(本記事は2016年7月に投稿した記事に、その後の話などを加えて再投稿したものです。)
先日、本ブログのタイプ物についての記事が大変参考になりましたとご丁寧なメッセージを頂きました。
関連ブログ記事:
[##check## 501 タイプ物についてのQ&A]
メッセージを下さった方のお名前は、SAWADAさんとおっしゃいます。
ご連絡いただいたお話がとても興味深く、貴重な体験だったので、ご承諾を頂いた上で、SAWADAさんのお話を紹介いたします。
2016年6月、SAWADAさんはデッドストックから糊落としされた状態でほとんど着用感のないフラッシャーとギャランティーチケット付きヴィンテージ501 タイプ物をご入手されました。
下の画像がご入手されたヴィンテージ501です。
ヴィンテージ501を、デッドストックから穿くことは、本当に中々得ることのない貴重な機会です。
[post_ads]
本品は、糊落としが行われた後の状態で、基本的に穿き込みはまさにこれからの状態です。フラッシャーとギャランティーチケットも付いています。着用感もほとんどない極上コンディションです。
特筆すべきことは、パッチがとても綺麗な状態であることです。
これほど綺麗なパッチはまずないと思います。デッドストックでも割れていたり、汚れが付着していることは少なくありません。
ここからが頂いたお話の本題です。ご連絡頂いたメールから引用致します。
確かに”SADDLERY"に見えます。
「はい。それは、我々のお店、Miles City Saddleryのスタンプです。我々は今も販売するジーンズにスタンプしています。全く同じようなリーバイスをお店で今も販売しています。我々はリーバイスを長い長い期間(年月)、販売しているのです。」
Miles City Saddleryは、モンタナ州Miles Cityにある創業1909年のカスタムサドルの製造、販売店です。創業時から現在まで、カスタムレザーを使用したサドルの製造と販売を行っている老舗です。
[Miles City Saddlery (ホームページ) ##external-link##]
SAWADAさんからは、以下の様なメッセージを頂きました。
ヴィンテージの楽しみ、魅力は色々あります。ヴィンテージを入手した時、長い時を経て、自分のところに辿り着くまでに、どの様に過ごしていたのだろう?と思ったりすることがあります。
品物自体の魅力ももちろん大きいですが、ヴィンテージの場合、このような情報は所有する人にとって大きな付加価値だと思います。(所有している人にとって本当に特別な情報だと思います。)
パッチが非常に綺麗な状態で、お店のスタンプが読み取れたこと。当時販売していたお店が今も存在し、営業していること。そして、パッチのスタンプに興味を持って調べて、お店を発見し、問い合わせてみたこと。お店の人も返事をくれたこと。
この様な体験や情報は中々得ることができないと思います。様々な条件を満たしていた故に得ることができた素晴らしいご体験だと思います。
SAWADAさん、貴重なお話、そして、ブログ掲載のご承諾、ありがとうございました!
先日、本ブログのタイプ物についての記事が大変参考になりましたとご丁寧なメッセージを頂きました。
関連ブログ記事:
[##check## 501 タイプ物についてのQ&A]
メッセージを下さった方のお名前は、SAWADAさんとおっしゃいます。
ご連絡いただいたお話がとても興味深く、貴重な体験だったので、ご承諾を頂いた上で、SAWADAさんのお話を紹介いたします。
2016年6月、SAWADAさんはデッドストックから糊落としされた状態でほとんど着用感のないフラッシャーとギャランティーチケット付きヴィンテージ501 タイプ物をご入手されました。
下の画像がご入手されたヴィンテージ501です。
ヴィンテージ501を、デッドストックから穿くことは、本当に中々得ることのない貴重な機会です。
[post_ads]
本品は、糊落としが行われた後の状態で、基本的に穿き込みはまさにこれからの状態です。フラッシャーとギャランティーチケットも付いています。着用感もほとんどない極上コンディションです。
特筆すべきことは、パッチがとても綺麗な状態であることです。
これほど綺麗なパッチはまずないと思います。デッドストックでも割れていたり、汚れが付着していることは少なくありません。
ここからが頂いたお話の本題です。ご連絡頂いたメールから引用致します。
写真を添付させていただきましたが、パッチにナゾのスタンプがされている。ボクはそういった「?」を明確にしたい性格なので、「いったい何て読むんだろう」と思っている毎日。ここまでの文面を拝読して、これは販売していた店舗のスタンプだろうなと思いながら、読み続けました。
MILES CITYまでは解読できますが、その続きがとても薄く読めませんでしたが、SだったりAだったり、Yがなんとかわかる感じで、その英文字を色々組み合わせてみたら、『SADDLERY』じゃないかとたどり着きました。
確かに”SADDLERY"に見えます。
- [message]
- ##hand-o-right## 備考
- 乗馬に使用する鞍(くら)をサドル(Saddle)と呼びます。Saddleryは、サドル関連の事業・生業としている(お店)の意味です。
『MILES CITY SADDLERY』で検索したら、店舗のウェブサイトがヒット。さっそくメールして質問しました。そしたらすぐに返事をくれました。お店("Miles City Saddlery")からの返信文もご添付くださいました。一部を引用いたします。
Yes that is our Miles City Saddlery stamp. We still stamp all of our jeans. We still sell the very same kind of Levis in our store today. So we have sold Levis for many many years.訳
「はい。それは、我々のお店、Miles City Saddleryのスタンプです。我々は今も販売するジーンズにスタンプしています。全く同じようなリーバイスをお店で今も販売しています。我々はリーバイスを長い長い期間(年月)、販売しているのです。」
Miles City Saddleryは、モンタナ州Miles Cityにある創業1909年のカスタムサドルの製造、販売店です。創業時から現在まで、カスタムレザーを使用したサドルの製造と販売を行っている老舗です。
![]() |
Photo: Miles City Saddlery History page |
SAWADAさんからは、以下の様なメッセージを頂きました。
1969年頃にモンタナのMILES CITYで販売されていた501が、現在私の手元にあります。とてもファンタスティックなストーリーで、ロマンあるジーンズとなりました。
自分のビンテージデニムが最初どこで売られていたのかが知れるなんてうれしいですし、またそのお店の方も大変人柄の良さそうな人で、自分のデニムの価値をさらに高めてくれて満足しております。ぜひお伝えしたくてメールさせていただきました。本当に嬉しいお気持ちが感じられる文面です。
ヴィンテージの楽しみ、魅力は色々あります。ヴィンテージを入手した時、長い時を経て、自分のところに辿り着くまでに、どの様に過ごしていたのだろう?と思ったりすることがあります。
品物自体の魅力ももちろん大きいですが、ヴィンテージの場合、このような情報は所有する人にとって大きな付加価値だと思います。(所有している人にとって本当に特別な情報だと思います。)
パッチが非常に綺麗な状態で、お店のスタンプが読み取れたこと。当時販売していたお店が今も存在し、営業していること。そして、パッチのスタンプに興味を持って調べて、お店を発見し、問い合わせてみたこと。お店の人も返事をくれたこと。
この様な体験や情報は中々得ることができないと思います。様々な条件を満たしていた故に得ることができた素晴らしいご体験だと思います。
SAWADAさん、貴重なお話、そして、ブログ掲載のご承諾、ありがとうございました!
- [message]
- ##hand-o-right## 備考
- 今回紹介したようなお話は、本当に稀なケースです。私の手元にあるヴィンテージで、前オーナーのことなどが分かっているものは数品しかありません。
追記:
2017年5月、SAWADAさんからその後のご連絡を頂きました。本記事で紹介した501のパッチは外して、ご自宅に飾っていらっしゃるとのことです。写真を送って頂きました。
関連記事:
リーバイスの歴史は、アメリカの西部文化と密接な関わりがあります。地域の文化やお店の伝統等との結びつきも深いです。
COMMENTS