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スウェーデンとブルース・スプリングスティーンの結び付き

ブルース・スプリングスティーンは、The River Tourでヨーロッパ各国を周って、コンサートを行っています。

7月23日は、スウェーデンのGothenburgのスタジアムでコンサートが行われた時の写真がスプリングスティーンのホームページやツイッターに投稿されました。
Springsteen The River Tour 2016 at Gothenburg. The fans created big sign message to Bruce, "Welcome Home"
Photo: by Natalie Greppi
Bruce Springsteen The River Tour - Gothenburg (Night 3)
スプリングスティーンは、"Thanks for an unforgettable third night of #TheRiverTour at Ullevi, Gothenburg" " (忘れることのできないUllevi, Gothenburgでの3度目の夜をありがとう。)とツイートしています。

スタジアムの観客席には、"Welcome Home"のサインが作られています。
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スプリングスティーンとスウェーデンの間に何か関係があるのか調べたところ、以下の記事を見つけました。

とても興味深い記事だったので概要を訳して紹介します。

In Sweden, Bruce Springsteen and the Ties That Bind / ABC News
By TROY MCMULLEN
GOTHENBURG, SWEDEN — Jul 24, 2016

スウェーデン西岸の産業港湾都市にあるUlleviスタジアムは、43000人のファンを収容可能なサッカースタジアムとして建てられました。

昨晩、ブルース・スプリングスティーンと彼のE Street Bandは、巨大なLEDスクリーンを後ろにステージに立って、70144のチケットを購入した観客を熱狂させました。

「ここに我々が戻ってこれたことに感謝します。ありがとう。」とスプリングスティーンは言って、最初の曲、1980年のアルバム"The River Collection"からの"Meet Me in The City"を歌い始めました。

曲は、彼のトレードマークである消失と解放の感情が込められた歌詞とバーバンド・ロックサウンド(バーでバンドが演奏するロックサウンド)が完全に融合した、まさに当時の彼の歌でした。

「我々は、ここスウェーデンに戻ってこれて、本当に幸せです。」("We're very happy to be back here in Sweden.")と彼は言いました。

今回のショーは、今月Gothenburgで行われたバンドの3度目のパフォーマンスでした。

先月、ロンドンのWembleyスタジアムは、約7万のファンで一杯となり、スプリングスティーンは3時間を優に超えて33曲を演奏しました。

ベルリンでは、1936年オリンピック開催のためにヒトラーが建てさせたOlympiastadionで、”The Boss"が、"Born in the U.S.A."を熱唱するのを、65000人以上のファンが観ました。

スプリングスティーンは、このツアーで12カ国以上の国で行われる2ダース(24)以上のアリーナ・ショーを売り切れにしています。ミラノから、ダブリン、オスロー、ローマまで、多くの彼のショーのチケットは発売開始から数分で売り切れとなりました。

多くの海外に住むアメリカ人を含んだ昔からの熱狂的なファンでも、これだけ多くの観客を魅了したヨーロッパツアーは思い出すことができないと言うほどです。

しかし、ヨーロッパで続いている物凄い人気のブルース・スプリングスティーン - アメリカを象徴するロック歌手 - は、ヨーロッパ大陸の中でもここスウェーデンと最も繫がりが深いと思います。

このスカンジナビア半島の国は、1975年に初めてのワールドツアーでスプリングスティーンが、ヨーロッパで最初にコンサートを行った所です。

"Born to Run"のパフォーマンスは、ストックホルムのコンサートホールには、千人を少し超えるだけのファンしか集まりませんでしたが、スウェーデンの人々の間では、幻の伝説のように語り継がれています。

「可能な数よりも多くの人が参加した、その場にいたと訴えるウッドストック(Woodstock)のようなイベントです。」とスウェーデンの音楽記者で長年のスプリングスティーン・ファンのDaniel Erikssonは語っています。
  • [message]
    • ##exclamation-triangle## 注釈: Woodstockとは
      • Woodstockは、ニューヨークから南西に50マイル(80km)離れて位置するAlbanyの南の小さな街です。1969年の夏に巨大なロックミュージックフェスティバルが行われたことで名付けられました。

「ショーが終わって、ブルースはスウェーデンで数年しか存在しなかったマクドナルドで食事をしました。おそらく、当時、彼に故郷を思い出させる唯一のことだったと思います。」


後に、スプリングスティーンは、スウェーデンの地元紙に、ストックホルムのショーを控えて、彼は不安で仕方なかったとことを認めています。

「1975年に私が訪問した最初のヨーロッパの国でした。そして、私は本当に怯えていました」とAftonbladet(スウェーデン・ストックホルムのタブロイド紙)に語っています。「私はアメリカから、ほとんどニュージャージーから外に出たことはなかった。何が起こるのか全く分からなかった。」「(しかし)スウェーデンで、その時から今も、歓迎してもらえています。」と話しています。


The Big Man's Ties to Sweden (ビッグマンとスウェーデンの繋がり)

Clarence Clemons Nov 20, 2009

そして、2011年に死去するまでバンドのサックスフォーンを演奏したClarence Clemons、スプリングスティーン・ファンにとっての"The Big Man"の存在があります。彼は、約10年ほど前にスウェーデン人と結婚し、数ヶ月かけて国内でソロツアーを行いました。

それらのパフォーマンスと彼の魂のこもった、大きな人柄はClemonsを国内でカルトステータス(熱狂的な信者を生み出す)にまで到達させました。そして、彼の存在が若いスウェーデンファンのスプリングスティーンの印象を高める手伝いとなりました。

2012年のツアーで、スプリングスティーンはClemonsの死後、初めて"Jungleland"を演奏する場所として、Gothenburgをえらびました。その曲は、サックスフォーンソロが含まれており、代わってバンドに加わったClarenceの甥Jake Clemonsによって演奏されました。

「この美しい・素晴らしいひとときは、アーティストと観客が一体になった時のみ起こります。」とスプリングスティーンの長年のマネージャー、Jon Landauは当時語っています。

その時のパフォーマンスは、2012年Gothenburgでバンドが演奏したソールドアウトしたペアのショーの一部でした。そして、それはスプリングスティーンのキャリアハイライトに未だにランクされているとLandauは話しています。

ショーは、14万以上の熱狂的ファンが参加しました。

「Gothenburgのその二つのショーは、ブルースとバンドの演奏の歴史の中で、格別で最高のひとときでした。」とスウェーデン最大の日刊新聞紙、Expressenに語っています。

アーティストにとって観衆は私がこれまで見た中で、最高でした。観客は、ブルースの作品の知識、全ての感性の深さ、そして彼の芸術性への特別な強い調和を持っていました。

スプリングスティーンは、常に海外で物凄い高い人気を保持していますが、現在の彼のソールドアウト・ショーは、多くのヨーロッパの人々がイラク、シリア、そしてアフガニスタンに対して行ったアメリカの対外政策に対して軽蔑的な気持ちを持っていることを考慮すると、とても衝撃的なことであります。

George W. Bush大統領下で行われたイラク侵略 - ヨーロッパ内のアンチアメリカ感情の高まり - がある中で、ブルースはヨーロッパ中のアリーナをソールドアウトにし続けています。
  • [message]
    • ##exclamation-triangle## 注釈
      • この記事を書いている人は、ABC Newsのスウェーデン在住(スウェーデン人かな不明です)の記者です。アメリカの対外政策、特にイラク、シリア、アフガニスタンへの侵攻について、ヨーロッパの多くの人が、強い非難感情を持っていることを示していると思います。

Springsteen and Europe (スプリングスティーンとヨーロッパ)



「スプリングスティーンは、確実にヨーロッパの中枢神経に触っている。」(心を揺さぶるものを持っている)と、ベルリン在住の記者で、"Rocking the Wall: The Berlin Concert That Changed the World."の著者、Erik Kirschbaumは語っています。

彼の本は、1988年7月19日、30万のファンを前にして行われたスプリングスティーンのコンサートの紹介が記されています。そして、ドイツでのパフォーマンスとショーにおいてスプリングスティーンが行ったスピーチは、ベルリンの壁を崩壊させることに寄与したと説いています。

「彼の問題に積極的に立ち向かおうとする姿勢は、一般の人々にとってとても重要なことであり、特にヨーロッパで例外のないほど高く評価されることに繋がっています。」とKirschbaumは語っています。

「しかし、彼の立ち向かう勇気・度胸は、アメリカとその時の政権にとって非常に重要な事です。その事が、ヨーロッパで幅広く認知され敬意を持たれる事になっています。」

「アメリカ人にとっては、クレージーに聞こえるかもしれませんが、スウェーデンの人々は、歌詞と歌のシンプルなテーマについて本当に良く理解しています。」
  • [message]
    • ##exclamation-triangle## 注釈
      • 歌詞や歌に込められたテーマ・想いを、ヨーロッパの人は特に注意を払ったり、重視するのではと思いました。そして、そのことがスプリングスティーンの物凄い人気の理由にあるように思いました。(アメリカ人は、一般的に言って、歌詞や歌に込められたテーマは、あまり気にしない様に思います。)
Ulleviスタジアムの外で、Martin Wallenbergは私に言いました。彼と彼の妻は、ストックホルム郊外から4時間以上の運転をして、Gothenburgのショーを見に来ました。

これは、5回目のスプリングスティーンのコンサートです。と49才のWallenbergは語っています。

「私は1980年代の後半に初めて彼を見て、スウェーデンでブルースを見る事は、特別なものであると確信しました。」


Springsteen in Gothenburg


彼のアメリカ国内でのツアーのように、昨晩のGothenburgのショーでは、彼が31才の時にリリースした"The River"のアルバム全曲が演奏されました。


スプリングスティーンは、夏、夜が更けても日が沈まない港湾の街での4時間近いパフォーマンスの間に、アルバムの根底にある意味があることを認めています。

「時間は、時としてあっという間に過ぎてしまう気がする。」と、36年通して取り込んできた彼のアルバムについて、観客に語りました。「大人の世界に入ると、時計が刻み出し、仕事に取り組む、家族を育てる、何か良いと思うことに取り組む時間が限られていることに気づきます。」

ステージの上で、曲の合間にスプリングスティーンは恋愛、人生、性欲についての個人的な話をしたりしました。同様に彼は、ギターリストのSteve Van Zandtと一緒におどけてみせたり、バンドメンバとマイクをシェアしたりして、バンドとの遊び心のある演出も披露しました。

彼は、ファンに足を触らせたり、写真を撮らせたり、ハイフィブをできるアリーナ最前列に近いプラットフォームの上に立ち、ファンを驚かせました。

今回のツアーの多くのショーと同様に、スプリングスティーンは、"The River."の中の最も人気が高いとされる"Hungry Heart"を観客と一体化するのに使いました。

観客に曲を一緒に歌うように導きながら、彼はステージを周って、彼のマイクロフォンをグランドレベルのファンに渡して、一人で歌わせたりしました。

”We ain't too old to party, people"(我々は、パーティーをするのに年を取りすぎ てない。)と彼は言って、Nils Lofgrenとマイクをシェアしながら直立して(背筋をピンと伸ばして)ステージに戻り、彼と彼の奥さんでバックアップシンガーのPatti Scialfと抱き合い、"We ain't too old to party."



The Tour Continues


スプリングスティーンとE Street Bandのツアーは8月、アメリカで3回のニュージャジー、2回のフィラデルフィアのMetLifeスタジアムでのパフォーマンスを含む10のショーが続きます。

ツアーは、9月14日、マサチューセッツFoxboroughのGilletteスタジアムのショーで終了となります。


  • [message]
    • あとがき
      • 部分的に訳す予定でしたが、結局、ほぼ全文訳しました。とても良い記事だと思います。典型的なアメリカ・ロックシンガーのイメージが強いスプリングスティーンがなぜ、これほどまでにヨーロッパで人気、支持されるのか、分かった気がします。

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私のリーバイス: スウェーデンとブルース・スプリングスティーンの結び付き
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