505Cのプレスリリースが行われたようです。繊研新聞などが報道しています。
パンクに刷新、リーバイス505C / 繊研新聞
1967年に誕生した505は、パンクロックミュージックのアイコンとして米東海岸でブレークした。71年にローリング・ストーンズのアルバム「スティッキー・フィンガーズ」のカバーに登場し、70年代には米国のロックバンドのラモーンズが、80年代にはニューヨークのバンドのブロンディが自分なりにリメイクしてはくなど、ロックシーンで愛用されるジーンズとして知られるようになった。
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505Cの特徴・色・価格帯
膝から上のシルエットは股上が深くボックス型。膝から下をストンとスリムにした。
深めの股上で、全体的に細いストレート、テーパードも結構入っている感じのようです。それって、スリムというものではとの疑問が・・・
ジーンズの場合、シルエット・スタイルで分類するのが一般的です。505Cをどのカテゴリーにいれるのかも興味深いところです。
メンズは7色、うちセルビッジが3色。レディス5色。価格は11000円から18000円。22日から発売とのことです。
気になる505の位置付け
505Cの発表記事を読むと、505と言うのはパンクロックミュージシャンのジーンズなのだという印象を強く受けます。
確かにパンクロックを代表するバンド、ラモーンズが穿いていたり、ブロンディのデビー・ハリーが穿いていたりしたことは重要なのでしょうが、505は501とともに、広い層の一般ユーザーが穿く定番品でもありました。
『505は、501と並ぶリーバイスの定番ジーンズ。ボタンフライが嫌いな人、ジッパーが好きな人は、501ではなく505を選ぶ。日本で、かつて505は501に肩を並べるほどの位置付けだった。』と言うのが私の505の印象です。
90年代の後半ごろから、日本仕様の505が登場し、505は流行に合わせて、股上を深くしたり、浅くしたり、極端に太くする等、頻繁にシルエットを変更し、リーバイスを代表する定番モデルの印象は薄れ、2010年代には単なる一つのラインの位置付けにまで落ちてしまったように思っています。
日本では新作、定番のモデルチェンジが関心を集める傾向があるので、今年の秋冬の新製品505Cもそれなりに力を入れてプロモーションすると予想しています。
505Cが人気を得ることができれば、505のブランドが復活することも少し期待しています。
しかし、505のブランド復活という意味では、505Cは70年代パンクロックをイメージしたスリムなストレートの505のカスタムであることを明確にして、定番の505の存在もあることも訴求した方が、中長期的なブランディング効果は高いと思います。
かつて定着していた505は501と並ぶ定番ストレートという位置付けが、復活すればビジネス的にもプラスになると考えます。
繊研新聞の記事では、”今回のリニューアルでは”と言う表現が使われています。
リニューアルと言うのは、言葉としては再開、更新、新しくなることです。505も変わらずあって、505Cが新たに加わったと強調するのとは、逆の意味合いがあります。
<追記>
7月3日に投稿されたスタッフスナップの記事では、505をリデザイン(タイトルでは、リマスター)と書かれています。多くのロックシーンで愛されたリーバイスのアイコンモデル「505™」をリマスターした「505™C」が登場。@Levis_Japanhttps://t.co/lk425AVDnP pic.twitter.com/BLpcDWa5UM— スタッフスナップ (@staffsnap) July 3, 2016
新しく発売される505™Cは、ニューヨークのパンクロックシーンからインスピレーションを得たという、1967年当時の505™をリデザインしたスリムストレートフィットモデル。
リデザイン・リマスターの方が、505の後継ではなく、追加的なニュアンスがあると思います。
505リンスも継続
505C発表の記事を読むと、505が生まれ変わって・モデルチェンジして505Cとなったような印象を受ける可能性もある気がしますが、505も継続して販売されると認識しています。
現行ジャパンラインの505 リンスは、流行を追いかけるのではなく、スタンダードな位置付けに戻されている感じです。生地も14オンスの厚手のデニムを使用しています。
現在、オンラインストアではサマーセールを行っていますが、505 リンスは対象外です。定番的な位置付けになっていると思います。
![]() |
505 リンス, リーバイス公式オンラインストア |
レギュラーストレート/リンスカラー/14ozデニム
¥11,880(税込)
女性の間でリーバイスへの関心が高まっている中での新作。505Cが人気・注目を集める可能性もあると思います。
505Cは、これからプロモーションなども行われると予想しています。どのようなプロモーションが行われ、市場の反応はどうなるのか注目しています。
関連ブログ記事:
[##check## 505Cと501CTの製品コンセプトから見た類似点、相違点]
[##check## 501CT, 505Cの製品・ブランド戦略考]
先日、質問した者です。
返信削除505リジッドを購入してみたところ、やはり脇割りになっていました。
アーキュエットはオレンジで良かったのてすが、インシームもシングルに変更してくれれば最高だったのですが。
ご連絡ありがとうございます。最新現行505、ご購入されたのですね!脇割りになっていたとのこと、これは505にとっては大きな変化だと思います。リジッド以外では、インシームはシングルのものもあると思います。もしかすると、ほとんどがシングルかもしれません。501STF リジッドもインシームシングルになっているので、505 リジッドもシングルになる可能性もあると思います。しかし、501STFですらシングルになったのに505リジッドはなっていないということは、リーバイスは505リジッドの変更に本当に慎重になっていることの表れだと思います。アメリカでは、ダブルの方が丈夫な印象を持っている人が多いです。また、ダブルが伝統的な仕様だと考えている人も多いと思います。実際80年代中頃からそうなので、30年続いています。リーバイスは、2000年代の505の安易な変更で、愛好家の多くを失ったことを反省しているようなので、それは好ましいことでもあるかと思っています。今、私は米国製501を穿いているのですが、インシームダブルの方がタフな感じで、良いなと思ったりしています。(笑)好みにもよりますね。
返信削除横から失礼します。KYです。
返信削除僕が昨年12月にロングホーンインポートで購入した505リジッドは既に脇割りでしたよ。
KYさん、
返信削除コメントありがとうございます!また、ロングホーンインポートをご利用くださいまして、本当にありがとうございます!!
12月にご購入くださった505 リジッド、脇割りとのお話し、貴重な情報を教えてくださいましたこと、重ねて御礼申し上げます。
私が気付くべきなのに失礼しました。
505リジッド、穿き心地いかがでしょうか?(夏が近づき、暑くなっているので、ちょっと暑いかもしれませんが・・・)
KYです。
削除いえいえ、僕は脇割りなのが普通だと思ってましたので…
そうですね、もう高温多湿になりましたので履く機会はしばらくないかなと。でもとても気に入ってます。501STFよりも頑丈な感じがして、そこが好きです。あくまで個人的な感想ですが。
KYさん、お返事ありがとうございます。
削除505のアウトシームは、元々は脇割り(誕生直後の60年代のものでも脇割りがあります。)だったのですが、ある時から(2000年代後半頃?:(確度は非常に低いです。))、インターシームになっていました。
http://www.mylevis501.com/2014/01/current-501-vs-505-detail.html
いつの間にか、脇割りに戻っていたことに気付きませんでした。
現行US505は、とても良い・魅力的なジーンズだと思います。生地は本当に厚みがあってしっかりしていますよね。501STFよりも厚みがあり、丈夫だと思います。
最近は薄めのデニムが主流なので、その中でUS505 リジッドは昔ながらのワークウェアのルーツを持つジーンズの継承モデル的な存在になってきている気がします。ラングラー 13MWZに相当、元来の505愛好家を取られたので、その反省から厚みのあるデニムでクラシックな仕様に戻したのではないかと想像しています。
また、よろしければ、是非、505のその後のお話、教えて下さい。コメントは大歓迎です。
今後とも、よろしくお願いいたします。