昨日の記事では、60年代後半のオリジナルヴィンテージ501の各部実寸サイズを測り、シルエットの特徴などについて考察を行いました。
この様な各部サイズと考察は、サンプル数が多くなると比較することで、シルエットの特徴などがより分かりやすくなります。
今回は、現行501のモデルの各部実寸値を見比べて、シルエットなどの特徴について考察を行います。
リジッドは未洗い生デニムのため、洗濯すると大幅に縮みます。サイズは縮む前のものです。
リンスは、洗い加工が施されているため、洗濯しても大きく縮みません。
47501と55501のリジッドは、コーンミルズホワイトオーク製のデニム、縫製も米国内です。同リンスモデルは、生地については明記がないため、生産国は不明です。縫製は、トルコで行っていると思われます。
リーバイスジャパン公式オンラインストアの各商品ページには、実寸値が記載されています。
手持ちのヴィンテージ501などの比較を兼ね、リーバイスオンラインストアの商品ページ内サイズ表から、該当モデルの表記ウエスト28インチ、29インチ、30インチのモデルの各部の実寸値をまとめて表にしました。
現在販売されているLVC47501 リンスと55501 リジッドは、一番小さいサイズがウエスト30インチのため、30インチのみ比較に追加しています。
表を見ると同じ表記サイズでも、実寸のウエストや他の部分のサイズがモデルによってかなり異なることが分かります。
LVC501のラインの中で、最も細いシルエットは1947年モデル、最も太いシルエットは1955年モデルです。
LVC47501 リジッドは、縮み前の仕上がり寸法が、レギュラー501 (501-1484 リンス)の同じウエスト表記サイズに比べ、実寸ウエストが大幅に小さいです。
逆にLVC55501 リンスは、レギュラー501より同ウエスト表記で、実寸ウエストは少し大きめになっています。
ヒップは、レギュラー501リンスと55505 リンスは、同じ表記ウエストで比較して、ほぼ同程度の大きさです。
LVC47501 リジッドのヒップは、ウエストと同様に相対的に小さいです。
股上は、レギュラー501が少し浅く、LVC 47501と55501はほぼ同レベルです。
渡り幅については、レギュラー501と47501がほぼ同レベル、55501が少し大きいです。
リーバイス公式オンラインストアのLVC 47501 リジッドの商品説明にサイズ選択について、赤字で以下の記載があります。
興味深いことに55501 リジッドも2インチアップを推奨しているのですが、実寸サイズはかなり大きめです。(47501と比較して、ウエスト実寸が5cm大きい)
55501は、大きめ・ゆったり目に作られていて、47501は小さめに作られていることを示していると思います。
今回比較に使用したウエスト表記28ー30インチだけでなく、渡り幅と裾幅の相関を、提供されるサイズ全般で見比べた場合、レギュラーに比べてLVC 47年モデルと55年モデルはテーパードが緩めとなっています。
古い年代(50年代以前)の501は、テーパードがあまりかかっていないのがシルエットの特徴の一つです。LVCでもその特徴を模倣していると思われます。
60年代後半のオリジナルヴィンテージ501と各部のサイズを比較すると、ヒップサイズに関しては、最も小さい(細い)47501と比べても、60年代後半のオリジナルヴィンテージ501の方がかなり小さいです。
60年代後半から80年代後半頃までの501は、ウエストに対してヒップが小さいのがシルエット・型の特徴です。
逆に言うと、現行モデルはLVCを含めて、ウエストに対してヒップが大きめであることが特徴と言えます。
ヒップがあまり大きくない人が、現行501などを穿くと、ヒップ周りの生地が余って、はみ出したような状態になりがちです。
この状態は、ダックテールと呼ばれたりしています。
関連ブログ記事:
[##check## 60年代後半501、各部実寸サイズとシルエット考察]
この様な各部サイズと考察は、サンプル数が多くなると比較することで、シルエットの特徴などがより分かりやすくなります。
今回は、現行501のモデルの各部実寸値を見比べて、シルエットなどの特徴について考察を行います。
比較した501モデル
![]() |
現行リーバイス 501-1484 |
- 501 レギュラー/リンス (501-1484 リンス)
- LVC 501XX 1947モデル - リジッド(LVC47501 リジッド)
- LVC 501XX 1947モデル - リンス(LVC47501 リンス
- LVC 501XX 1955モデル - リジッド(LVC55501 リジッド)
- LVC 501XX 1955モデル - リンス(LVC55501 リンス)
比較を行う上での留意事項
リジッドは未洗い生デニムのため、洗濯すると大幅に縮みます。サイズは縮む前のものです。
リンスは、洗い加工が施されているため、洗濯しても大きく縮みません。
47501と55501のリジッドは、コーンミルズホワイトオーク製のデニム、縫製も米国内です。同リンスモデルは、生地については明記がないため、生産国は不明です。縫製は、トルコで行っていると思われます。
- [message]
- ##exclamation-triangle## 備考
- LVCの501は、通常、リジッドのモデルは生地も縫製も米国製です。リンスは、生地は米国製と米国外製の両方の可能性があります。LVCのメイン工場がトルコにあるため、縫製は通常トルコで行われています。
手持ちのヴィンテージ501などの比較を兼ね、リーバイスオンラインストアの商品ページ内サイズ表から、該当モデルの表記ウエスト28インチ、29インチ、30インチのモデルの各部の実寸値をまとめて表にしました。
現在販売されているLVC47501 リンスと55501 リジッドは、一番小さいサイズがウエスト30インチのため、30インチのみ比較に追加しています。
現行501各部サイズ比較表
表を見ると同じ表記サイズでも、実寸のウエストや他の部分のサイズがモデルによってかなり異なることが分かります。
LVC501のラインの中で、最も細いシルエットは1947年モデル、最も太いシルエットは1955年モデルです。
LVC47501 リジッドは、縮み前の仕上がり寸法が、レギュラー501 (501-1484 リンス)の同じウエスト表記サイズに比べ、実寸ウエストが大幅に小さいです。
逆にLVC55501 リンスは、レギュラー501より同ウエスト表記で、実寸ウエストは少し大きめになっています。
ヒップは、レギュラー501リンスと55505 リンスは、同じ表記ウエストで比較して、ほぼ同程度の大きさです。
LVC47501 リジッドのヒップは、ウエストと同様に相対的に小さいです。
股上は、レギュラー501が少し浅く、LVC 47501と55501はほぼ同レベルです。
渡り幅については、レギュラー501と47501がほぼ同レベル、55501が少し大きいです。
考察
![]() |
LVC 47501 |
目安として、通常27-36インチを購入されている方は2サイズUPをめどに、通常38インチ以上を購入されている方は3サイズUPをめどにお選び頂くことをおすすめしております。表記ウエスト30インチの47501のウエスト実寸サイズは、76cmです。レギュラー501表記ウエスト28インチの実寸ウエストは74cmなので、確かに表記ウエスト2インチアップが、目安となると思います。
興味深いことに55501 リジッドも2インチアップを推奨しているのですが、実寸サイズはかなり大きめです。(47501と比較して、ウエスト実寸が5cm大きい)
55501は、大きめ・ゆったり目に作られていて、47501は小さめに作られていることを示していると思います。
今回比較に使用したウエスト表記28ー30インチだけでなく、渡り幅と裾幅の相関を、提供されるサイズ全般で見比べた場合、レギュラーに比べてLVC 47年モデルと55年モデルはテーパードが緩めとなっています。
古い年代(50年代以前)の501は、テーパードがあまりかかっていないのがシルエットの特徴の一つです。LVCでもその特徴を模倣していると思われます。
60年代後半501との各部サイズ比較
60年代後半のオリジナルヴィンテージ501と各部のサイズを比較すると、ヒップサイズに関しては、最も小さい(細い)47501と比べても、60年代後半のオリジナルヴィンテージ501の方がかなり小さいです。
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60年代後半ヴィンテージオリジナル501の各部実寸 |
逆に言うと、現行モデルはLVCを含めて、ウエストに対してヒップが大きめであることが特徴と言えます。
ヒップがあまり大きくない人が、現行501などを穿くと、ヒップ周りの生地が余って、はみ出したような状態になりがちです。
この状態は、ダックテールと呼ばれたりしています。
- [message]
- ##exclamation-triangle## 備考
- ヒップ周りの大きさが違うことに気づいたのは、80年代の501を入手して穿いてみて、気づきました。長年501を穿き続けていたのに、ヒップ周りのサイズの違いに気づいたのは比較的最近のことです。
関連ブログ記事:
[##check## 60年代後半501、各部実寸サイズとシルエット考察]
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