ブルース•スプリングスティーンはアメリカを代表するミュージシャン、ロックの巨匠です。1984年にリリースしたアルバムは"Born in the U.S.A"は彼の代表作で、米国内で1500万枚販売され市場最も売れたアルバムの一つとしても有名です。
このアルバムのジャケットの写真はリーバイスのジーンズを穿いた彼の後ろ姿です。
アルバムのタイトルとアメリカの文化を象徴するジーンズの組み合わせは圧倒的な説得力がありました。このアルバムジャケットを初めて見た時の印象と衝撃は今でも覚えています。
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まさにアメリカをイメージさせるこの写真は自分の目に焼き付きました。ジーンズはもちろんリーバイスでした。その当時特にジーンズに興味があったわけではありませんが、自分の中でのジーンズは既にリーバイス501でした。
当然の選択、組み合わせだなと思って特にそれ以上考える事なく今まできました。
昨日の記事にブルースス プリングスティーンのYouTubeのビデオを加えた時、ふと、最近の彼の動向について興味を覚えて、Wikipediaを見てみました。
正直なところ、スプリングスティーン自身のことについて、私はほとんど知りませんでした。 調べてみると、とても興味深いことが分かりました。
このアルバムがリリースされた1984年はアメリカの大統領選の年でした。
アルバム、曲のタイトル等からは、アメリカ愛国主義、国民主義、保守的なイメージを受け易いのですが、このアルバムの中の曲はベトナム戦争がアメリカに与えた悪影響について歌ったものです。
そのことを知らずに、Born in the USAを聴いた共和党の超党派、保守主流議員や再選を狙う当時のレーガン大統領陣営は、彼はまさに保守派の愛国心溢れる若者と勘違いして、スプリングスティーンに支持を求めますが、彼は断ります。
しかし、そのことを知らないレーガン大統領は選挙演説において、以下のようなスピーチを行いました。
「アメリカの将来はあなた達の心の中にある多大な夢にかかっています。多くのアメリカの若者達が敬意を抱く歌、ニュージャージーのブルーススプリングスティーンの歌に、その希望のメッセージが含まれています。そして、あなた方の夢を実現する手伝いをすることが私の仕事(大統領の仕事)の全てであります。」
原文のスピーチ:
この発言の後、レーガンキャンペーン陣営は直ちにレーガン大統領はスプリングスティーンについて良く知らないのではとの疑念を抱き、レーガンのお気に入りのスプリングスティーンの歌は何かと尋ねます。
大統領スタッフからの答えは、"Born to Run"でした。この歌はウェンディと言う女の子に対するラブレターで、愛に情熱を持ち、しかし抑制が利かないホットロッドに乗る反体制派の若者を歌っていると認識されています。
尚、当のスプリングスティーンは、"Born to Run"の本質はもっとシンプルなもの、フリーホールド(ニュージャージー州の街)から出て行く事であると語っています。
この時代に関連したリーバイスのドキュメンタリーのビデオについて記事を投稿しています。良かったらそちらも読んでみて下さい。当時の時代背景や若者文化、その時のリーバイスについての話です。結構、関連性もあっておもしろいと思います。
[##check## Levi's As America: A Riveting Icon パート5]
前置きが非常に長くなってしまいましたが、今日の本題に入ります。色々調べている時に、2008年の大統領選で当時のオバマ候補の支持を表明し、キャンペーンに積極的に参加していた事が書かれた記事があり、大統領選直前の11月2日で選挙活動での写真を見つけました。
写真は見る人によって注目するところが異なります。私の最初の注目点は、長女のMaliaちゃんのスプリングスティーンをじっと見つめるまなざしでした。(笑)
その後で、「えっ!!、もしかして。。。」と思いました。
ベルトからちらっと見えるパッチは、よれて(縮んで)いてヴィンテージリーバイスの革パッチではないか、と頭をよぎりました。
パッチが気になってその時の写真を検索して調べてみました。それ程明確なものはありませんでしたが、何枚か参考になりそうなものが見つかりました。
パッチのよれ方。大きめのバックポケットとその形。アーキュエットのライン。黒っぽい色味のデニム。やはり、501XXまたは501ZXXの革パッチの様に思えます!
次女のSashaチャンの笑顔とまなざし。その後ろにいる娘をこよなく愛する優しそうなお父さんらしい表情のオバマ大統領。にこやかな笑顔のブルーススプリングスティーン。見所はたくさんある良い写真です。
スプリングスティーンとハグするオバマ現大統領。奥さんのミシェルも良い表情をしています。
この写真を見ると501XXまたは501ZXXの革パッチであることの可能性はかなり高いと思います。
(追記:当初501XXの革パッチとしていましたが、501ZXXの可能性もあると思い、501ZXXを追加しました。)
一年前にこの写真を見たとしたら、彼の穿くジーンズに目を向ける事などあり得ませんでした。この一年での自分の興味の変化にも少し驚いたりしています。
私はあれこれ調べたりするのが好きです。これからもたまに、この様なちょっと視点を変えた記事を書いたりしていこうと思っています。
私のブログを読んでヴィンテージリーバイスに興味を持つ様になってくれる方がでてきたり、この様な記事にも興味を持ってくれる方がいらっしゃれば幸いです。
関連ブログ記事:
[##check## Born in the USAのBruce Springsteenのファッション考察]
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このアルバムのジャケットの写真はリーバイスのジーンズを穿いた彼の後ろ姿です。
アルバムのタイトルとアメリカの文化を象徴するジーンズの組み合わせは圧倒的な説得力がありました。このアルバムジャケットを初めて見た時の印象と衝撃は今でも覚えています。
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まさにアメリカをイメージさせるこの写真は自分の目に焼き付きました。ジーンズはもちろんリーバイスでした。その当時特にジーンズに興味があったわけではありませんが、自分の中でのジーンズは既にリーバイス501でした。
当然の選択、組み合わせだなと思って特にそれ以上考える事なく今まできました。
昨日の記事にブルースス プリングスティーンのYouTubeのビデオを加えた時、ふと、最近の彼の動向について興味を覚えて、Wikipediaを見てみました。
正直なところ、スプリングスティーン自身のことについて、私はほとんど知りませんでした。 調べてみると、とても興味深いことが分かりました。
このアルバムがリリースされた1984年はアメリカの大統領選の年でした。
アルバム、曲のタイトル等からは、アメリカ愛国主義、国民主義、保守的なイメージを受け易いのですが、このアルバムの中の曲はベトナム戦争がアメリカに与えた悪影響について歌ったものです。
そのことを知らずに、Born in the USAを聴いた共和党の超党派、保守主流議員や再選を狙う当時のレーガン大統領陣営は、彼はまさに保守派の愛国心溢れる若者と勘違いして、スプリングスティーンに支持を求めますが、彼は断ります。
しかし、そのことを知らないレーガン大統領は選挙演説において、以下のようなスピーチを行いました。
「アメリカの将来はあなた達の心の中にある多大な夢にかかっています。多くのアメリカの若者達が敬意を抱く歌、ニュージャージーのブルーススプリングスティーンの歌に、その希望のメッセージが含まれています。そして、あなた方の夢を実現する手伝いをすることが私の仕事(大統領の仕事)の全てであります。」
原文のスピーチ:
America's future rests in a thousand dreams inside your hearts; it rests in the message of hope in songs so many young Americans admire: New Jersey's own Bruce Springsteen. And helping you make those dreams come true is what this job of mine is all about.
この発言の後、レーガンキャンペーン陣営は直ちにレーガン大統領はスプリングスティーンについて良く知らないのではとの疑念を抱き、レーガンのお気に入りのスプリングスティーンの歌は何かと尋ねます。
大統領スタッフからの答えは、"Born to Run"でした。この歌はウェンディと言う女の子に対するラブレターで、愛に情熱を持ち、しかし抑制が利かないホットロッドに乗る反体制派の若者を歌っていると認識されています。
尚、当のスプリングスティーンは、"Born to Run"の本質はもっとシンプルなもの、フリーホールド(ニュージャージー州の街)から出て行く事であると語っています。
この時代に関連したリーバイスのドキュメンタリーのビデオについて記事を投稿しています。良かったらそちらも読んでみて下さい。当時の時代背景や若者文化、その時のリーバイスについての話です。結構、関連性もあっておもしろいと思います。
[##check## Levi's As America: A Riveting Icon パート5]
スプリングスティーンが穿いているジーンズ
前置きが非常に長くなってしまいましたが、今日の本題に入ります。色々調べている時に、2008年の大統領選で当時のオバマ候補の支持を表明し、キャンペーンに積極的に参加していた事が書かれた記事があり、大統領選直前の11月2日で選挙活動での写真を見つけました。
写真は見る人によって注目するところが異なります。私の最初の注目点は、長女のMaliaちゃんのスプリングスティーンをじっと見つめるまなざしでした。(笑)
その後で、「えっ!!、もしかして。。。」と思いました。
ベルトからちらっと見えるパッチは、よれて(縮んで)いてヴィンテージリーバイスの革パッチではないか、と頭をよぎりました。
パッチが気になってその時の写真を検索して調べてみました。それ程明確なものはありませんでしたが、何枚か参考になりそうなものが見つかりました。
パッチのよれ方。大きめのバックポケットとその形。アーキュエットのライン。黒っぽい色味のデニム。やはり、501XXまたは501ZXXの革パッチの様に思えます!
次女のSashaチャンの笑顔とまなざし。その後ろにいる娘をこよなく愛する優しそうなお父さんらしい表情のオバマ大統領。にこやかな笑顔のブルーススプリングスティーン。見所はたくさんある良い写真です。
スプリングスティーンとハグするオバマ現大統領。奥さんのミシェルも良い表情をしています。
この写真を見ると501XXまたは501ZXXの革パッチであることの可能性はかなり高いと思います。
(追記:当初501XXの革パッチとしていましたが、501ZXXの可能性もあると思い、501ZXXを追加しました。)
一年前にこの写真を見たとしたら、彼の穿くジーンズに目を向ける事などあり得ませんでした。この一年での自分の興味の変化にも少し驚いたりしています。
私はあれこれ調べたりするのが好きです。これからもたまに、この様なちょっと視点を変えた記事を書いたりしていこうと思っています。
私のブログを読んでヴィンテージリーバイスに興味を持つ様になってくれる方がでてきたり、この様な記事にも興味を持ってくれる方がいらっしゃれば幸いです。
関連ブログ記事:
[##check## Born in the USAのBruce Springsteenのファッション考察]
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今晩はリーバイス初心者です。
返信削除昔のブログを読ませて頂いています。
同感した記事だったのでコメさせて頂きました。
最近、私もデニムを履いている人を見ると勝手に視線がパッチを見たりしています。
先日は車で走っていると、デニムを履いたお爺さんがカブ「ホンダの単車」で横を通過した時、私の視線が503を
履いていました(笑)
興味を持つと見る所も変化してきますね(笑)
リーバイス初心者さん、コメントありがとうございます。
返信削除ジーンズには、本当に色々な魅力があります。特にアメリカ文化と時代との関わりが深くあります。
おっしゃる様に興味を持つと視点、着目点も変化してきますね。