リーバイスとレッドウィングは、似ているところが結構あります。共に米国の会社であることはもちろんですが、それ以外にも類似点があります。
リーバイス社の創業は1853年、レッドウイング社の創業は1905年です。
レッドウイング社の全売上げの約85%は米国内市場です。米国内の主要顧客は労働者です。米国内のレッドウィング店の品揃えも労働者向けです。(品揃えも日本とは大きく異なります。)
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レッドウイングを見ていると、本当にどっしりと地に足がついている印象があります。米国内のユーザー(労働者)達から圧倒的な支持を得ており、経営基盤、市場環境は安定しているように思います。
レッドウイングは将来的にも大きく変わることはないと思います。リーバイスは一般消費者が主要顧客そうであるため、流行による影響などを受けがちです。
リーバイスとレッドウィングの類似点
以下にリーバイスとレッドウィングの主な類似点を紹介します。
創業100年を超える国際的な米国企業
リーバイス社の創業は1853年、レッドウイング社の創業は1905年です。
企業規模はかなり大きいが株式は非公開
リーバイス社の2016年の売り上げは約46億ドル。レッドウィング社は売り上げを公開していませんが、国際的に事業を展開しています。リーバイス社、レッドウィング社とも株式は非公開です。
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- ##hand-o-right## 備考
- リーバイス社の子会社のリーバイス・ジャパンは日本のJASDAQに株式を公開しています。
創業者はドイツからの移民
リーバイス社の創業者のリーバイ・ストラウス氏とレッドウィング社の創業者、チャールズ・ベックマン氏は共にドイツからの移民です。
元来の主要顧客は労働者
両社共に、創業時の主要顧客は労働者でした。レッドィングの主要顧客は現在も労働者です。
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- ##hand-o-right## 備考
- レッドウィングの売上のほとんどは現在も労働者向けの製品です。
現在も製品カテゴリー内での主役的存在
リーバイスは世界的に最も知名度の高い衣料品メーカーの一社、レッドウィングは、ワークブーツの(ダントツの)トップブランドです。
米国が主要市場
2016年リーバイス社の売上は460億ドル(約5000億円)。売上の59%は米国市場、残りの41%は海外市場です。
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リーバイス 2016年のビジネス概況(LS&Co. 2016 Annual Report) |
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- ##hand-o-right## 備考
- リーバイス・ジャパンの2016年の売り上げは123億円です。米リーバイス社の売上額にリーバイスジャパンの売り上げは含まれていません。
レッドウイング社の全売上げの約85%は米国内市場です。米国内の主要顧客は労働者です。米国内のレッドウィング店の品揃えも労働者向けです。(品揃えも日本とは大きく異なります。)
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歴史ある定番品を現在も製造・供給
リーバイス社の501はジーンズの元祖です。最初のジーンズ、XXが誕生したのは1873年に誕生。XXに501の番号が付与されたのは1890年です。
レッドウイング社のヘリテージ(Heritage)ラインは、同社の伝統的な製品を供給するラインです。代表的な製品として、877, 875, 866等があります。
アイリッシュセッターブランドは、1950年に誕生、1952年に登場した877は、現在も同品番でヘリテージラインで販売されています。
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- ##hand-o-right## 備考
- 靴のブランドとしては、レッドウイング社よりも歴史が古い会社も存在します。100年以上の歴史を持つ定番品の靴・ブーツもあります。しかし、企業規模やその品番の知名度という点では、レッドウィングは有数の靴メーカーです。モデルの知名度も非常に高いです。尚、レッドウィング・ヘリテージラインの主要市場はヨーロッパと日本で、米国ではありません。レッドウイング・ヘリテージでは、伝統ある定番モデルを扱い、主要市場は、ヨーロッパと日本です。
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リーバイスとレッドウィングの相違点
リーバイスとレッドウィングは、上で紹介したように類似するところも多いですが、現在の両社においては、異なるところもあります。最も大きな違いは、製造拠点の所在国です。
リーバイスは元々は、米国内に多くの工場を抱え、米国製の製品がほとんどでした。しかし、1990年代後半から生産拠点を海外に移行するようになり、2003年までに全ての米国工場を閉鎖しました。以降、自社製品のほとんどは海外製です。一方、レッドウィング社は現在も自社工場での米国製が中心です。
リーバイスは元々は、米国内に多くの工場を抱え、米国製の製品がほとんどでした。しかし、1990年代後半から生産拠点を海外に移行するようになり、2003年までに全ての米国工場を閉鎖しました。以降、自社製品のほとんどは海外製です。一方、レッドウィング社は現在も自社工場での米国製が中心です。
リーバイスの主要顧客は一般消費者
リーバイ・ストラウス社は戦後、ジーンズの一般消費者への普及とともに一般市場向けの衣料品メーカーになりました。顧客の中心は労働者ではなく一般消費者です。
90年代の後半からリーバイスは収益が悪化したこと、衣料品の海外生産による低価格化の流れなどから、米国内生産から撤退してしまいました。近年、米国製の衣料品が再び人気を集めるようになっています。リーバイスも外注工場を使用して、米国製501を復活させています。
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レッドウィングの主要顧客は昔も今も労働者
レッドウイング社の主要顧客は、依然として労働者です。レッドウイングは、仕事の作業内容、用途に特化したワークブーツを提供することが創業時の理念、製品戦略であり、創業後110年を経た今も基本的な製品戦略は創業時と変わっていません。
レッドウイングのワークブーツは、米国内の労働者達から圧倒的な信頼、支持を得ており、価格的には高額であっても、安定した販売実績と収益を維持しています。
レッドウイングを見ていると、本当にどっしりと地に足がついている印象があります。米国内のユーザー(労働者)達から圧倒的な支持を得ており、経営基盤、市場環境は安定しているように思います。
レッドウイングは将来的にも大きく変わることはないと思います。リーバイスは一般消費者が主要顧客そうであるため、流行による影響などを受けがちです。
2000年代の後半ごろからリーバイスも収益が回復し、勢いを取り戻しつつあります。
2014年にはリーバイスは、サンフランシスコ49ersの新拠点となるスタジアムの名前にリーバイスを使用する契約を締結しました。
2015年以降、リーバイスの米国におけるブランドイメージは回復傾向にあります。近年、米国内での販売も好調の様に思います。
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2015年以降、リーバイスの米国におけるブランドイメージは回復傾向にあります。近年、米国内での販売も好調の様に思います。
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