今日は推定559XXギャラ入りを紹介します。559はサードモデル557のブランケット付きの品番です。557と同様にパッチ表記から一般にギャラ入り、XX、559(XX無し)の3種類に分かれます。
パッチが無い場合、どのモデルなのかについては推測になりますが、ディテール上の特徴から年代やモデルを推定できる場合もあります。
557/559は551ZXXと同様にリーバイス初のプリシュランクデニムを使用した製品であると認知されています。
557XXが市場に登場したのは1962年で、翌年登場の551ZXXよりも一年早く市場に投入されています。
最初期の557/559にはギャラ入りパッチが使用されています。私が今まで見てきたギャラ入りのほとんどは、50年代の501XX等に代表される黒っぽい色味のデニムに似た色と雰囲気を持っています。
黒っぽい色味は501XXのデニムの特徴とも言われており、私の手元にあるギャラ無しの501XXも黒っぽい色味をしていますが、50年代の501XXや507XX、そしてギャラ入りの557XXのデニムの色味とは異なる印象があります。
ご参考までに、もう少し着用感があり色落ちが進行しているギャラ入り557XXとワンウォッシュ501XXと一緒に撮った写真を貼付します。
501XXの方は推定ワンウォッシュで色も濃く、他のデニムと比べると黒みがかっているのですが、それでもこの559XXはさらに黒っぽい感じがするのがこの写真でも少し雰囲気は分かるかと思います。
尚、この写真では501XXはあまり黒っぽくは見えませんが、他の年代・モデルと比べたりすると黒っぽさがあります。ヴィンテージ・デニムの色味と色落ちと言う記事を投稿しておりますのが、詳しくはそちらをご覧になってみて下さい。
色についての話で長くなってしまいました。(汗)私にとってヴィンテージデニムの色は惹きつけられているものが非常にあるので、どうしても話が脱線しがちです。それでは、ディテールの方に話を移します。
559で使用されているブランケットは大きく分けて2種類あります。
初期のもの=ギャラ入りは517(ブランケット付きセカンド)と同じ柄のタイプです。
その後、柄(色使い)が変更になり、そのブランケットは559XX以降のモデルと後継の70505でも使用されるタイプになります。以前に紹介している559XXで当該ブランケットを使用しているものがあるので、ご興味のある方はこちらをご覧下さい。
今回のジャケットの柄はセカンド517XXと同じタイプです。この柄が使用されているのは基本的にはギャラ入りの時期の初期の559XXに限られます。
ギャラ入りのサード(557XX/559XX)のディテールはセカンド507XXと同様にウエストバンド前合わせ部とカフス部にステッチの切り返しがあるのが特徴の一つです。
左は前合わせ部のウエストバンド部です。
カフス部にも同様のステッチの切り返しがあります。
尚、ある程度着用感のあるブランケット付きデニムは袖先が結構擦れていたり、ほつれている事があります。
本ジャケットも他の箇所と比べるとかなり擦れが目立ちます。
それでも比較的良好なコンディションの方だと思います。
フラップ裏はライトオンスデニム使用です。
フロントポケット部の取り付け強化のバータックの糸はイエロー、バータック間は2本の平行ステッチになっているのはサードモデル共通ステッチディテールです。
サードモデルのタブは均等Vです。
本ジャケットのボタン裏はドットのタイプです。
少し分かりづらいかと思いますが、ポケット部のボタンの裏は刻印17です。
本ジャケットのアジャスターベルトのボタンの間隔は非常に短いです。
写真でも少し分かると思いますが、このジャケットの裾部・ウエストバンド下部は擦れが結構あります。
サイズ42のギャラ入り(右)と並べてみました。こちらも色は割と残っている方なのですが、559XXの方がかなり濃く見えます。
右のジャケットは実はXXデニムらしい特徴的な良い感じで色落ちをしています。
フラッシュ未使用の写真です。フラッシュを使用しないと、色が明るめに見える写真になりますが、色落ちの度合いや生地の雰囲気は掴みやすくなります。
もう一着、ギャラ入りの559XXがあります。もう一着もこのブログかロングホーンインポートのブログで近日紹介予定です。
Webストアに加えました。商品のページはこちらです。
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パッチが無い場合、どのモデルなのかについては推測になりますが、ディテール上の特徴から年代やモデルを推定できる場合もあります。
557/559は551ZXXと同様にリーバイス初のプリシュランクデニムを使用した製品であると認知されています。
557XXが市場に登場したのは1962年で、翌年登場の551ZXXよりも一年早く市場に投入されています。
最初期の557/559にはギャラ入りパッチが使用されています。私が今まで見てきたギャラ入りのほとんどは、50年代の501XX等に代表される黒っぽい色味のデニムに似た色と雰囲気を持っています。
黒っぽい色味は501XXのデニムの特徴とも言われており、私の手元にあるギャラ無しの501XXも黒っぽい色味をしていますが、50年代の501XXや507XX、そしてギャラ入りの557XXのデニムの色味とは異なる印象があります。
ご参考までに、もう少し着用感があり色落ちが進行しているギャラ入り557XXとワンウォッシュ501XXと一緒に撮った写真を貼付します。
501XXの方は推定ワンウォッシュで色も濃く、他のデニムと比べると黒みがかっているのですが、それでもこの559XXはさらに黒っぽい感じがするのがこの写真でも少し雰囲気は分かるかと思います。
尚、この写真では501XXはあまり黒っぽくは見えませんが、他の年代・モデルと比べたりすると黒っぽさがあります。ヴィンテージ・デニムの色味と色落ちと言う記事を投稿しておりますのが、詳しくはそちらをご覧になってみて下さい。
色についての話で長くなってしまいました。(汗)私にとってヴィンテージデニムの色は惹きつけられているものが非常にあるので、どうしても話が脱線しがちです。それでは、ディテールの方に話を移します。
559で使用されているブランケットは大きく分けて2種類あります。
初期のもの=ギャラ入りは517(ブランケット付きセカンド)と同じ柄のタイプです。
その後、柄(色使い)が変更になり、そのブランケットは559XX以降のモデルと後継の70505でも使用されるタイプになります。以前に紹介している559XXで当該ブランケットを使用しているものがあるので、ご興味のある方はこちらをご覧下さい。
今回のジャケットの柄はセカンド517XXと同じタイプです。この柄が使用されているのは基本的にはギャラ入りの時期の初期の559XXに限られます。
ギャラ入りのサード(557XX/559XX)のディテールはセカンド507XXと同様にウエストバンド前合わせ部とカフス部にステッチの切り返しがあるのが特徴の一つです。
左は前合わせ部のウエストバンド部です。
カフス部にも同様のステッチの切り返しがあります。
尚、ある程度着用感のあるブランケット付きデニムは袖先が結構擦れていたり、ほつれている事があります。
本ジャケットも他の箇所と比べるとかなり擦れが目立ちます。
それでも比較的良好なコンディションの方だと思います。
フラップ裏はライトオンスデニム使用です。
フロントポケット部の取り付け強化のバータックの糸はイエロー、バータック間は2本の平行ステッチになっているのはサードモデル共通ステッチディテールです。
サードモデルのタブは均等Vです。
本ジャケットのボタン裏はドットのタイプです。
少し分かりづらいかと思いますが、ポケット部のボタンの裏は刻印17です。
本ジャケットのアジャスターベルトのボタンの間隔は非常に短いです。
写真でも少し分かると思いますが、このジャケットの裾部・ウエストバンド下部は擦れが結構あります。
サイズ42のギャラ入り(右)と並べてみました。こちらも色は割と残っている方なのですが、559XXの方がかなり濃く見えます。
右のジャケットは実はXXデニムらしい特徴的な良い感じで色落ちをしています。
フラッシュ未使用の写真です。フラッシュを使用しないと、色が明るめに見える写真になりますが、色落ちの度合いや生地の雰囲気は掴みやすくなります。
もう一着、ギャラ入りの559XXがあります。もう一着もこのブログかロングホーンインポートのブログで近日紹介予定です。
Webストアに加えました。商品のページはこちらです。
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