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1年弱穿いて思う70年代 デッドストック Lee 200の魅力・良さ

昨年の10月後半にデッドストックの70年代 Lee 200を下ろして穿き込みを始めました。

Lee 200を穿くことにしたのは、運営するロングホーンインポートにある程度の数のデッドストックのLee 200が入荷し、販売する上で、実際に穿くことで分かる良さ、Lee 200の魅力を検証してみようと思ったことが、大きな理由の一つです。
まとめて入荷した70年代のLee 200を調べてみると、ディテールが混在すること、そして驚くことに左綾だけでなく右綾デニムも存在することが判明しました。

関連記事:
Lee 200 ディテール・詳細比較 / ロングホーンインポート 

ヴィンテージ Leeのジーンズは左綾デニムであることはよく知られています。左綾のデニムは、明確な縦落ちをすることで定評があります。

しかし、70年代のLeeの右綾デニムが縦落ちをするのか、どんな色落ちの傾向があるのかは不明でした。

色落ちの仕方・傾向を知るためには、やはり実際に穿いてみる必要があります。

オリジナルのヴィンテージデニムは、色落ちを重視し、すぐに色落ちすることを考慮して作られたデニムではありません。

一般的に言って、ヴィンテージデニムは、余程、頻繁に穿いて、高い頻度で洗濯しなければ、色落ちの進行は遅いです。

色落ちを早く進行させたい時は、乾燥機を使用するのが効果的です。乾燥機の使用は、色落ちの進行を促進します。

しかし、ヴィンテージデニムの場合、乾燥機の使用はステッチにダメージを与えるリスクが高いです。

70年代のデニムのステッチは、綿糸に比べて強度のあるスパン糸が中心なので、乾燥機を使用しても大丈夫の可能性もあります。

色落ちをどの程度重視するか、優先させるかによっても、手入れの仕方は異なります。

私の場合は、ヴィンテージは70年代でも基本的に手洗い、自然乾燥です。

色落ちの経過は遅くなりますが、自分なりに他のジーンズ(501)と同様に穿いて、洗濯してみて、穿き心地、色落ち、生地の風合いの変化などを体験してみようと考えて穿いています。

先週、久しぶりにLee 200を穿いて、買い物にでかけました。屋外で見てみると、縦落ちの傾向があるのに気づきました。

穿き始めて1年弱の段階ですが、70年代のLee 200は自信を持ってお勧めできると思っています。

どんなところに魅力を感じるか、良いと思うかは、人によって異なります。自分は良いと思うところでも、人によっては逆の意見を持たれる場合もあると思います。

ご参考までに、私が感じたLee 200の魅力や良い点を以下に書きます。




シルエット



私はシルエットや穿き心地を重視します。このLee 200では、タイト目・ジャスト気味のサイズ選択をしました。

ウエストからヒップは、ほぼピッタリした感じで生地が大きく余ることはないフィットです。

ウエストとヒップはタイト気味に対して、太ももは少しゆとりがあります。

テーパードは強くなく、裾幅は少し広めです。穿き始め当初に測定した裾幅は20.5cmでした。

高さ11インチのレッドウイング866を履く時、501 66前期だと裾を外に出すのに手間取ります。
80年代 レッドウイング 866
しかし、Lee 200だとラクに裾を外に出せます。

裾幅は、数字的にはレギュラーの501とほぼ変わりありませんが、微妙な差でも体感的なものを含めて、シルエットの印象はかなり異なります。

股上は深めです。

オリジナルの501XXの腰回からヒップを二周りくらい細くして、脚部、腿から裾までのシルエットは似た感じのシルエットです。

Lee 200は、クラシックなストレートだというのが、私の印象です。

下はフラッシュ不使用の写真です。


生地の風合い、色味、色落ち


生地はサンフォライズ加工(防縮加工)された14オンス・デニムです。

スペック的には同じでも、デニムは年代によって、風合い、色味、色落ちの傾向が異なります。

穿いた感じは、厚みがある丈夫さを感じさせながら、穿き心地もとても良いです。80-90年代の米国製501から受ける印象と結構似ています。

一方で、肌にさわるデニムの風合い、感じは、やはり70年代、古い年代・ヴィンテージデニムであることを感じさせる独特の肌触りをしています。

色は米国製501や濃紺のビッグEと比べると少し明るい青みが強いです。

色は好みもありますが、私は明るめの紺色も良いなと思いました。(501の場合は、暗め・濃いめの紺が好みです。)

まだ、色落ちは顕著になっていませんが、おそらく縦落ちすると思います。

下の写真は少し明るめに写っていますが、生地の風合いや色落ちの傾向を掴む参考になるかと思います。

1枚目はシャッター使用、二枚目は未使用です。
通常、穿いているジーンズを紹介する時は、洗濯後に写真を撮って、紹介していますが、今回使用している写真は、洗濯前の状態です。

洗濯すると目立たない着用時のシワなどが残っています。

ヒゲの元になるシワがちょっと変わった感じで入っています。

ヒゲのシワは、501等通常は、クロッチ付近を起点に放射状入ります。

このようなシワになるのは、ウエストからヒップまでタイトなフィットで、股上が深いことなどが影響していると思います。

ちょっと違和感を感じるかもしれませんが、穿いた感じで見ると、それほどでもありません。(面白い感じではあります。)

尚、501で見られるような通常のシワによるヒゲの入り方をしているアタリ、色落ちしたLee 200も見たことがあります。

このシワの入り方は、Lee 200の型、私の体型と関係、サイズも関連があると思います。

1枚目はシャッター使用、二枚目は未使用です。
ウエストバンドに横にシワが入るのは、座ったり、前にかがんだりする時、股上が深いためウエストバンドの位置が体の曲がる所に近くなるためだと思います。

縦落ちはしそうですが、実際にどの程度明確な縦落ちになるのかなど興味深い所です。

価格・コストパフォーマンス


このLee 200は年代は70年代の中頃から後半頃の製品と推定しています。同年代のリーバイスの製品は、66前期の後半から66後期です。

デッドストックの66前期は、人気も高いため、価格もかなりします。

(現状で、平均的な市場価格は10万円代後半、ものによっては20万円近いもの、超えるものもあると思います。価格は古着屋さんによって差があります。)

66後期になると価格は下がりますが、それでもそれなりに高いです。

リーバイスの同年代のモデルに比べると、70年代のLee 200はかなり安いです。

70年代のデッドストック Lee 200は、製品自体の魅力を考慮するとコストパフォーマンスは非常に高いと思います。

関連ブログ記事:
1970年代 デッドストック Lee 200 穿き込み開始にいたるまで

70年代 Lee 200と60年代 リーバイス 505 ビッグE タイプ物 各部サイズ詳細比較


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