90年代ヴィンテージリーバイスが大人気となり、ヴィンテージバブルと言われる程、ヴィンテージの価格は高騰しました。
ヴィンテージリーバイス501が、人気を得た大きな理由は、色落ちの良さ、格好良さだったと思います。
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90年代、ヴィンテージ501は、あまりにも高額となってしまったため、復刻(LVC)やレプリカが続々登場し、人気となりました。
レプリカや復刻のモデルを購入する人の重視するポイントは、色落ちの良さだと思います。レプリカは特にそうだと思います。
「縦落ち」、「ヒゲ」、「ハチノス」、「セルビッジ(or 赤耳、アウトシーム)のアタリ」と言った色落ちの基準、重視するポイントは、ヴィンテージ501の特徴的な色落ちが元になっています。
一般的に言われる「色落ちが良い」ことは、ヴィンテージ501の様な色落ちをすることだと解釈しています。
ヴィンテージブームの後、レプリカや復刻の”色落ちジーンズ”が大人気となりました。
「ジーンズの色落ち」についての関心は今もかなり高いと思います。
本記事では、オリジナルヴィンテージ501の色落ちについて比較的良く認知されていることから、あまり知られていないと思われることについて書きます。
色落ちが進行してデニム生地が、退色のコントラストが縦に筋・線状になることを、一般に縦落ちと呼びます。
縦落ちは、ヴィンテージデニムの特徴という認識が定着していると思います。
66後期(70年代後半から80年ごろまでの501)以降の501のデニム生地は、縦落ちしない(復刻やプレミアムを除く)ので、その認識が違うということではありません。
しかし、実のところ、66前期を除いて、60年代以前のヴィンテージ501も縦落ちはしません。
下に添付した写真は、一番左が66前期、それ以外はビッグE以前の60年代の501です。
ビッグE以前の501は、色落ちが進行するとコントラスト・ムラは明確になりますが、明確な縦に筋・線の入る様な色落ちはしません。
縦落ちの定義は、明確に定められているわけではないです。
上の写真を見て、縦落ちしていると思われる方がいらっしゃっるかもしれません。
実際に見てどう思うか、考えるかは人それぞれ違います。
紙パッチの507xx、通称セカンドと呼ばれる市場で人気の高いジージャンは、粒状の色落ちをする傾向があります。(特に背中側)
ヴィンテージ501は、大まかには縦に断続的に筋っぽい感じでコントラストが入るので、縦落ちの色落ちのイメージの起点ではあったと思います。
しかし、その後の長い期間の色落ちブームの間に、縦落ちのイメージもオリジナルとは異なってきているところもあるのではないかと言うのが私の認識です。
デニムは色落ちするのが特徴の一つです。格好良い色落ちが早く進行することも、色落ちジーンズ市場のニーズとしてあったと思います。
501は、ヴィンテージも現行も格好良い色落ちすることを念頭に入れて作られていません。色落ちの進行も遅いです。
ジーンズ本来の市場のニーズは、丈夫で長持ちすることです。
レプリカジーンズは、早く格好良く色落ちをすることを重視・考慮してデザインされていると思います。
この点においては、501は全く違います。501は、ワークウェアが原点です。その本質は変わっていません。ファッション用途を前提にデザインされていません。
「ジーンズを育てる」という言葉があります。この「ジーンズを育てる」は、「格好良い色落ちをしたジーンズにする」ことだと思います。
501を育てるのには、時間がかかります。
現行もそうですが、ヴィンテージ501で濃紺の状態から色落ちを進行させるまでには、週2回の着用頻度で、目安としては最低3年程度かかります。
現行の場合:
[##check## USモデル 501STF 穿き込み4年2ヶ月後の状態と感想]
ヴィンテージの場合:
[##check## 4年前に入手した501 66前期の現在の状態]
もちろん色落ちを重視して、着用、手入れをすれば、進度も含めて異なると思います。
例えば、洗濯後、糊付けを行ってヒゲやハチノスを作りやすくする。ヒゲやハチノスの折り目の癖ができたら、そこを小まめに手でつまんだりして、織り癖を明確にする。まめに洗濯して、乾燥機を使う。など、やり方はいろいろあると思います。
しかし、同じような頻度と手入れを行った場合、色落ちを念頭に考慮してデザインされた現代のジーンズに比べ、ヴィンテージ501の色落ちの進度は、はるかに遅いです。
(実際に比較したことはありませんが、確実にそうだと思います。)
濃紺のヴィンテージ501は、とても魅力的な色をしていると思います。色落ちだけでない魅力がたくさんあります。
501を例にしましたが、ヴィンテージのジージャンも同じです。ジージャンの方が、色落ちの進行はさらに遅いです。魅力もたくさんあります。
考え方、手入れの仕方にもよりますが、ヴィンテージは一生付き合える(所有して着用できる)ジーンズだと思います。
関連ブログ記事:
ヴィンテージを購入する上で、知っておいた方が良いことなどについての記事です。
[##check## ヴィンテージ・リーバイスの相場価格]
ヴィンテージリーバイス501が、人気を得た大きな理由は、色落ちの良さ、格好良さだったと思います。
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90年代、ヴィンテージ501は、あまりにも高額となってしまったため、復刻(LVC)やレプリカが続々登場し、人気となりました。
レプリカや復刻のモデルを購入する人の重視するポイントは、色落ちの良さだと思います。レプリカは特にそうだと思います。
「縦落ち」、「ヒゲ」、「ハチノス」、「セルビッジ(or 赤耳、アウトシーム)のアタリ」と言った色落ちの基準、重視するポイントは、ヴィンテージ501の特徴的な色落ちが元になっています。
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501 ビッグE |
ヴィンテージブームの後、レプリカや復刻の”色落ちジーンズ”が大人気となりました。
「ジーンズの色落ち」についての関心は今もかなり高いと思います。
本記事では、オリジナルヴィンテージ501の色落ちについて比較的良く認知されていることから、あまり知られていないと思われることについて書きます。
縦落ちについて
色落ちが進行してデニム生地が、退色のコントラストが縦に筋・線状になることを、一般に縦落ちと呼びます。
縦落ちは、ヴィンテージデニムの特徴という認識が定着していると思います。
66後期(70年代後半から80年ごろまでの501)以降の501のデニム生地は、縦落ちしない(復刻やプレミアムを除く)ので、その認識が違うということではありません。
しかし、実のところ、66前期を除いて、60年代以前のヴィンテージ501も縦落ちはしません。
下に添付した写真は、一番左が66前期、それ以外はビッグE以前の60年代の501です。
ビッグE以前の501は、色落ちが進行するとコントラスト・ムラは明確になりますが、明確な縦に筋・線の入る様な色落ちはしません。
縦落ちの定義は、明確に定められているわけではないです。
上の写真を見て、縦落ちしていると思われる方がいらっしゃっるかもしれません。
実際に見てどう思うか、考えるかは人それぞれ違います。
紙パッチの507xx、通称セカンドと呼ばれる市場で人気の高いジージャンは、粒状の色落ちをする傾向があります。(特に背中側)
しかし、その後の長い期間の色落ちブームの間に、縦落ちのイメージもオリジナルとは異なってきているところもあるのではないかと言うのが私の認識です。
ヴィンテージ501の色落ちの進行は遅い
デニムは色落ちするのが特徴の一つです。格好良い色落ちが早く進行することも、色落ちジーンズ市場のニーズとしてあったと思います。
501は、ヴィンテージも現行も格好良い色落ちすることを念頭に入れて作られていません。色落ちの進行も遅いです。
ジーンズ本来の市場のニーズは、丈夫で長持ちすることです。
レプリカジーンズは、早く格好良く色落ちをすることを重視・考慮してデザインされていると思います。
この点においては、501は全く違います。501は、ワークウェアが原点です。その本質は変わっていません。ファッション用途を前提にデザインされていません。
「ジーンズを育てる」という言葉があります。この「ジーンズを育てる」は、「格好良い色落ちをしたジーンズにする」ことだと思います。
501を育てるのには、時間がかかります。
現行もそうですが、ヴィンテージ501で濃紺の状態から色落ちを進行させるまでには、週2回の着用頻度で、目安としては最低3年程度かかります。
現行の場合:
[##check## USモデル 501STF 穿き込み4年2ヶ月後の状態と感想]
ヴィンテージの場合:
[##check## 4年前に入手した501 66前期の現在の状態]
もちろん色落ちを重視して、着用、手入れをすれば、進度も含めて異なると思います。
例えば、洗濯後、糊付けを行ってヒゲやハチノスを作りやすくする。ヒゲやハチノスの折り目の癖ができたら、そこを小まめに手でつまんだりして、織り癖を明確にする。まめに洗濯して、乾燥機を使う。など、やり方はいろいろあると思います。
しかし、同じような頻度と手入れを行った場合、色落ちを念頭に考慮してデザインされた現代のジーンズに比べ、ヴィンテージ501の色落ちの進度は、はるかに遅いです。
(実際に比較したことはありませんが、確実にそうだと思います。)
- [message]
- ##hand-o-right## 備考
- 色落ちしたヴィンテージ501がお好きな方は、好みの色落ちを既にしている品、またはその一歩前程度の状態のものを入手するのも一案です。濃紺と色落ち両方持っているのも、もちろんとても楽しめます。
濃紺のヴィンテージ501は、とても魅力的な色をしていると思います。色落ちだけでない魅力がたくさんあります。
501を例にしましたが、ヴィンテージのジージャンも同じです。ジージャンの方が、色落ちの進行はさらに遅いです。魅力もたくさんあります。
考え方、手入れの仕方にもよりますが、ヴィンテージは一生付き合える(所有して着用できる)ジーンズだと思います。
関連ブログ記事:
ヴィンテージを購入する上で、知っておいた方が良いことなどについての記事です。
[##check## ヴィンテージ・リーバイスの相場価格]
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