リーバイスジャパン公式オンラインストアの商品ページには、各部の実寸サイズが記載されています。サイズ表の下には以下の注釈があります。
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また、各部の実寸値が分かるとそのジーンズのシルエットの特徴などを把握する材料にもなります。
ジーンズは、同じモデル(ロット番号)の同じ表記サイズでも、各部の実寸値はばらつきがあります。
下の表は、今回発売になった505Cの6色の表記ウエストサイズ28インチの各部の実寸値を表にしたものです。
色によって、各部サイズのばらつきはありますが、大まかな各部の相関は同じです。
他のモデルと比較するとその傾向はより明確に分かります。
下は、505C Elvisと60年代ヴィンテージオリジナル 505の各部実寸サイズを表にしたものです。
60年代の505 同表記ウエストサイズと比べ、「505Cはヒップが非常に大きく、股上は浅い、そして渡り幅は大幅に小さく、裾も非常に細い」ことが分かります。
Elvisの各部サイズを、先に紹介した【表1】の505Cの他の色と比べてみても、同様の傾向があることが分かります。
下は、現行リーバイスジャパンラインのスリムとスキニーの代表モデルの各部サイズを表にしたものです。ウエスト表記サイズは、30インチです。
ここで比較した4モデルの内、505Cと511リンスはスリム(正確には505Cはスリムストレート)、510とLVC606はスキニーにフィットが区分されます。
上の【表3】の数値から、現行モデルの場合、スリムはスキニーに比べ、ヒップが大きく、股上は若干浅めになっているのが特徴と言えるかと思います。
渡り幅と裾幅の数値関係は、スリムとスキニーで大きな差は認められません。
505™C
スリムストレートフィット/ELVIS/14.2oz
¥11,880(税込)
505Cの商品説明を引用します。
「スリムなストレート」という点を強調しています。
【表3】において、505C Elvisと510 リンスの渡り幅と裾幅の実寸値は同じになっています。
510の商品説明から、シルエットの部分についての説明を引用します。
『505Cと510の渡り幅と裾幅が同じと言うことは、多少ラインの差があったとしても、基本的なシルエットは近いと言える。渡り幅が細い場合は、特にそうだ。「スリムなストレート」と位置付けているけど、505Cは、スーパースキニーテーパードと呼ばれる510と同じ渡り幅と裾幅なわけだな。』と思いました。
しかし、これだけ「スリムストレート」と説明しているので、微妙なところでのシルエットの工夫をしているのだと現時点では考えています。
一般的にジーンズなどで使用される用語「テーパード」は、膝から裾へ細くなるシルエットのことを意味します。
現代のジーンズは、ストレートでもある程度テーパードがかかっています。大まかなところで、裾幅が19cm以上であれば、テーパードがそれほど強くない自然なストレートになります。(ウエストサイズや渡り幅などとの関係もあるので、非常に大まかな話です。)
英英辞典New Oxford American Dictionaryのtaperの説明を引用します。
505Cは、510と比べて、腿から膝までの絞り込みがきつめで、膝から裾は緩やかになっている可能性が考えられます。
逆に510は腿から膝まではあまり絞らず、膝から裾を強調して絞っている。
ただし、こう言った緩急のつけ方は起点となる渡り幅が大きければ視覚的にもかなり差があると思うのですが、渡り幅が細くなればなるほど、微妙な差になると思います。
その点がシルエットの違いであり、特徴でもあり、あえてストレート・レッグと表現している可能性があります。
尚、これはあくまでも考察です。実際、どうなっているのかは不明です。
シルエットの呼び名はともかく、505Cはヒップ部はゆったりと余裕を持たせ、レッグ部は渡り幅も小さく、裾幅も細い、細いレッグラインのスリムであると言えると思います。
関連ブログ記事:
[##check## 505C 日本でも発売開始!!日米、男女共通色中心!]
※リーバイス® オンラインストアで記載しているサイズは、すべて実際の商品を計測した実寸となっております。 そのため、リーバイス® オンラインストアで記載しているサイズは、タグに記載されたサイズと異なります。予めご了承ください。ジーンズは、実際に試着して購入するのが一番ですが、実寸値が分かると、サイズ選択の重要な参考・判断材料になります。
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また、各部の実寸値が分かるとそのジーンズのシルエットの特徴などを把握する材料にもなります。
ジーンズは、同じモデル(ロット番号)の同じ表記サイズでも、各部の実寸値はばらつきがあります。
505C 6色の各部実寸サイズ表
下の表は、今回発売になった505Cの6色の表記ウエストサイズ28インチの各部の実寸値を表にしたものです。
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【表1】 |
他のモデルと比較するとその傾向はより明確に分かります。
505Cと60年代505各部サイズ比較
下は、505C Elvisと60年代ヴィンテージオリジナル 505の各部実寸サイズを表にしたものです。
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【表2】 |
Elvisの各部サイズを、先に紹介した【表1】の505Cの他の色と比べてみても、同様の傾向があることが分かります。
スリム・スキニー代表モデル各部サイズ比較
下は、現行リーバイスジャパンラインのスリムとスキニーの代表モデルの各部サイズを表にしたものです。ウエスト表記サイズは、30インチです。
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【表3】 |
上の【表3】の数値から、現行モデルの場合、スリムはスキニーに比べ、ヒップが大きく、股上は若干浅めになっているのが特徴と言えるかと思います。
渡り幅と裾幅の数値関係は、スリムとスキニーで大きな差は認められません。
- [message]
- ##exclamation-triangle## 備考・注意点
- ジーンズは、各部のサイズやシルエットは、同じロット番号のモデルでも、比較的頻繁に変更されます。ここで比較したスリムとスキニーの傾向は、比較した現行モデルに限っての場合となることもあります。将来、過去のスリムやスキニーのシルエットや各部のサイズとは異なる可能性がございます。(可能性は高いです。)
505Cのシルエットについて
スリムストレートフィット/ELVIS/14.2oz
¥11,880(税込)
505Cの商品説明を引用します。
新生505™Cは、カスタマイズされたスリムなストレートレッグ仕様になっています。Levi's(R)を代表するジーンズの次世代を象徴するデザインです。ウエストラインは低めで、ヒップから太ももにかけてスリムにフィットするストレートレッグです。
「スリムなストレート」という点を強調しています。
【表3】において、505C Elvisと510 リンスの渡り幅と裾幅の実寸値は同じになっています。
510の商品説明から、シルエットの部分についての説明を引用します。
シルエットは、グローバルフィットである510のスーパースキニーテーパードで、特に膝から裾にかけてかなり細く作られている。「スリムなストレート」の505Cは、「スーパースキニーテーパード」510と同じ渡り幅と裾幅です。
『505Cと510の渡り幅と裾幅が同じと言うことは、多少ラインの差があったとしても、基本的なシルエットは近いと言える。渡り幅が細い場合は、特にそうだ。「スリムなストレート」と位置付けているけど、505Cは、スーパースキニーテーパードと呼ばれる510と同じ渡り幅と裾幅なわけだな。』と思いました。
しかし、これだけ「スリムストレート」と説明しているので、微妙なところでのシルエットの工夫をしているのだと現時点では考えています。
一般的にジーンズなどで使用される用語「テーパード」は、膝から裾へ細くなるシルエットのことを意味します。
現代のジーンズは、ストレートでもある程度テーパードがかかっています。大まかなところで、裾幅が19cm以上であれば、テーパードがそれほど強くない自然なストレートになります。(ウエストサイズや渡り幅などとの関係もあるので、非常に大まかな話です。)
英英辞典New Oxford American Dictionaryのtaperの説明を引用します。
taper |ˈtāpər|
verb
diminish or reduce or cause to diminish or reduce in thickness toward one end: [ no obj. ] : the tail tapers to a rounded tip | [ with obj. ] : David asked my dressmaker to taper his trousers.
• [ no obj. ] gradually lessen: the impact of the dollar's depreciation started to taper off.
(テーパードは、"tapered"、動詞taperの過去分詞(形容用法)です。)
- [message]
- ##exclamation-triangle## 着目点
- 一般には、パンツで裾に向かって細くなることをテーパードと言いますが、ジーンズでは特に膝から裾へ細くなることを意味する場合が多い様です。
逆に510は腿から膝まではあまり絞らず、膝から裾を強調して絞っている。
ただし、こう言った緩急のつけ方は起点となる渡り幅が大きければ視覚的にもかなり差があると思うのですが、渡り幅が細くなればなるほど、微妙な差になると思います。
その点がシルエットの違いであり、特徴でもあり、あえてストレート・レッグと表現している可能性があります。
尚、これはあくまでも考察です。実際、どうなっているのかは不明です。
シルエットの呼び名はともかく、505Cはヒップ部はゆったりと余裕を持たせ、レッグ部は渡り幅も小さく、裾幅も細い、細いレッグラインのスリムであると言えると思います。
関連ブログ記事:
[##check## 505C 日本でも発売開始!!日米、男女共通色中心!]
現在LEVI’Sのある店舗で働いている者です。
返信削除いつも楽しく閲覧しております。
505cのシルエットに関してですが、一言で表すならばLEVI’Sの基準で言うならばスキニーであると感じております。
510 511 606 全てを所有しており実際に履いた感想としては、505cは510に近いシルエットで606より明らかに膝下のテーパードが強いものです。(勿論全て同サイズです。)
現行品の中では519が最も細く、次に510が細いモデルではありますがそれに匹敵するほどに505cは細いモデルであると感じました。
またストレッチが効いており履いてみても硬さを感じないので非常に履きやすいモデルだと思います。
505cの歴史的背景には私もいくつか疑問点がありますが、商品としては悪くないものであると感じております。
これは私一個人の意見ですので全てという訳ではございませんが、何かの参考になれば幸いです。
はじめまして!コメントありがとうございます。
返信削除505Cのシルエットは、リーバイスの基準で言うと、スキニーであると感じていらっしゃるとのこと、貴重なお話、ありがとうございます。
リーバイスの店舗で働いていらっしゃって、510, 511, 606全てご所有の上での、穿いたご感想であることは、本当に説得力のあるお話だと思います。
サイズ表の数字などからある程度の想像はできても、やはり実際に穿いてみた時にどう感じるかと言うことが、非常に重要なことだと思います。また、実際に穿いてみないと分からないこと、穿いてみて初めて分かることもあると思います。
太い、細いといった様な印象は、サイズの選択でも大きく変わってくるので、同サイズで穿き比べたご意見というのは、本当に貴重な情報です。
505Cは、510近いシルエットなのですね!
記事内に書いておりますが、ストレートレッグという表現を強調している印象があるので、膝下からのテーパードは緩めなのかもしれないとおもいましたが、膝下のテーパードも強いとのお話、とても参考になります。
現行品では519が最も細く、次に細い510に505Cは匹敵するほど細いとのこと、やはりかなり細いのだなと思いました。
日本人は、アメリカ人に比べると細い体型の人の比率が多いので、505cは日本市場に結構あった製品だと思います。
ストレッチデニムで、非常に穿きやすいとのこと、その点も魅力ですね。
製品自体に新鮮な魅力もあるので、無理に歴史に絡めずに、穿き心地の良さを持つ現代的な洗練されたスリムストレート(or スキニー)の新製品という形で(の方が効果的で)、十分いけるのではと思います。
本当に貴重なお話、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。
505cについて詳しく書いていただき大変参考になります。
返信削除私はスキニーやスリムな足のラインがぴったり出てしまうものは苦手なので505cはパスしようかなと思います。
書いておられる記事が公平な、真ん中の視点からだと思いとても参考になりました。
501STF、501CT、505LVCを持っていますのでこれらを今年は穿いて行こうかなと思います。
606は気になるのですが、過去記事に606の記事はありますでしょうか?
モンキーさん、
返信削除コメントありがとうございます。505Cは、本記事に頂いたコメントにもありますが、実質的にはスキニーの感じの様なので、おっしゃる様にスキニーやスリムで脚のラインが強調されるものが好きかどうかで、判断は分かれると思います。
記事がご参考になったようで、良かったです。
501STF, 501CT, 505LVCは、それぞれ持ち味が違うので、その3本でも十分に楽しめますね!
すみません。606についての記事はございません。
606は、LVCでは501に次いで人気があると聞いています。元祖スキニーですが、現代のスキニーで一般的な化繊混紡の生地ではなく、素材は綿100%。サイズ表の各部のサイズからの想像ですが、ヒップ周りは細めですっきりした感じで、渡りはゆとりがあって、裾に向かってテーパードがかかっているのがシルエットの特徴と思います。501CTは上(腰からヒップ、渡り)にゆとりがあるデザインですが、606は腰からヒップ周りがすっきりしている感じになるところが違うのではと思います。