リーバイス501や505は、基本的にスタンダードなストレートシルエットです。しかし、長年製造・販売されている間に、細かいシルエットや型の変更が行われています。
大まかなところで、リーバイスの501は、10年程度の周期で、マイナーチェンジが行われます。
ジーンズの各部サイズを、モデルや年代で比較すると、その当時のモデルのシルエット、型の特徴や傾向が分かります。
今回は60年代後半のヴィンテージ501と505の各部サイズを、現行モデルの501と505Cと比較してみます。
501は、表記ウエストサイズ28インチ同士、505は同ウエスト29インチの各部サイズを比較します。
今回は新モデルとして注目されている505Cを505の代わりに比較対象としました。
実寸のウエストは、501はヴィンテージが現行に比べて5cm小さいです。505も同表記ウエストで、ヴィンテージが現行より4cm小さいです。
現行モデルの表記サイズは、ヴィンテージと比較して1から2サイズ大きめであることが一般的です。
例えば、現行モデルの表記ウエスト28インチは、実寸的にはヴィンテージの30インチ、または29インチに該当します。
今回の比較でも、そのことが示されています。
実質的なサイズが、2サイズ程度異なるので、あまり明確な比較にはなりませんが、各部サイズの相関関係を見比べると、ある程度の傾向が分かります。
ヒップを比較すると、ヴィンテージ501は現行に比べて11cmも大きいです。これは、ウエストの実寸差(5cm)よりさらにあります。
ヴィンテージ505のヒップ実寸サイズは、505Cに比べて6cm小さいです。501程ではないですが、ウエストの差(4cm)と比べて、やはりヒップの差は大きくなっています。
ヴィンテージの505は、スキニーに近いスリムフィットの505Cのヒップ周りよりさらに細いです。
股上は、ヴィンテージと現行で501は、大きな差はありません。501の場合、股上は年代が変わっても大きな差はないのが通例です。
ヴィンテージ505の股上は、501より少し深めです。505Cは、逆に(かなり)浅めになっています。浅い股上は、505Cの特徴の一つです。
501の渡り幅は、ヴィンテージの方が2.5cm大きいです。実質的な大きさ(長さ)の差は2倍となるので、かなり差があります。裾幅は0.5cm、現行が小さいです。
現行505Cの渡り幅は、ヴィンテージ505に比べて4cm小さいです。この差は本当に大きいです。
上で述べた様に実質的には、現行はヴィンテージより表記で1〜2サイズ大きいことを考えると、505Cの渡り幅の小ささは際立つものがあります。
505Cは、ストレッチデニムを使用していることで、この様に思い切った細いレッグラインのシルエットが可能となっていると思われます。
現行とヴィンテージを同表記サイズで比較すると、実寸ウエストはヴィンテージの方が2サイズ前後小さいです。
ヒップ周りに関しては、差はさらに大きくなり、現行モデルのヒップ周りは、ヴィンテージに比べて非常に大きなゆとりがあります。
逆に脚部は、現行品はヴィンテージ比べて細くなっています。
細いレッグラインは505Cのシルエットの特徴ですが、現行レギュラーの501に関しても、ヴィンテージと比較した場合、渡り幅が大幅に小さいです。
まとめると、以下のようになります。
ヴィンテージ501と505は、ヒップ周りが小さく、脚(特に腿部)はゆったり目。
現行501と505は、ヒップ周りは大きく、脚は細め。
この501/505の傾向は、大まかに分けると、60年代の後半から80年代までと90年代以降から現在までに年代が分かれます。
(90年代以降の505は、モデルによって、極端に太くなったり、細くなったりするものがあるので、対象外です。)
大まかなところで、リーバイスの501は、10年程度の周期で、マイナーチェンジが行われます。
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- ##exclamation-triangle## 備考
- 日本市場では、定番モデルが変更になると話題を集めたり、注目されるため、積極的に変更を行い、変わったことを宣伝する傾向があります。ジャパンモデルの501は、これまで5年に一度程度の周期でモデルチェンジを行っています。(細かい変更はさらに頻繁に行っています。)
ジーンズの各部サイズを、モデルや年代で比較すると、その当時のモデルのシルエット、型の特徴や傾向が分かります。
今回は60年代後半のヴィンテージ501と505の各部サイズを、現行モデルの501と505Cと比較してみます。
501と505各部サイズ比較: 60年代後半ヴィンテージ vs 現行モデル
今回は新モデルとして注目されている505Cを505の代わりに比較対象としました。
実寸のウエストは、501はヴィンテージが現行に比べて5cm小さいです。505も同表記ウエストで、ヴィンテージが現行より4cm小さいです。
現行モデルの表記サイズは、ヴィンテージと比較して1から2サイズ大きめであることが一般的です。
例えば、現行モデルの表記ウエスト28インチは、実寸的にはヴィンテージの30インチ、または29インチに該当します。
今回の比較でも、そのことが示されています。
実質的なサイズが、2サイズ程度異なるので、あまり明確な比較にはなりませんが、各部サイズの相関関係を見比べると、ある程度の傾向が分かります。
ヒップを比較すると、ヴィンテージ501は現行に比べて11cmも大きいです。これは、ウエストの実寸差(5cm)よりさらにあります。
ヴィンテージ505のヒップ実寸サイズは、505Cに比べて6cm小さいです。501程ではないですが、ウエストの差(4cm)と比べて、やはりヒップの差は大きくなっています。
ヴィンテージの505は、スキニーに近いスリムフィットの505Cのヒップ周りよりさらに細いです。
股上は、ヴィンテージと現行で501は、大きな差はありません。501の場合、股上は年代が変わっても大きな差はないのが通例です。
ヴィンテージ505の股上は、501より少し深めです。505Cは、逆に(かなり)浅めになっています。浅い股上は、505Cの特徴の一つです。
501の渡り幅は、ヴィンテージの方が2.5cm大きいです。実質的な大きさ(長さ)の差は2倍となるので、かなり差があります。裾幅は0.5cm、現行が小さいです。
現行505Cの渡り幅は、ヴィンテージ505に比べて4cm小さいです。この差は本当に大きいです。
上で述べた様に実質的には、現行はヴィンテージより表記で1〜2サイズ大きいことを考えると、505Cの渡り幅の小ささは際立つものがあります。
505Cは、ストレッチデニムを使用していることで、この様に思い切った細いレッグラインのシルエットが可能となっていると思われます。
まとめ
現行とヴィンテージを同表記サイズで比較すると、実寸ウエストはヴィンテージの方が2サイズ前後小さいです。
ヒップ周りに関しては、差はさらに大きくなり、現行モデルのヒップ周りは、ヴィンテージに比べて非常に大きなゆとりがあります。
逆に脚部は、現行品はヴィンテージ比べて細くなっています。
細いレッグラインは505Cのシルエットの特徴ですが、現行レギュラーの501に関しても、ヴィンテージと比較した場合、渡り幅が大幅に小さいです。
まとめると、以下のようになります。
ヴィンテージ501と505は、ヒップ周りが小さく、脚(特に腿部)はゆったり目。
現行501と505は、ヒップ周りは大きく、脚は細め。
この501/505の傾向は、大まかに分けると、60年代の後半から80年代までと90年代以降から現在までに年代が分かれます。
(90年代以降の505は、モデルによって、極端に太くなったり、細くなったりするものがあるので、対象外です。)
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- ##exclamation-triangle## 備考
- ここでは同じ表記サイズヴィンテージと現行の比較を行っております。ヴィンテージでも同じ実寸ウエストサイズで比較した場合、今回ほど極端にヒップの差は生じません。また、ヴィンテージで比較的オーバーサイズを選んだ場合は、ヒップ周りが小さいと感じることはないと思います。また、ヴィンテージ501XXの場合は、ヒップ周りにゆとりがあります。
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