Jacob Davisが1872年リーバイストラウスに送った手紙の内容

Jacob Davisは、リーバイストラウスが経営する雑貨卸業からデニムやダックの生地を仕入れていました。ジェイコブ・デービスとリーバイストラウスは取引先の間柄でした。

1872年、ジェイコブデービスは、リーバイストラウスに考案した衣類にリベットを使用する特許取得の協力を要請・提案する手紙を送りました。この手紙が最初のジーンズ、501誕生するのきっかけとなったと言えます。

ジェイコブデービスがリーバイ・ストラウスに宛てた手紙の内容は、ジェイコブデービスの息子サイモンと孫のベンが創業したBen Davisのホームページに掲載されています。

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ジェイコブデービスがリーバイ・ストラウスに宛てた手紙の内容

以下、ジェイコブデービスの手紙の内容を訳したものです。

350ドルのチェックを同封します。これを差し引いて、いくらクレジット（貸付額・借用できる額）があるか教えてください。

• [message]
• ##hand-o-right## 備考
• 手紙では多額のチェックを送ったことを強調していますが、他の史料などを見ると、支払い期限が過ぎた滞納分と書かれています。

この手紙と合わせて、2着（本）のオーバーオールを速達で送っています。一つはブルー（コメント：デニム）、もう一つは10ozのダックです。あなたから購入した多量の生地を使って、パンツを作りました。

サンプルのオーバーオールには秘密があります。リベットをポケットのところに取り付けてあるのです。このパンツの需要は非常に大きくて、供給が追いつきません。ペアあたり、ダックは$3.00、ブルーは$2.50で販売しています。（当時としては、高価です。）

私の身内は、この成功に喜んでいるとともに、早く特許を取得するように強く迫っています。特許を出願しなければ、近いうちに誰もが作るようになって、ごく普通に使われるものとなってしまうだろう。そうなってしまったら（発明による）お金を稼ぐことはできなくなります。

そのため、あなたが発明者の私の名前で特許出願の書類を申請して頂きたいのです。出願費用は68ドルになります。68ドル出していただければ、特許に基づくリベットを取り付けた衣料品の（西海岸の州全ての）販売権の半分を差し上げます。

合衆国の残りの州と海岸沿いは私のテリトリーとして保持します。（文章・表現が明確ではないので推測を含みます）作業着の質の向上によって得られるものと比べれば、あなたの投資分はごくわずかだと思います。

私はコート、ベスト、パンツのブランケット衣類にもリベットを使うつもりです。とても良く売れて、売上も急増することでしょう。

もしも、特許出願の費用を支払うことをお断りする場合は、手紙のお返事をお願いします。私は自分で負担します。そして、どのような状況であっても、（リベット付きの秘密の）パンツを他の人に見せないで下さい。

私は、Dewey & Co. of Centific Press を通じて、二つ特許を取得し、一部は取り下げられました。 （Dewey & Co.は特許出願を委託した法律事務所と思われます）

（子供が6人いる）大家族の状況の中で、現時点では何も（特許出願について）できていません。

ですから、もしも提案を承諾していただけるのであれば、Dewey & Co. of the Centrific Pressに行って、私の名前で17年間有効となる特許出願書類を作成させてください。彼らは、書類を私に送って、私は署名します。

できるだけ早くお返事をお願いします。

これらの発明は些細なものに見え、価値がほとんどないようにも思われるかもしれませんが、私が作ったサンプルパンツと同じようなダックパンツは、1ダース30ドル、店頭で3ドルで簡単に売れます。

この限られたスペースでは具体的に説明することはできませんので、これにて失礼します。

（手紙の概要要訳は以上です）

文章は英語ですが、ロシア訛り・スペルミスが散見されます。文章も外国語なまりがあって、分かりづらいです。

原文は、以下のアドレスで見ることができます。
Letter To Levi Strauss, Ben Davis

本当に興味深い内容です。

関連記事：本記事で紹介したジェイコブデイビスの手紙の内容についての考察を行った記事です。

[Jacob Davisがリーバイストラウスに送った手紙の内容についての注目点と考察 ##link##]