昨日紹介した505 Big-E Sタイプの年代は1967年頃から1968年頃と思われます。ほぼ同年代と思われる501 Vステッチや1967年をモデルにした復刻505と比べて見ました。左から67年復刻505、505 BIg-E Sタイプ、501(初期) Big-E Vステッチ、501 Big-E Vステッチです。
程度、色落ちに差がありますが、ポケットの形や大きさ、アーキュエットステッチの形がそれぞれ異なるのが分かると思います。
ポケットは505の方が大きい(特に縦方向に長い)ことが一見しても分かります。
面白いのは、上の写真右側二本、左の写真の501は両方とも腰裏シングル、Vステッチ、ずれカンの共通のディテールでありながらもアーキュエットステッチの形がかなり異なるところです。ポケットの形、大きさ、取り付け位置も微妙に異なります。
アーキュエットステッチの形について、気になったので少し調べてみました。
復刻501の66年モデル(写真左)はパッチ表記がダブルネームとなっていますが、アーキュエットが浅いタイプです。
ネットで501のダブルネームを探してみると、アーキュエットが浅いものと深いものと両方ありました。
ダブルネームは品番移行期の比較的短い期間に生産されたと思われるモデルです。
つまり、アーキュエットのシェープが浅いものと深いものの2種類がほぼ同時期に生産されていた可能性が高いと思われます。
その様に仮定した場合、ダブルネームから次のVステッチでも同様にアーキュエットのシェープが異なるものが同時期に生産されていた可能性もあると言えます。実際、上の右2本はディテールから推定してほぼ同時期の製品です。
60年代、リーバイスは、ジーンズの需要の急激な高まりに対応するため工場の増設を急速に進めていた時期です。特に60年代の後半はまさに時代と同様にリーバイス、リーバイスのジーンズの激動の時代で、急ピッチな工場の立ち上げ、生産キャパの拡大、そして発生する品質の問題とそれに対する対応に追われながら、品番変更、パッチ表記の変更、ディテールの変更目まぐるしい変更が行われた時期です。
60年代後半に工場間やラインでの品質の差が拡大し、タイプ表示を行う様になったことは比較的有名な話ですが、品質だけでなく、製品のディテール等についても工場間でも差があったのではと思います。
上記4本のアーキュエットの形に着目すると、右から2番目の501Vステッチのものと左端の復刻67年505の形が比較的似ています。手作りの部分が多いので多少なりとも個体差があるのは理解できますが、この様な相違点や類似点を発見するのもヴィンテージの面白さだと思います。
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程度、色落ちに差がありますが、ポケットの形や大きさ、アーキュエットステッチの形がそれぞれ異なるのが分かると思います。
ポケットは505の方が大きい(特に縦方向に長い)ことが一見しても分かります。
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501 Big-E V-Stitch |
面白いのは、上の写真右側二本、左の写真の501は両方とも腰裏シングル、Vステッチ、ずれカンの共通のディテールでありながらもアーキュエットステッチの形がかなり異なるところです。ポケットの形、大きさ、取り付け位置も微妙に異なります。
アーキュエットステッチの形について、気になったので少し調べてみました。
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LVC 501 1966 model, arcuate stitch shape |
復刻501の66年モデル(写真左)はパッチ表記がダブルネームとなっていますが、アーキュエットが浅いタイプです。
ネットで501のダブルネームを探してみると、アーキュエットが浅いものと深いものと両方ありました。
ダブルネームは品番移行期の比較的短い期間に生産されたと思われるモデルです。
つまり、アーキュエットのシェープが浅いものと深いものの2種類がほぼ同時期に生産されていた可能性が高いと思われます。
その様に仮定した場合、ダブルネームから次のVステッチでも同様にアーキュエットのシェープが異なるものが同時期に生産されていた可能性もあると言えます。実際、上の右2本はディテールから推定してほぼ同時期の製品です。
60年代、リーバイスは、ジーンズの需要の急激な高まりに対応するため工場の増設を急速に進めていた時期です。特に60年代の後半はまさに時代と同様にリーバイス、リーバイスのジーンズの激動の時代で、急ピッチな工場の立ち上げ、生産キャパの拡大、そして発生する品質の問題とそれに対する対応に追われながら、品番変更、パッチ表記の変更、ディテールの変更目まぐるしい変更が行われた時期です。
60年代後半に工場間やラインでの品質の差が拡大し、タイプ表示を行う様になったことは比較的有名な話ですが、品質だけでなく、製品のディテール等についても工場間でも差があったのではと思います。
上記4本のアーキュエットの形に着目すると、右から2番目の501Vステッチのものと左端の復刻67年505の形が比較的似ています。手作りの部分が多いので多少なりとも個体差があるのは理解できますが、この様な相違点や類似点を発見するのもヴィンテージの面白さだと思います。
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