、本ブログでも以下の記事で詳しく紹介しています。リーバイスブック内の説明は80年代の501のパッチの詳細説明です。共通のところと、少し異なる視点での説明をしています。
リーバイスブックと共に登場した502
501、505に続いて登場するのが502です。502は501と同様に見開き2ページを使っています。「ジッパー仕様の501ともいえる”伝説”のクラシック」と赤字でサブタイトルが入ります。

502は、501のジッパー版の位置付けとして紹介されています。この502は、隠しリベット、ビッグEのタブを備えているところが大きな特徴です。リーバイスジャパンが日本市場向けに企画した最初の復刻、復刻の元祖と言えるモデルと言えます。
1985年のカタログには502はありません。80年代半ばに、リーバイスジャパンが502を企画し、発売を開始する際、カタログも大幅にグレードアップして、リーバイスブックとして世に送り出されたことになります。
1986年は、リーバイスブックと最初の復刻モデル502の元年です。80年代後半は、リーバイス米本社も84年に新CEOに就任したRob Haasの元、様々な改革、新しい取り組みが行われた時代です。501を全面に押し出したコマーシャル、宣伝によって、業績も大きく伸びました。
当時このリーバイスブック第一版を手にして見た人にとって、非常に大きなインパクト、印象を与えたと思います。
リーバイスブックは、80年代後半のリーバイスジャパンの取り組み、功績を物語る貴重な資料とも言えます。
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