一つ前の投稿で紹介した505のサイズについてのご質問を頂いた時、前から持っていらっしゃった505(写真右)はユーズド加工されたものですかと質問した所、「濃紺でご購入されて数年穿いた結果です。」とお返事をいただきました。
見事に穿き込まれています。色落ちもとても良い感じです。
ご質問を下さり、この写真を送ってくださった方は、女性です。最近のスキニーが好きになれず、メンズを穿き続けていらっしゃるそうです。
メンズでは糊付きの状態のリジッドや洗い加工されたリンス等、濃紺の色のジーンズが用意されているモデルが多いです。
濃紺からジーンズを穿き込むことは、色落ちを楽しむと言うのが一般的なイメージとしてあるかと思います。色落ちはジーンズの魅力の一つです。しかし、色落ちだけではない魅力と楽しみもあります。
デニムは穿き込むほど、体に馴染んできて、穿き心地も良くなってくるのも特徴であり、大きな魅力の一つです。穿き心地が良くなるデニムの特性は、ユーズド・色落ち加工されていない濃紺の状態から穿くと良く分かります。
穿き込むとどんどん体に馴染んでくる綿100%のデニムの特徴は、化繊が含まれているストレッチデニムでは味わうことのできないものです。
レディースのジーンズの多くは、ストレッチ素材が混紡されたデニムを使っていることが多いです。メンズでは綿100%デニムを使用したジーンズが中心となっています。(混紡はスキニーでは一般的です。ストレートシルエットの場合、綿100%が中心となります。)
女性がメンズのジーンズを穿くメリットの一つは、この様な穿き込むと体に馴染んでくる特徴を得られることでもあります。
関連記事: 2017年の新作501 Skinnyでは、スキニーシルエットにも関わらずレディースは綿100%中心です。
[501 Skinny 米国で発売開始 ##link##]
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リーバイスは、1873年に最初のジーンズを世に送り出した時は、デニムだけでなくダック地のパンツも製造していました。スミソニアン博物館に保管されている19世紀のリーバイスのパンツは、ダック地のウエストオーバーオールです。
上の写真はスミソニアン博物館の以下のページからの引用です。
The Origin of Blue Jeans / the Smithsonian
1911年頃にリーバイスはコットンダックの生地を使用した製品の生産を中止しました。ダック地衣料品の生産中止の理由について、リーバイス社の元ヒストリアンのLynn Downeyさんは、以下の様な理由を述べています。
この説明を読んで、そうだろうなと納得しました。単に堅牢性、丈夫、耐久性を求めるのであれば、ワークパンツの素材はダック生地でも良いと思います。
しかし、穿き込むことによって体に馴染むデニムの特性は、ダックを凌駕する魅力を持っています。穿き込んでいくと体に馴染むデニムの特性は、デニムの本質的な魅力であり、当初から認知されていたとも言えます。
穿き込むほどにジーンズは、その人特有のものに変化していきます。まさに文字通り自分だけの一本のジーンズになっていきます。穿き込んで自分だけの一本であるとの意識が得られれば、愛着も感じたりすると思います。その状態に至るまでの思い出も色々できると思います。それらもジーンズの魅力であると思っています。
関連ブログ記事:
[米女性ファッション誌Vogueの501についてのブログ記事 ##link##]
[女性がメンズの501を選ぶ時のポイント ##link##]
見事に穿き込まれています。色落ちもとても良い感じです。
ご質問を下さり、この写真を送ってくださった方は、女性です。最近のスキニーが好きになれず、メンズを穿き続けていらっしゃるそうです。
メンズでは糊付きの状態のリジッドや洗い加工されたリンス等、濃紺の色のジーンズが用意されているモデルが多いです。
濃紺からジーンズを穿き込むことは、色落ちを楽しむと言うのが一般的なイメージとしてあるかと思います。色落ちはジーンズの魅力の一つです。しかし、色落ちだけではない魅力と楽しみもあります。
デニムは穿き込むほど、体に馴染んできて、穿き心地も良くなってくるのも特徴であり、大きな魅力の一つです。穿き心地が良くなるデニムの特性は、ユーズド・色落ち加工されていない濃紺の状態から穿くと良く分かります。
穿き込むとどんどん体に馴染んでくる綿100%のデニムの特徴は、化繊が含まれているストレッチデニムでは味わうことのできないものです。
レディースのジーンズの多くは、ストレッチ素材が混紡されたデニムを使っていることが多いです。メンズでは綿100%デニムを使用したジーンズが中心となっています。(混紡はスキニーでは一般的です。ストレートシルエットの場合、綿100%が中心となります。)
女性がメンズのジーンズを穿くメリットの一つは、この様な穿き込むと体に馴染んでくる特徴を得られることでもあります。
ジーンズには、様々な魅力があります。この濃紺から穿き込んでいって、穿き心地が良くなってくるデニムの魅力は経験した人でないと分からないことだと思います。@LonghornImport そうなんです♪なのでどうしても同じものを穿いてしまってクタクタにwでも、馴染んできた感じが良くてまた穿いてw破けるまで穿いてwショーツが見え隠れする位置が裂けるので穿けなくなるのが切ないです。あー穿きたいw
— ミムラ姉さん (@mizuho1203) October 21, 2015
- [message]
- ##hand-o-right## 備考
- 最近のリーバイスのレディースジーンズでは、綿100%を積極的に使用するモデルを揃えるラインも増えてきました。綿100%の人気が高まっていること、市場のニーズにリーバイスも対応していることを表しています。
関連記事: 2017年の新作501 Skinnyでは、スキニーシルエットにも関わらずレディースは綿100%中心です。
[501 Skinny 米国で発売開始 ##link##]
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デニムの穿き心地の良さ魅力は以前から認知されていた!
リーバイスは、1873年に最初のジーンズを世に送り出した時は、デニムだけでなくダック地のパンツも製造していました。スミソニアン博物館に保管されている19世紀のリーバイスのパンツは、ダック地のウエストオーバーオールです。
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スミソニアン博物館に保管されているリーバイスのパンツ Photo courtesy American History Museum |
上の写真はスミソニアン博物館の以下のページからの引用です。
The Origin of Blue Jeans / the Smithsonian
1911年頃にリーバイスはコットンダックの生地を使用した製品の生産を中止しました。ダック地衣料品の生産中止の理由について、リーバイス社の元ヒストリアンのLynn Downeyさんは、以下の様な理由を述べています。
デニムパンツを着用する様になるとその丈夫さと快適さを知り、さらに、デニムが洗うたびに快適になっていくことを体験してしまうと、ダックを着たくなくなる様になる。なぜなら、ダックを着ると常にテントを着ている様な気分になるからです。
この説明を読んで、そうだろうなと納得しました。単に堅牢性、丈夫、耐久性を求めるのであれば、ワークパンツの素材はダック生地でも良いと思います。
しかし、穿き込むことによって体に馴染むデニムの特性は、ダックを凌駕する魅力を持っています。穿き込んでいくと体に馴染むデニムの特性は、デニムの本質的な魅力であり、当初から認知されていたとも言えます。
穿き込むほどにジーンズは、その人特有のものに変化していきます。まさに文字通り自分だけの一本のジーンズになっていきます。穿き込んで自分だけの一本であるとの意識が得られれば、愛着も感じたりすると思います。その状態に至るまでの思い出も色々できると思います。それらもジーンズの魅力であると思っています。
- [message]
- ##hand-o-right## 備考
- 女性がメンズのリーバイス501や505を穿くのは、それほど珍しいことではありません。欧米では2014年後半から、少し古い年代(80年代や90年代)のリーバイスを穿くのがトレンドの先端を行く女性の間で流行になっています。2017年、その傾向は強まってきているように思います。
関連ブログ記事:
[米女性ファッション誌Vogueの501についてのブログ記事 ##link##]
[女性がメンズの501を選ぶ時のポイント ##link##]
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