ヴィンテージジーンズの色落ちについて比較や考察記事を作成し、投稿した後、ヴィンテージの魅力についてもう少し踏み込んで考えてみました。
ヴィンテージのジーンズやジャケットには、実に様々な魅力があります。色落ちだけがヴィンテージの魅力ではありません。実際にヴィンテージを手にして、穿いたり着たりする事で新たな発見や魅力に気づいたりする事もあります。
どんなところに魅力を感じるかは人によって異なります。本記事では、私が考えるヴィンテージのジーンズの魅力について書きます。
ヴィンテージデニムの色と風合い

長い年月を経たデニムの色、特に濃い色のものに私はとても魅力を覚えます。濃紺と一言で言っても、個体差や年代による差もあります。濃紺のヴィンテージデニムの色の魅力は実物を見ないと分かりづらいと思います。また、感じ方は人によってかなり異なると思います。
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[ヴィンテージデニムの色の魅力 ##link##]
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ヴィンテージデニム特有の色落ち
色落ちはやはりヴィンテージの大きな魅力の一つです。色落ちはそのジーンズが辿ってきた道を示しています。色落ちやアタリは一本一本異なります。
穿き込まれて既に色落ちしたヴィンテージジーンズを見ると、自分で濃紺の状態から穿き込んでここまでもっていけるのだろうか?と思ったりもします。
その様に考えると、色落ちしたヴィンテージジーンズにも魅力を感じます。ヴィンテージの色落ちは過去から今に至るまでの過程を物語っているため、自分の手元に届くまでの歴史、道のり、時代背景などが色落ちやダメージなどに記録されていると考えたりすると、それらも魅力の一つとなるかもしれません。
モデル間によるシルエットや細部のディテールの相違
ステッチの色使いも年代とモデルや個体によって異なったりします。
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- ##hand-o-right## 備考
- 60年代以前のリーバイスのデニム製品は、オレンジとイエローのステッチが混在して使われているものが多いです。特定の箇所は仕様としてステッチの色が決まっている場合もありますが、縫製工・ラインの裁量に任せられている箇所もあると思われ、ステッチの色使いも個体差があります。
古い年代の物は黄色の綿糸が使用されているものが多いです。糸の色も経年変化と相成って特有の色をしていて魅力的です。
ジーンズ一本一本がとても個性的であること
ヴィンテージ・ジーンズは、色落ちや程度等、一本一本が本当に個性的です。そのことは自分だけのヴィンテージを持っていると言う意識を与えてくれます。
現行やオールドでも穿きこんでいく事で同様の意識、”自分だけのジーンズ”(これは実際のところ愛着と言ったそれ以上の意識とも言えます。)になっていきます。
ヴィンテージの場合は、一本一本が個性的のため、最初からその様な気分を持たせてくれる傾向があります。
これらがヴィンテージ・ジーンズ自体の私の思う魅力です。
製品自体とても魅力的ですが、さらに、ヴィンテージの場合、着用するだけでなく二次的な楽しみがあるのが大きな特徴だと思います。
ヴィンテージの二次的な楽しみ方
歴史を楽しむ
ジーンズはアメリカ文化と歴史と密接な関わりがあります。70年代以降は、アメリカだけでなく世界各国の歴史とも関わりがあったりします。
ジーンズが作られた頃の時代にどのようなことが起きていたのか?その当時の出来事、文化、流行、社会構造、経済状況等、時代背景について考えたり、ジーンズとそれらの時代との関係等を調べたり考えたりするのが私は好きです。
また、当時のリーバイスの会社としての状況、製品企画や販売戦略、生産の現場のこととかを考えたりして、色々と思いめぐらしたりすることも楽しみの一つです。
モデルや年代ごとの製品の特徴の分析と考察
ヴィンテージリーバイスのディテールについては、既にかなり詳しいところまで調べられて明らかになっています。しかし、実際の製品が明確に仕様が定められていて、きっちりと年代で分かれているわけではありません。また、全てが明らかになっているわけもありません。
この様な不確定なところや謎解き的な要素もあるので、色々、分析したりして楽しんでいます。はっきりした答えが得る事ができない場合もあるのですが、それはそれで構わないと思っています。
鑑賞する
ヴィンテージを手にするまでは、ジーンズを見て楽しむ等と言うことは、自分には想像もできませんでした。しかし、見て楽しむことは思いの外、日常的に楽しんでいる事です。ヴィンテージを見るだけで、気持ちが和んだり、癒したりしてくれます。
ちょっと極端かもしれませんが、美術、芸術品の鑑賞とある部分で通じるようなところがある様な気がします。芸術品と比べると身近な感じがありながら、共通するところもあるように思います。
上記以外にも、所有する楽しさ、満足感。収集する楽しさ。等もあるかと思います。
これらの楽しみは実際にヴィンテージを手にしてから知った事です。ヴィンテージを実際に手にするまでは、その様な楽しみがあるとは全く考えてもいませんでした。
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[ジーンズの魅力と楽しみ方例: 濃紺から穿く ##link##]
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