一つ前の記事で、古い年代のアイリッシュセッターで色がアンバーに見えるものについての考察を行いました。
その記事では「元の色はレッド・オロ-ラセットのもので、手入れの仕方・用品の種類と経年変化によってアンバーに近い色味に変化して行った」と推測しました。
しかし、別のシナリオが考えられる材料があるため、そのことについて紹介し、検討と考察を行います。
レッドウイングのアイリッシュセッターのタグは、年代ごとに特徴があります。1950年代の最初期のアイリッシュセッターのタグは、犬のロゴや文字が刺繍で描かれているのが特徴です。このタグは通称刺繍タグと呼ばれています。
下の写真は、アイリッシュセッターの一番最初の型番854の2足です。右と左では色がかなり異なって見えます。
この2足のタグの付いている右足を並べて撮った写真です。
タグも色が違って見えます。それぞれ拡大した写真を以下に添付します。
デッドストックとユーズドなので、タグの糸の色も経年変化した!?ことも考えられますが、比較するため手元にある別のユーズドのアイリッシュセッターの刺繍タグの写真を撮ってみました。
ある程度使用感がある方のタグと比べても、上で2番目に紹介したタグの色だけ異なる様に見えます。他の3つは同系の色味をしていると思います。
この異なる色のタグが存在する理由について、以下の二つが考えられます。
1. 年代が異なる。赤茶の犬の後、あるいは前の年代が暗色系のタグだった。
2. 同時期に存在した。異なる色の革を使用した製品のタグだった。
多数を占める赤茶の色は、レッド・オロ-ラセットを連想させる色をしています。年代が異なるとしても、最初は赤茶だったと思います。
この暗色系の犬の刺繍のモデルは854です。ソールの形状、ソールの素材、パターンも古いタイプです。可能性としては、赤茶の後の年代よりも、1950年代の同時期に存在した可能性の方が高いと考えています。
さらに、最初の写真で紹介した様に暗色系のタグの854は色味が大きく異なります。面白い事にタグと外観の色味が似た感じでもあります。
このタグの色の違いは、革の色の違いを示していた可能性もあると言えます。 この暗色系の犬の色のタグは赤茶の色に比べると圧倒的に少ないので、ある時、限定生産の特別色のモデルであった可能性もあると思います。
現時点ではサンプルが少ないので、不確定なところが多々あります。
しかし、言える事は、本記事での考察によるシナリオ「異なる色のバージョン、あるいは限定生産の特別色のモデルが存在した。そのモデルには暗色系のタグが付けられた」の可能性も考えられること。
そして、一つ前の記事での考察によるシナリオ「元の色はレッド・オロ-ラセットのもので、手入れの仕方・用品の種類と経年変化によってアンバーに近い色味に変化して行った」の可能性も依然として考えられることです。
今後、さらに複数の暗色系の刺繍タグのモデルを入手できれば、どちらのシナリオの可能性が高いか 絞り込んで行く事が可能です。何か新しい情報を入手したり、判明した場合は追記、または、新たな記事を投稿します。
その記事では「元の色はレッド・オロ-ラセットのもので、手入れの仕方・用品の種類と経年変化によってアンバーに近い色味に変化して行った」と推測しました。
しかし、別のシナリオが考えられる材料があるため、そのことについて紹介し、検討と考察を行います。
レッドウイングのアイリッシュセッターのタグは、年代ごとに特徴があります。1950年代の最初期のアイリッシュセッターのタグは、犬のロゴや文字が刺繍で描かれているのが特徴です。このタグは通称刺繍タグと呼ばれています。
下の写真は、アイリッシュセッターの一番最初の型番854の2足です。右と左では色がかなり異なって見えます。
この2足のタグの付いている右足を並べて撮った写真です。
タグも色が違って見えます。それぞれ拡大した写真を以下に添付します。
デッドストックとユーズドなので、タグの糸の色も経年変化した!?ことも考えられますが、比較するため手元にある別のユーズドのアイリッシュセッターの刺繍タグの写真を撮ってみました。
ある程度使用感がある方のタグと比べても、上で2番目に紹介したタグの色だけ異なる様に見えます。他の3つは同系の色味をしていると思います。
この異なる色のタグが存在する理由について、以下の二つが考えられます。
1. 年代が異なる。赤茶の犬の後、あるいは前の年代が暗色系のタグだった。
2. 同時期に存在した。異なる色の革を使用した製品のタグだった。
多数を占める赤茶の色は、レッド・オロ-ラセットを連想させる色をしています。年代が異なるとしても、最初は赤茶だったと思います。
この暗色系の犬の刺繍のモデルは854です。ソールの形状、ソールの素材、パターンも古いタイプです。可能性としては、赤茶の後の年代よりも、1950年代の同時期に存在した可能性の方が高いと考えています。
さらに、最初の写真で紹介した様に暗色系のタグの854は色味が大きく異なります。面白い事にタグと外観の色味が似た感じでもあります。
このタグの色の違いは、革の色の違いを示していた可能性もあると言えます。 この暗色系の犬の色のタグは赤茶の色に比べると圧倒的に少ないので、ある時、限定生産の特別色のモデルであった可能性もあると思います。
現時点ではサンプルが少ないので、不確定なところが多々あります。
しかし、言える事は、本記事での考察によるシナリオ「異なる色のバージョン、あるいは限定生産の特別色のモデルが存在した。そのモデルには暗色系のタグが付けられた」の可能性も考えられること。
そして、一つ前の記事での考察によるシナリオ「元の色はレッド・オロ-ラセットのもので、手入れの仕方・用品の種類と経年変化によってアンバーに近い色味に変化して行った」の可能性も依然として考えられることです。
今後、さらに複数の暗色系の刺繍タグのモデルを入手できれば、どちらのシナリオの可能性が高いか 絞り込んで行く事が可能です。何か新しい情報を入手したり、判明した場合は追記、または、新たな記事を投稿します。
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